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旅のはなし(2)  inバーレーン

新年明けましておめでとうございます。いかフライです。

2023年2日目の夜、皆様どのようにお過ごしでしょうか。
私にとってはお正月はまとめて休みをとることができる貴重な時間ですが、特別にどこかに出かける訳ではないで、時間を持て余してもったいない限りです。

時間を持て余したので、自作でいかアイコンを作ってみました。
普段からイラストを描いている人間ではないので、元々パソコンに入っているペイント機能を使い、〇やら線やらを組み合わせて描きました。
ボールペンや色鉛筆で描くのも面白いですが、デジタルであれば描き直しが簡単なので、「こうやってみたらどうかな?」と軌道修正をしながら描けるところがデジタルの良いところだなと思います。

今回の本題は旅のはなしです。昨年の11月頃に、海外出張で中東のバーレーンという国に1週間滞在しました。出張内容は書くことができないため自身が感じたことがベースとなりますが、せっかく海外に行ったので備忘録としてエッセイに残しておきたいと思います。

                 ★
2022年11月

バーレーンってどこ?
 お仕事でご縁があり、中東のバーレーンという島国に1週間滞在した。
出張に行く前にまず、バーレーンってどこだ?という疑問が湧く。調べてみると、サウジアラビアから繋がる島国で、サッカーワールドカップの開催国であるカタールに凄く近いことが分かった。次に、日本からどれだけ離れてるの?どうやって行くの?という疑問。成田国際空港からドバイ空港まで12時間程度のフライト、ドバイ空港から乗り継いでバーレーン空港まで1時間。今まで海外は台湾に行ったことしかなかった自身にとって、10時間以上のフライトは大冒険である。そう頻繁に海外は行けるものではないし、人生で一回行くか行かないかというような中東の国に行けることにワクワクしながらも、はたして異国の地で、しかも観光ではなく仕事を全うすることができるのかと勝手にプレッシャーを感じながら空港へと向かう。出張に行く前は特にそわそわとして心が落ち着かなかった。

エミレーツ航空は、ほぼドバイ。
 1人でどきどきしながら飛行機に搭乗すると、乗った瞬間からドバイ色が強め。搭乗員さんの服装がエミレーツ航空使用で、まだ離陸をしていないのにドバイに行った気になってしまう。(エミレーツに乗ったことのある方、ぜひシェアしましょう)エミレーツでは消灯をすると飛行機の天井に星空のような光が浮かぶようになっていて、「エミレーツ航空すごい…」とマスクの下で口をあんぐりさせていた。離陸がすでに22時近くだったため、機内食を食べてすぐに就寝。ドバイ空港に無事に到着し、果てしなく続く通路を真っすぐに進み、バーレーンの乗り継ぎロビーで次の飛行機が来るのを待った。ロビーにはスターバックスがあって注文をしてみたが、英語でキャラメルマキアートが全く通じない。おまけに名前も通じず、その場限定のあだ名をつけられてコーヒーを受け取った。数時間が経って、ようやくドバイ空港を出発。1時間後、無事にバーレーン空港に到着した。時刻は日本時間で15時だが、バーレーンとは6時間の時差があるので現地時間で9時。11月とは思えない、春のような生暖かい風が吹いていた。

砂漠に沈む夕日は見た方が良いのか?
 中東と言えば、自分にとって真っ先に思い浮かぶイメージが砂漠だった。話は逸れるが、以前noteにも書いた大好きなアーティストの曲で「朝焼けの亡霊」という曲があり、歌詞にかなり影響を受けている。自分が死ぬことができない理由を亡霊に語りかけるという歌詞の構成で、(自分ではそのように解釈をしている)「砂漠に沈む夕日と、舞い上がる粉雪の鏡を僕はまだ知らない」という印象的なフレーズが出てくる。人生で一度は見ておきたい綺麗なものの一例のようにも感じるが、歌詞のフレーズを真に受けて「『砂漠に沈む夕日と、舞い上がる粉雪の鏡』のような景色を見るまでは死ねないぞ!」と日頃思っているため、実際にバーレーンで砂漠を見たときはぎくりとした。時刻はまだ午前中で結局夕日は見られなかったが、『砂漠に沈む夕日』を中東の国で見てしまったら、もう夢が1つ叶ってしまうと思ったからだ。夢はもちろん叶えるためにあると思うが、夢を見ている時間、憧れている時間も大切なのだ…などなど考えながら、ラジオからアラビックな音楽をじゃんじゃん流している車に揺られ、空港から目的地まで急いだ。

中東の食べ物
 現地に行くまで想像ができなかったものの1つが食べ物だ。中東の国では、そしてバーレーンでは一体何が食べられるのだろう?と思いながら、特に下調べをせずに出国した。一般的な家庭にお邪魔することもなく、外食とホテルの食べ物限定であったからかもしれないが、ほとんどパンやお肉やチーズ、ハンバーガーのようなファストフードだった。宗教上の関係で、豚肉はNG。そして、サンドイッチやハンバーガーの大きさが日本の1.5倍~2倍の大きさだった。日本人が食べきれないのはまだしも、現地の人は食べきれるのだろうか?と辺りを見回していると、普通に現地の人も食べ残していた。なぜあそこまで食べ物が巨大なのか、今でも謎のままだ。
 日本で見慣れない食べ物の1つに、潰したひよこ豆を揚げた「ファラフェル」という料理があった。材料が豆なので、とてもヘルシーで美味しい。ひよこ豆のペーストで、野菜などをディップして食べる「フムス」も美味しかった。この2つの料理は、今のところ私の中のベストオブ中東料理だ。

ドバイ空港で過ごした時間
 お仕事がひと段落し、現地の方に少し街を案内していただいた後に帰国の途に就いた。バーレーン航空の出発が遅れていて、ドバイに到着したのが現地時間で深夜0時頃。乗り継ぎの飛行機まで3時間程度の空き時間があり、特にやることも無いため空港をふらふらと歩いた。今まであまり徹夜をした経験がなく、夜の2時~3時はいつもなら就寝する時間だったので、起きていることがまず辛い。ドバイ空港を何往復もし、心に決めたお土産を幾つか買い込んで乗り継ぎの飛行機を待った。これから海外に行く予定のある人には、目的が遊びであっても仕事であっても、読みたい本を1冊持っていくことをお勧めしたい。思いがけず時間ができてしまったときに、本は自身の支えになってくれる。ドバイ空港は深夜でも人々が賑わっていて明るく、エネルギッシュな空間だった。

このエッセイがバーレーン旅行の参考になったのかは分からないが、名前も聴いたことが無かった土地で、数日間でも過ごすことができた経験は自身の脳裏にしっかりと焼き付いている。今回は旅の記憶を少しでも文字にすることができて良かった。
2023年も旅をして、文章に残すことを続けていきたい。









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