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Ado『踊』

子どもと子どもの友達が「カラオケ行きたい」とのことで、ついていきました。(大人がいた方が面倒がなかった)
カラオケボックスはけっこう広く、邪魔にならないところで休み明けの仕事の計画を立てながら聞き耳を立てていたのですが・・・
歌っていた曲の3分の2はボカロPでした。

ということでボカロP、動画投稿サイト、他。Adoさんの『踊』をタイトルにしたのは、個人的にこの曲聴いたときに、「ボカロPが作る音楽の方が良い時代になった?」と思ったから。


まずはAdoさんの『踊』を貼ってみる

最初聴いたとき、「聴いたことないくらい複雑な曲だな」という感想を持ちました。そういう曲は大抵コミカル、というのがこれまでのイメージだったのですが、この曲はAdoさんの声質でしっかりした曲になっている気が。
・・・久しぶりに聴いたらそんな複雑でもない曲に聴こえるのが、時代の流れの恐ろしさだな、と思いました。
Adoさん、最初に聴いたのが『うっせぇわ』で「ああ、一発狙いの若い人ね」みたいに思っていたのですが、完全に見誤りました。

誰でもプロ並みの音楽を作れる時代になったのかもしれない ← ここに自信がない

この曲、Adoさんがメジャーになってプロが作ったわけではなく(Uta、以降のAdoさんはメジャーでプロが作っている傾向か?)ボカロPの人が作っている。ボカロPの方が実質プロなのか本当に市井の人なのかで印象が大きく変わるが・・・
「ボカロP」の基になった「ボーカロイド」ソフト、宅録環境、動画投稿サイト、がセットで進化して、音楽発信がいよいよ民主化してきました。

誰でもプロ並みの音楽を作れるわけではない

とはいえ、私がプロ並みの音楽を作れるか?というと、答えは「No」。音楽の基礎もなければアイデアもないから。(楽譜読むくらいならできるが、コード進行とか全く知らない)
文章に比べてハードルは高いので、実力とアイデアがある人にはチャンスが広がっているのかな?と思います。ということで次の項目。

AIが人を感動させる音楽を作る日は来るのか?

「ない」とは言いませんが、すぐではなさそうです。

文章のAIを見ていても、ですが、AIは正解にたどり着くのは得意です。
例えば、「〇〇について調べて文章にして」みたいなものは、質問者自身が満足する答えを出してくれます。
一方で、質問者以外を引き込む、には至っていないかな?と思います。多分、AIは質問ありきで文章を作るので、最初の導入部に今一つ説得力や動機づけがない。そこがAIの現状で人が改善する余地でもあるのかな?

音楽もそれに近い感じがします。
先日、「AIで○○っぽい音楽を作って」と言って作らせた音楽を「〇〇の新作」と思った人がいっぱいいた、という記事を見ました。
AIは「〇〇っぽい音楽」という問題に対する正解を作るのはできるのでしょうが、なぜそれを作るのか?そこがないとそれ以上の展開が難しい気がします。

人とAIのタッグの可能性

とはいえAIも問題ばかりではありません。
将棋にしろ、文章にしろ、先行する分野では一部AIをうまく使ってそこから自分のアイデアに展開する人がいます。
音楽も例えば、自分の旋律に対してAIにアレンジをさせてみて、さらにそこに自分の色を加える、みたいなことをすると、もしかしたら音楽が発展することもあるかな(この辺すごくふわっとしてますが)と。

きっとAIを使った音楽も2つに分かれるでしょう。
1つは、アイデアがない人が良いめのBGMを欲しくてAIに生成してもらうケース。
もう1つは、実験的な音楽を作りたい人がAIにアイデアを出してもらい、それを人の力で昇華して作品にするケース。

バッハが今(よりもう少し先)の時代に転生したら、AIとどんな音楽を作るだろうか?

もし未来に生きていたらAIを駆使しそうな偉大な音楽家、として頭に浮かぶのはJ.S.バッハ。バッハの時代あたりは音楽と数学と哲学が近かったから、そのせい?

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