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辞めます。と言ってみたが

バイト先では半年に1回ぐらい面談をする。内容は「スキルアップ」のことがメインだ。この日僕の番が巡ってきて、副部長から声がかかった。

なんか目標あるか?
前回から何意識してやっとる?

などいろいろ聞かれる。しかし、仕事に関する興味が薄い。他にやりたいこともあるし、しんどいことばかりに振り回されているとそれどころじゃない。

「質問力が足りない」と言ってみても、「すぐできるやろ!笑」「難しく考えんな!」と当たり前のように言われる。
こんなんできて当然よなぁ。そんな過去に何があったかなんて知る必要ないし。

いろいろ聞かれた後に「何か他にない?」と聞かれて、僕は「年度末で辞めようと思ってます」と伝えた。それを聞いた副部長は「え!?辞めんの!」と目を丸くしていた。僕の意志を確認されて、「そうか、ほんなら後で言うとくし」と言われて面談終了。

このとき、僕は

ここで言わなかったらまた我慢することになる。
怖いけど、何も言わないよりはマシだ。
ていうか、ここしかないもん。言うタイミング。

と思っていた。その後、人事担当の社員さんに文字通り伝わって、勤務終了後、オフィスに通された。紙を持って現れたと同時に部長も現れた。

部長はどうも僕の行動に納得してなかった。「次の場所、決まったんか?」と聞かれ、何も決まってないことを話すと

そんなん、決めてからにせぇよ!

とあきれ顔。漫才師バリに突っ込まれた。しかも、めちゃめちゃ心配された。予想だにしない出来事だが、どうもプロセスがなんか違う。

  1. 「おてつたび」をやりたい

  2. でも今はやれない。

  3. 応募して受かったとて、キャンセルは迷惑だし、言うタイミングが分からない。

  4. なら言ってからの方がいい。

  5. タイミングが面談しかない

という解釈で辞めるのを伝えてみた。ただ、決まってないのに、稼ぎはどないすんのって話だ。一応貯金はある。noteで有料記事やメンバーシップをやって、稼ぐという手もあることにはある。

とはいえ、決まるか分かっていないのを言うのはぶっきらぼう過ぎる。部長曰く

それって、大博打やぞ!苦笑

メンタル弱いのによくそんな大博打をしたがるもんだとは思う。誰もいなくて追い込まれるとこんな思考にしかならなくなってしまっていた。

他にもいろんなこと言われた。「時間があるなら面接行けよ」とか「相談できる人おるやろぉ」とか「幸せに生きてほしいんよ」とか。

声を荒らげることが多い人だが、内容は惹かれるもんがある。今回もそうだが、過去に3回も涙を流している。悲しい意味ではなく、いい意味で。

我が家の家族には一切いない毛色の人。荒いトーンの中に快活な雰囲気。真面目なトーンだけで傷つく僕にとってはかなり内容が入りやすかった。

僕の父親の場合、真面目気質みたいな感じで理詰めする。怒られる、厳しいトーンで言われると、感情が暴走してしまったことがあった。我慢を要求されたこともあった。

「辞めるかどうかは決まってからにして」と言われて、退職届の雛形を渡された。とりあえずは保留となった。

やりたいこととして「おてつたび」はかねがね伝えてはいた。しかし、言ってないやりたいことは山ほどある。

  • 声優、ナレーター

  • ラジオパーソナリティやアナウンサー

  • 俳優

  • YouTuber

他多数。
とはいえ、「言えるわけないかぁ。厳しい世界やもん。僕なんかがなぁ。」と思い込んでいる。正直言って前向きな気持ちにはなりにくいし、ふとした瞬間に落ちこぼれてしまう。失敗したときのリカバリーも記憶の中ではそんなに多くない。

とはいえ、部長が最後の希望みたいな気がして仕方がない。言い過ぎかもしれないし、側から見れば、囚われの考えのかもしれない。ただ、涙流しながらギリ理性で会話できているし、僕は嫌な人と嫌な言葉に執着しまくってきたから。こういう友達欲しかったなぁと思う姿なのかもしれない。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。