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同じタイトルの曲でもそれぞれ違うから面白いよねっていう話

最近はよくVTuberの曲を聴いていて、中にはタイトルは同じであれど結構違うところがある曲があって面白かったので少し紹介してみようと思う。

ぺっとぼとるろけっと

ぼっちぼろまる - ペットボトルロケット

ピーナッツくん - PetbottleRocket

前者はロック調でAメロから始まる構造と間奏のシンセサイザーが印象的で、後者はヒップホップ調で開放感のあるイントロとサビに近づくにつれて高調するビートが印象的な曲。

前者の歌詞はストーリー性があって単純にペットボトルロケットの話とも見れるが、一度夢を諦めたことがある語り手が同じ夢を目指していた仲間が成功しているのを見てもう一度夢に挑戦していつか仲間と同じ目線までたどり着いて再会を果たそうと気持ちを固めるというより汎用的な内容とも読み取れると思う。

後者の歌詞はメッセージ性があって、狭い子供部屋から広い世界へ飛び出したという内容。「仮想現実感」、「open world」などのワードからバーチャルとの関連性が窺えるし、2番のBメロでは日々の生活の感じが歌われている。この曲に関しては自分はまだ読めていないがこちらの有料記事で詳しく語られている。

前者は『ムーンライトバニーマン』という後日談にあたる曲があって、仲間に追いつこうと決めた語り手が結局どうなったのかを知ることができる。後者はクリエイターでありVTuberでもある人造人間ジンゾウとぶきが手掛けているMVが公開されていて曲の雰囲気を更にイメージ化しやすくなっている。個人的には前者のMVも凄く見てみたいと思っている。

すたーず

KMNZ - sTarZ

MonsterZ MATE - StarZ

前者はヒップホップ調でLITAのねっとりとしたフロウとLIZの透明感のあるボーカルが印象的で、後者はロック調でアンジョーの爽快な高音とコーサカの耳に残る韻の踏み方が印象的な曲。

前者は微妙な距離感の二人の関係性を星に例えたラブソング。リリックを書いているヤカは他にもラブソングのリリックを書いている。中でもIFIFはKMNZが参加していて、付き合っていない二人の関係性を表現している点では似ているが相手との電話で語り手が慌てている様子などでsTarZともまた違った雰囲気が感じれる。

後者はネガティブなものも受け入れて皆で光を目指そうという希望的な曲。一番高い音の「まだまだ何も始まってないぜ」というフレーズがラスサビ前では同じメロディーで「生きてる僕に恥なんてないぜ」となって韻を踏んでいるところが印象的で、僅かに『Live your life!!』との繋がりも感じる。

前者のタイトルはメンバーであるLITAとLIZから取ってTとZが大文字になっており、この曲が収録されているアルバム「KMNVERSE」でも二人のソロ曲の間に入っている。後者はそれまでレーベルに所属して楽曲をリリースしていたMZMがインディーズへのリスタートを切った曲である。彼らとの交友関係を持っているVTuber達が作詞作曲やMVのイラストを担当したりコーラスに参加したりしていて、皆で作り上げてるような感じがインディーズへのリスタートの曲にマッチしていると思う。

最後に

VTuber曲に限らずとも世の中には数多の曲があるわけで、そりゃタイトルが被っている曲が沢山存在しているだろう。そんなタイトルだけ見たら似たような曲なのではないかと思うかもしれないが、同じワードへの色んな見解、解釈や曲が出来上がるまでの色んな背景があってそれが面白いと思っているという話でした。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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