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【桜桃選栞|09】山形県議会2月定例会〜副知事混乱の裏側・完結編〜

副知事人事案を”否決”された吉村美栄子知事は一休さんも驚く

"とんち"で勝負に出た。

任期満了で退任した若松前副知事を「特命補佐」として起用したのだ。

これまでの副知事人事混乱の経緯、特別職任命の是非、特命補佐の役割
トリッキーな政治手法に問題はないか見ていこう。

副知事人事混乱の経緯(2月定例会)

2/18 山形県議会2月定例会開会
   副知事再任人事案提出(若松副知事)

2/19 県議会自民党が、副知事再任人事案に賛同しないことを表明

2/24 副知再任事人事案取り下げ(異例

3/9 副知再任事人事案再提出→採決され「否決
   副知事人事案の否決は1947年地方自治法施行以来初

3/10 若松副知事任期満了
   副知事は空席となる

3/11 若松前副知事を「特命補佐」として起用(異例

3/12 吉村美栄子知事と自民党県議の対立深まる
   知事に若松氏を特命補佐に起用の説明を求める
   特別職任命のルール明確化を要請

3/18 山形県議会2月定例会閉会

特別職の任命の是非

知事は非常勤の特別職を「 議会の承認なく 」決定できる。
主に専門的な技術や知識を持つ人物が多数任命されており
普通は問題視されることではない。

しかし今回は
"人事案で否決された人物"
"知事独断"
"重要ポジション"
起用したことが異例で議会は再度紛糾した。

知事は「県知事選で民意を得た」と主張し
県議自民党は「副知事人事案で否決された人物を留任させる形の
起用は議会軽視だ、道義的にも問題だと」主張し平行線をたどる。

また、特別職任命のルール明確化を求める声があがった。

アウト(法的・手続き上NG)ではないがグレー(道義道徳的に疑問が残る)
でトリッキーな政治手法を用いるということは吉村美栄子知事は
相当追い込まれているのだろう。

特命補佐の役割

特命補佐
・非常勤の特別職として知事に近いところで助言・調査する
 「コロナ克服・経済再生特命補佐」 *若松氏の場合
・知事が任命(議会の承認不要)
・決裁の権限なし
・その都度決める *若松氏「当面の間」

分かりやすいように副知事と比べてみよう

副知事
・知事を補佐する役目、知事が欠けた時は職務を代行する
・議会の承認を受け決定
・決裁の権限あり
・任期4年

当然だが副知事より権限は限られる、職務の範囲も限定的である。
若松氏の場合は、ようやく始まったワクチン接種とコロナ禍で落ち込む
経済面を引き続き仕切って欲しいのだろう。

前副知事を継続起用するのだから即戦力なのは間違いないが

支障はないのか?

私は"大いにある"と思う。

業務を把握していて各方面に顔がきく若松氏なら吉村美栄子知事的には
任せて安心なのは想像できる
だが「特別補佐」は読んで字のごとく「補佐役」のはず。
しかし報道では若松氏に「部局間の調整」を任せると発表されている。

実質、コロナ対応の先頭に立ち仕切れということだろう!

現場の統率・指示は若松氏に任せ、必要な決裁は吉村美栄子知事や
他の幹部が引き受ける流れに思える。
逆転していないか?
組織は"責任の重い役職"から段階を経て"作業現場"に指示が降りてくる
行政こそ手続きに沿って行動する組織だと思うが

若松氏はどこに位置するのだろう?

どういった責任を負うのだろう?

「権限と責任」を持たないはずの補佐役が

"県民の命"

握るのは不安だし無責任である。

"県民の支持を得た"と言うのであれば吉村美栄子知事自信が先頭に立ち
責任を持ってコロナ対策に臨んで欲しい。

「余人をもって代えがたい」と言うけれど

吉村美栄子知事は副知事人事の取材で若松氏を高く評価しており
「 余人をもって代えがたい 」と発言しているが

余人はいないのだろうか?

山形県には副知事を担える人物が1人しかいないのだろうか?

そんなことはない有能な人物はいるはずだ!

単に気の合う仲間と仕事をしたいだけなのだ。

野党がよく言う「お友達人事」だ。

私には吉村美栄子知事が "わがまま" になったように思う。

議会には首長の"暴走" "わがまま"を止める役割をしっかり担って欲しい。

バトルは6月定例会へ

山形県議会2月定例会は閉会した

副知事は空席だ。

吉村美栄子知事、県議自民党どちらも若松氏の起用は折れるつもりはなさそうだ。
県知事選で表面化した吉村美栄子知事と対立候補を支援した自民党県連の
対立は深まるばかりだ。

対立に関しては以下の記事に記載

当面は若松氏が引き続きコロナ対応を行い、知事が不在の場合は
総務部長が代理を務め乗り切るしかない。(職務代行の規定あり)

おそらく6月県議会では副知事は決まるだろう
過去にも副知事空席はあって、6月県議会で決まっている。

吉村美栄子知事は若松氏の起用を目指すのだろうか?
↪︎県議自民党を説得できるか?双方歩み寄れるか?

若松氏起用が難しい場合
↪︎代わりの人材を立てられるのか?
 議会が納得する余人はいるのか?

新副知事となった場合、若松氏の処遇は?
↪︎若松氏はお役御免となるのか?
 継続起用するようなら事実上の副知事2人体制となる

吉村美栄子知事は知事選で勝利し「県民の支持」を訴えるが
支持がいつまでも続くと思ったら大間違いだ。
菅政権は9月の発足時"7割"もの支持を得ていたが年末は"3割代"だ

"いじわる" "わがまま"

を改めなければ県民の支持は離れる。県民は見ている。
議会には引き続き吉村美栄子知事の"暴走"をチェックし止めて欲しい。

副知事人事だけが注目された県議会

山形県議会2月定例会で96件の議案提出され採決された

予算もきっちり成立している

"否決"されたのは副知事人事だけである!
(取り下げ1件、継続審査6件あり)

副知事人事は"バチバチ"やりあったが見えないところでは手を取り合っているはずだ。
"衆議院選挙を控え"双方簡単には引けないのもわかる、
仲良くしろとは言わないが対話を増やし前向きな意見交換をして欲しい。
県民の生活に不利益が生じないように県政が運営されることを願う。

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