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創作季語3つ & Rx自作句【藤原啓治の忌、初夏日、花夏日】

【はじめに】
2022年4月前半、創作季語を3つ作り、それぞれで1句ずつ(合計3句)「自作句」を作りました。皆さんもぜひ俳句を楽しんでいきましょう!

※流石に「#みんなの俳句大会」に創作季語で挑むのはオススメしませんが(^^;

①『シャイも俺だと啓治忌のサングラス』

  • (表面的な季語)「サングラス」【夏・生活】
    ※ただ、夏の季語としての「サングラス」は、直射日光や紫外線を避けることを目的としており、日常使い・オシャレは季語としての力は弱い点に皆さんはご注意ください。

  • (実質的な季語)「啓治忌(藤原啓治の忌)」【晩春・忌日】

    声優・藤原啓治の命日。がんのため55歳の若さで死去。代表作は、『クレヨンしんちゃん』の【野原ひろし】役。

藤原啓治(ふじわらけいじ、1964年〈昭和39年〉10月5日 - 2020年〈令和2年〉4月12日)は、日本の声優、俳優、音響監督。AIR AGENCY代表取締役、日本芸術専門学校講師も務めた。東京都生まれ、岩手県育ち

主な出演作に、アニメでは『クレヨンしんちゃん』(野原ひろし)……などがあった。

上記の俳句のキッカケになったのが(↓)動画です。声優・黒沢ともよさんのエピソードを参考にしました。鈴木雅之さんなどもそうですが「シャイ」なダンディな男性がサングラスをかけるという傾向はあるのかもですね。

昨年も「啓治の忌」の句を詠みましたが、引き続き思いを馳せてまいりたいと思います。【忌日】の季語を造語する営みを続けていく所存です。

②『初夏日はつなつびを若き完全試合かな』

(造語の季語)「初夏日(初の夏日)」【春・時候】
晩春(ほぼ4月)の時候の季語には、例えば、『春暑し/春の汗』、『夏近し/夏隣』などが歳時記に書かれていますが、やや漠然としています。

「初めて最高気温が25度以上(夏日)」となった日というのは、地元のニュース(お天気コーナー)ではまず間違いなく大きく取り上げられます。それぐらい初夏(より前)の季節の話題として注目度が高くなりやすいのです。

現代の我々の季節感や「時候・天文」の一つの節目として『今年最初の夏日』というものを季語に使いやすい5音にするならば「初夏日」ではないかと考えました。(「初夏の日」と混同されそうなのがネックですが^^;)

「若き完全試合」は、令和4年を生きる我々であれば『佐々木朗希』投手によるものと想像できそうですが、時代を超えれば或いは『高校球児』などを連想していただいても良いかと思います。「初」と「若」は若干かぶっているのかも知れませんが、勢いで作ってみた作品です。

③『花夏日はななつびけふの岩手を誇りたる』

(造語の季語)「花夏日(花の夏日)」【春・時候】
もう一つ、「夏日」関連で造語の季語を作ってみました。「花夏日」です。

岩手県内では桜前線がようやく達した東北地方に『季節外れ』と報じられる真夏日が訪れました。流石に「真夏日」まで達するのは珍しいですが、地域によっては「花(=桜の花)」の咲く季節に『夏日』が訪れるということも時にあるかと思います。

こういった日のことを「花夏日」と詠んだらどうかと考えたのです。

逆に「桜の花が咲く中で降る雪」を『桜隠し』と言ったり、「桜の花が咲く頃の寒の戻り」を特に『花冷え』と言ったりしますから、桜の花の頃に暑いという現実も受け入れる晩春の季語が、令和の時代に重宝されるのではないかと期待して造語してみました。

ご賛同いただける方は、タイミングがあればぜひ使ってみてください! Rxでした、ではまたっ!

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