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膝窩筋の解剖と機能

膝関節の疼痛の原因として考えられる主要な組織は内側側副靭帯、半月板、鵞足、膝蓋下脂肪体などが挙げられます。


今回はそれらの主要な組織を差し置いて、膝窩筋について解説したいと思います!


「えっ!なんで?」と思った方もいらっしゃると思いますが、膝窩筋は人体の中で渋い働きをしている組織です!


みなさん、膝窩筋ってマイナーなので、「名前だけ聞いたことがある筋肉!」ってなっていませんか?


今回の記事では解剖を一から解説していきたいと思います!


1.膝窩筋の解剖学

膝窩筋(popliteus)
起始:大腿骨の外側顆、外側半月板の後方
停止:脛骨の後面(ヒラメ筋線より近位)
作用:膝関節における屈曲、伸展、内旋
(膝関節軸のすぐ近くを通過するので屈曲-伸展の作用はほとんどないと考えています)
神経支配:脛骨神経(L5-S2)


私の考えている重要な解剖学的ポイントはこの3つになります。

図27


エコーで見ると膝窩動脈の深層にあることがわかります!これらの解剖学的知識は触診の際に非常に重要になります!

画像4


1-2.膝窩筋と半月板の関係

皆さん聞いたことがあると思いますが、「膝窩筋は外側半月板と連続し、外側半月板の動きを引き出す機能がある!」


「本当にそうなんですか?」

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