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プラごみ問題を解決して、温暖化を促進する人たち

どうもお久しぶりです、いづつです。

在宅勤務する日が多く、主に記事の下書きを作っていた通勤時間というものがなくなったため、長らく更新が途絶えておりました。それくらい片手間でやっていることとご理解ください。

■定期的に湧いてくるプラごみ対策ニュース

さて、2019年12月に私はこんな記事を書きました。端的に言うと「プラごみを削減しようとして余計なことをすると、CO2が増えます」ということです。

例えばーーー

(1) 寿司デリバリーの空き容器を、もう一度バイクを走らせて回収する

わざわざガソリン燃やしてでもやることですか。

(2) レジ袋よりも、けた違いに大きなエネルギーを注いで加工したコットン製のバッグをエコバッグと呼ぶ

加工しなきゃコットンはただの草花です。工場でCO2がどれだけ出るかが見えていない。

(3) ポリエチレン製ストローを、森林伐採して作られた木製ストローに変える

これはひっかけ問題。実際はストローのためだけに木を切ることはなく、端材を使うのでこの指摘は誤りですが、同じ誤解で割り箸に対してネガティブキャンペーンが流行ったこともありました。

ルールを作る側も、ルールに従う側も何もわかっていない。ため息しか出ない。おかしくないですか。

■プラごみ対策の裏面が見えていない

プラごみの問題は、プラスチックが山や海などの自然に散らかると、野生生物に危害を与えることになり、それを防ぎたいというのが出発点のはずです。ならどうして最初に「ごみを散らかさない」という基本的なことを目指さないのでしょうか。限界があるのはわかりますが、たばこのポイ捨てやガムの吐き捨てが30年くらい前に激減したように、規制と取り締まりで改善するのが先決。

環境省は化学がわからないので、残念ながらそんな素人たちが作ったプラスチック資源循環法が4月1日から施行されています。プラスチックの3R +1R (Recycle, Reuse, Reduce, Renewable)を推し進めるものです。いやはや、2008年に明るみになった古紙割合偽装事件の反省がまったく生きていない。環境省は自分でレポートを作っているのにです。コスパで見て未成熟なものを無理やりやらせようとすると破綻するって学ばなかったのでしょうか。

さんざん私のnoteで指摘しているとおり、RecycleはCO2生成を必ず伴います。申し訳程度のRenewableでは到底相殺できません。プラスチックの量とCO2の量、両方の側面をもし把握した上でこんなことを法律家したのだとしたら、優先順位としてプラごみ問題のほうが温暖化問題より高いということになります。私は構いませんけど、本当にいいのですか。

過剰包装のような「そもそもいらないプラスチックをなくす」Reduceならわかりますが、何か代わりになる方法や物を生み出そうとするRecycleやReuseをすると、必ず負の側面としてCO2発生がついてきます。これも以前の記事で書いたことですが、「コストをかけてでも対策をしよう」というのは基本的に妄言で、こういうのはほとんどがCO2を増やす行為。すべての事象はサイエンスでつながっています。あらゆる側面を見落とさないようにしましょう。

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真にエコな人というのは、ものを極力買わない引きこもりネットゲーマーのような人たちのことを指すのです。本当にエコを目指すならば、電気自動車やソーラーパネルなんか買ってないで、彼らの生活を真似すべし。

ではまた。

Yoshiyuki IZUTSU


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