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「膝窩筋の機能低下が生じるとどうなる?~評価・介入編~」

前回は膝窩筋の解剖学と機能について記載しました、今回の内容は「膝窩筋の機能低下が生じるとどうなる?~評価・介入編~」ということで、機能低下、評価、介入の3つについて記載していきます!


前回の記事こちらになります!是非、こちらもお読みください!


では早速行ってみましょう!


1.膝窩筋の機能低下が生じるとどうなる?

膝窩筋は外側半月板や関節包に付着していることから、機能低下が生じると、後外側膝関節の安定性低下や膝窩部でのインピンジメントが出現する可能性があります。


また、膝窩筋は多くの周辺組織と連続しているので、短縮や癒着が生じると膝関節の屈曲-伸展制限にも関与します。特に、膝関節深屈曲で、膝窩筋が著しく活動していることが報告されています。なので、屈曲可動域への影響が大きいと考えられます。

G. Paraskevas, B. Papaziogas, P. Kitsoulis et al:A study on the morphology of the popliteus muscle and arcuate popliteal ligament. Folia Morphol., 2006, Vol. 65, No. 4 381-384 2006


図33


さらに、私の中で驚いたのが、膝窩筋の線維が半月板や膝関節の変形に関与しているということです。

半月板および脛骨大腿関節の軟骨変化の重症度は、膝窩筋からの線維の数とと有意に関連していた。膝窩筋からの線維が少ない場合、膝関節の軟骨変化、半月板の重度の変化が多かった。

V. Feipel Æ M.-L. Simonnet Æ M. Rooze:The proximal attachments of the popliteus muscle: a quantitative study and clinical significance. Surg Radiol Anat (2003) 25: 58–63


まとめると、膝窩筋は膝関節の運動だけでなく、膝関節の退行変性にも関与している可能性があるということです。


では、なぜ膝窩筋の線維が減少するのでしょうか?


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