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研究開発の仕事(4c)ISO規格はどんなルートで職場に降りてくるのか?

前回は3つのISO規格、ISO9001, ISO14001, ISO45001を並べて、構造的には似ているね、という話でした。
今回から実務。まずはこれらのISO規格はどのような形で職場に降りてくるのか?複数の拠点、現地法人を有する、製造業大企業のケースになります。


全社の司令塔はそれぞれ専門の部門

連載の初回(下にリンク貼りました)で紹介しましたが、製造業大企業では全社機能として専門の品質、環境、安全部門を持っていることが多いと思います。これらがそのまま司令塔となります。
ISO9001 品質部門
ISO14001 環境部門
ISO45001 安全部門
マネジメントシステム上では経営層が組織図上の長、という形にはなっていますが、実務を担うという意味で。もしくはそれらの部門のトップが組織図の上の方に入っているかもしれません。
今日の本題はこの次。

降りてくるルートは、ISO9001と、ISO14001, ISO45001で分かれる

ISO9001と残りの2つで、降りてくるルートが分かれます。
これは、どういう枠組みで管理しているか?の違いになります。

ざっくり、
ISO9001(品質)は事業部の品質保証部門から降りてきます(研究開発本部、とかだと本部管理部門かもしれません)。最終的には事業ごとに品質管理のルールを作るから、というところです。
一方、ISO14001(環境)とISO45001(安全)は事業所の管理部門、多くの場合「総務部」もしくは「管理部」みたいな名称でしょうか?から降りてきます。これらは事業所ごと、事業場ごと、の管理になっているためです。意識としては、
遠くの親せきより近くの他人
といったところでしょうか?
(もちろん同じ事業所の他部門も同じ目的に向かう仲間です(汗))

次回から詳細な内容に

前回紹介した章立てのうち、「6.計画」から始めたいと思います。

次回は4/10(水) 朝6時頃


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