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【読書】「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」

ネガティブハッピー・チェーンソーエッジという作品を知ったのは、2002年4月にNHKオーディオドラマの青春アドベンチャーを聞いていたことが始まりだった。

滝本竜彦氏の著書としては、2作目の「NHKにようこそ」がアニメ化されたのでアニメに精通している人からするとそちらのほうが印象に残っているかもしれない。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッジは滝本竜彦氏の処女作で角川書店から2001年11月に刊行されて第五回角川学園小説大賞特別賞を受賞した。
そして2002年4月にラジオドラマ化、2007年に漫画化と市原隼人主演で映画化された。

今、文面に落としているがラジオドラマの最終回を見終わった後に、すぐに原作の小説を買いにいったことを思い出した。表紙を初めて見た時に当時自分が注目していた「NieA_7(ニアアンダーセブン)」や「lain(レイン)」で知られる安倍吉俊氏であったこともあり、その偶然に驚いた。

では内容の話に戻ろう。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッジは
友人の能登をバイク事故で亡くした主人公の山本陽介が、高級霜降り和牛を盗んだ雪の降る帰り道にセーラー服の少女雪崎絵里がチェーンソーを持った怪物と戦っている場面に出くわす。そのチェーンソー男を倒そうとする少女に対して半ば強引に協力を申し出てチェーンソー男と戦うという文面にするといかにもライトノベルの内容である。

主人公の山本陽介の視点で日常パートとバトルパートが描かれているが、メインのキャラ以外の所々で心に来るシーンがある。
山本陽介の友人である渡辺と能登とのエピソードや担任の加藤先生との話。そして下宿のお姉さんの言葉は社会人となった今の自分にはズキンと来る言葉であった。

面白い物語はキャラが立っているものだと久々に読み返してみて感じた。

チェーンソー男との最後の戦いで山本陽介がどうしてチェーンソー男と闘うという危ないことの協力を申し出たかの理由がわかるのだが、当時思春期真っ只中の自分にはこれは刺さるなと、その理由に心打たれたのが今でもこの作品が思い出に残っている理由だと今はそう思っている。

ここまで読んで興味の湧いた方がいたら
読書が好きな方なら「ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ」の原作を読むことをおすすめするが、普段読書をしない方には映画版の「ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ」がAmazonプライムなど動画配信サイトで見れるためそちらが良いかと思います。


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