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【映画】夜明けのすべて


3月最初の月曜日だったと思う。
ふいに気になって仕事終わりに劇場に寄った。

「夜明けのすべて」は瀬尾まいこ氏の小説で、原作を見ずに映画の前評判が高いことを以前から知っていたのだが率直な意見としては見てよかった。

「夜明けのすべて」のストーリー
PMS(月経前症候群)の藤沢さんは月に一度PMS症状でイライラが抑えられなくなる症状があり、ある日それが原因でトラブルを起こし会社を辞めてしまう。
新しい職場の栗田化学で仕事を続けていた藤沢さんだがある日、転職してきたばかりの山添くんの小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまうのだが、山添くんもパニック障害を抱えている悩める若者であった。
PMSとパニック障害を抱えた二人の若者が職場の人達に助けられながら、お互いに少しずつ前に進んでいく物語。

自分も大きな病気をしたこともあるがPMSとパニック障害については自分も含め周りでも見たことがなかったため、映画を見る前はイメージが湧いてない部分が正直あった。

映画内でPMSとパニック障害が起こるシーンがいくつかあるのだがそれを見てこれは生きづらい現代病だと感じた。

物語は藤沢さんと山添くんの視点を中心に話が進んでいき、合間に栗田化学の社長や山添くんが務めていた前職上司のエピソードで彼らの背景が明らかになっていくのだがそれがストーリーに深みを与えていたと感じた。

物語の中盤から藤沢さんと山添くんがお互いの病気について理解しあいながら学校の体育館で行われるプラネタリウムのイベントに向けて準備を進めていくのだが。最後まで見終わったあとに心が軽くなる優しい作品だった。

実際の世の中で栗田化学の社員のように優しい方々はいないだろうなと感じている自分もいるのだが、自分はそんな優しい世界があってもいいのではないかと思う。

最後にこれだけ言いたい。
「夜明け前が一番暗い(The darkest hour is just before the down)」とは最も暗いときは夜の明ける直前である。これは終わりかけの時期が最も苦しいがそれを乗り越えれば状況が好転するだろうというイギリスのことわざらしい。

まだ2024/3/25(月)時点では公開中のため気になっている人は見てみると良いと思います。そろそろ公開が終わってしまうので。

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