【桜桃選栞|06】山形県知事選告示前の支援米騒動〜知事の行動は選挙違反か?〜

山形県議会2月定例会議は混乱・波乱含みで実に面白い。

次は飛島への米の支援が問題となった。

飛島はどんなところか

山形県酒田市に属する離島で、県内唯一の有人島である。

最寄の酒田港まで39km

海が荒れれば定期便は欠航し孤立もある。

人口は200人程度、114世帯。

統計や記事によって人数は300〜140人とばらつきがあるが
日付が新しい情報ほど人口は減っている。

・島内診療所の医師・看護師が退任し代わりが見つからない
医師不足問題

・中学生活3年間をたった1人で過ごした生徒が卒業し
中学校が休校(2019年4月)

離島の苦しい事情が伝えられている。

山形県民だが行った事はない。

離島で米騒動、何が起きているのか?

米騒動といっても暴動が起きたわけではないので安心して欲しい。

山形県から島民に米が送られていたのだ。

1世帯に「 雪若丸 」5kg、「 つや姫 」5kg

金額的には5000〜5500円だろう。
(栽培方法や流通経路により金額は異なる)

年末は雪や風が強く定期便が欠航していたのだが

運行が再開すると「支援米」として突然物資が届いた。

ありがたい物資なのだが島民には困惑もあったようだ。

困惑する島民

島民が困惑した理由は2つ

その1、突然届いた事

定期船は欠航はしたものの島民が生活に困る様な報道はされていない

困ってます。と声をあげてないのに県から支援米が届いたのである。

支援の押し売り感がある。

これまで支援は、飛島が属する「酒田市」によって行われてきた

今回の支援は「」からで、初めての事だという。

支援の先に特別な意図を感じる。

その2、知事選が近い事だ

飛島に支援米が届いたのは2020年12月29日、

9日後の2021年1月7日には山形県知事選の告示を控えていた。

県から届いた支援米、送り主は県のトップ県知事という事になる。

選挙前だが 県知事 = 知事選挙候補者

候補者からの物資を、受け取っていいのか? 食べていいのか?

島民は重ねて困惑することになった。

吉村美栄子知事の選挙を見据えた行動か?

今回の支援を発案については

「担当者が思いつき、知事が了承」と

「知事からの指示があった」両方報じられている。

どちらにせよ吉村美栄子知事は知っていたようだ。

酒田市の得票を切りくずすためのだろうか?

島民を全て取り込んだとしても200票程度だ。

効果は限られる。限られた選挙戦、

移動に時間がかかる飛島に行きたくなかったのだろうか?

飛島に行ったかは確認できていない。

吉村美栄子知事は何を目論んだのだろう?

県知事選が生んだ対立関係

県知事選で酒田市長は対立候補支援を表明していた。

(支援状況は以下の記事に記載)

知事選と支援米騒動で吉村美栄子知事と酒田市長は対立関係となった。

選挙が終わっても関係は戻っておらず知事側からの「 意地悪 」
が報道されている。

・東北公益文科大学の「公立化の検討組織設立準備、停止の意向」を通知
(詳細を調査中)

他の記事でも書いた事だが

選挙に対立はつきもので、選挙後は対立を乗り越えて
政治手腕を振るって欲しいのだが

振るわれたのは「 粛清 」であることがとても残念だ。

知事選で圧勝した吉村美栄子知事ではあるが議会とぶつかっており

4期目の体制固めは苦戦している。

コロナ対策、ワクチン接種力など県と市町村が合わせなければできない事
がある。政治的な対立など県民には関係ないのだ。

吉村美栄子知事には県民に不利益がない様に職務を遂行して欲しい。

引き続き県議会を見守りたいと思う。


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