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【桜桃選栞|00】山形県知事選挙(2021年1月)おさらい〜現職が圧勝するも「なんとなく吉村」の空気感〜

山形県で直近行われた大きな選挙は『 山形県知事選挙 』だ。

投票日は1月24日(日)で即日開票も行われた。
同日、山形県議会議員(山形区)の補欠選挙も実施された。
(後述する大内理加氏が辞任したため)

全国的に注目された点もあるので候補者と注目点をそれぞれ挙げていこう。

候補者

大内 理加候補(新人・無所属)自民・公明の推薦

吉村美栄子候補(現職・無所属)野党連合の支援

*届出順

注目点

・岐阜県知事選と共に2021年最初の知事選挙
(今年行われる衆議院議員選挙の前哨戦の意味合いが強い)

・女性候補の一騎打ち
(女性同士の対決は全国初、事実上の与野党対決)

・12年ぶりの県知事選
(2013年、2017年の知事選は吉村美栄子知事の無投票再選)
(自民党が候補者を立てなかったため)

選挙好きな私にはよだれが出る要素が揃う知事選だった。

盛り上がりを期待して一人はしゃいでいた。

終わった事なので結果からいこう。

結果

【当選】吉村美栄子候補 400,374(70.3%)

    大内 理加候補 169,081(29.7%)

ネットで開票速報番組を見ていたが

「 開票0分 」で吉村候補への ”当確” が発表された。ショック!

最終的に吉村候補が全市町村で大内候補を上回り圧勝・4選を果たした。
市町村別の票数は新聞社のリンクを参照

正直、大内候補が苦しい予想はしていたが
ここまで大差がつくとは思わなかった。

何が得票数に大きな差を生んだのか?

コロナを味方につけた吉村美栄子候補

コロナウィルスの流行が1年続き影響を受けているのは山形県も同じだ。

他県よりPCR陽性者・重傷者・死者は少なく感染経路も追えている。

身近に陽性者・発症者は出ていないので、

私自信は一定の予防措置をとれば感染リスクは低いと思っている。

だが高齢者の受け止め方は違った。

報道で「 感染拡大 」と聞けば東京も山形も同様に危険と感じ

外出を控えた人が多いように思う。

2020年春の緊急事態宣言中、山形の人出は完全に止まっていた。

そんなコロナ禍で吉村美栄子知事が毎日のようにテレビに出て

「対策しました。」「指示しました。」

「収まりました」「気をつけましょう」というわけである。

一種のマインドコントロールにも思える。

山形で壊滅的なコロナの影響が出なかったのは

県庁の職員・医師・看護師・保健所の職員

市町村の首長や職員のみなさんの頑張りによるものである。

知事一人では抑える事はできないのだが

悲しい事に「知事の手柄」となるなのである。

吉村美栄子知事が出馬を表明したのは遅かったが、

コロナ対策を頑張っていると言い続けた事が

「知事を代えなくていい」思考に向かわせたのだと思う。

知名度不足の大内候補、攻めてを欠いた自民党県連

もう一つは大内氏と自民党の選挙戦略だ!

大内理加氏は県知事選に臨むため2020年2月に県議を辞職している。

準備期間は1年あったのに名前と政策を広める事ができなかった。

吉村 VS 大内 というところにすらたどり着けていなかったと思う。

多くの市長の支援は得られたが、町村部にまで支持を広げるには
至らなかった。(支援状況は以下の記事に記載)

両候補の政策に大きな差はない。

NHKをぶっ壊すのようなワンイシューにもなりえない。

切り口や順番が違うだけで解決すべき課題は決まっているのだ。

大内氏の政策で目に付いたのは「県庁を移転」だが今はその時じゃない。

吉村美栄子知事には今も県民が不審に思っているスキャンダルがある

「 東海山形学園問題 」だ。県外のみなさんご存知ですか?

吉村美栄子知事が”討論会を拒んだ”理由は

スキャンダルを追求されたくないからだ。

大内候補・自民党はスキャンダルを徹底的に口撃すべきだった。

クリーンに戦い過ぎたのだ。

2019年の参議院選挙と県知事選、野党勢力に”2連敗”となった。

参院選は選挙に強い「安倍政権」にもかかわらず

現職の大沼瑞穂候補が惜敗したのである。

激選の予想がされており当時の安倍総理、菅官房長官をはじめ

自民党有力者が多数駆けつけたのにである。

自民党山形県本部は時代に合った新しい戦い方を学んで欲しい。

残念な県知事選挙

県知事選を振り返ると

「選挙好きの私」はよだれが垂れる程の期待感でいっぱいだったのに、

県内はそれぞれの候補を必死で盛り立てようという雰囲気はなかった。

実際、私の周囲に「知事を任せられるのは吉村美栄子だけだ!」

という人は一人もいない!

逆に、新人の大内氏を押す声も聞こえてはこない。

コロナ禍で選挙運動も変化がしたこともあり活動が目に見える形で伝わりづらくなった事も一因にありそうだ。

応援しないで山形県民は何をしていたのか?

選挙より大事な事なんてあるのか?

ある、「 除雪 」だ!1月の後半結構降った。

毎朝雪かきしなければ車にも乗れないのだ。

(雪かきの疲れと)1年続くコロナの恐怖が

「知事が代わって大丈夫だろうか」という方向に向かい

「 なんとなく吉村 」という消極的な判断

空気感を生み出し広まったのだと思う。

県知事選が盛り上がらなかったのはとても残念である。

選挙の盛り上がり = 経済の大きさ = 首長の実力

だと思っているので、県知事選すら盛り上がらないという事は

山形の経済が上向かないのも納得できる。

吉村美栄子氏が知事になり12年間経つ

期間は長い割に成果は思い浮かばないのが残念だ。

成果があるのかまとめてみたいと思う。

次の記事を期待して欲しい。

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【追加記事情報】

フラワー長井線を止めるな!〜山形県知事選後の政治闘争に巻き込まれた山形鉄道経営困窮の危機!〜

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絶賛公開中!

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