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桜、雨、キハ、電車。

「青春18きっぷ」今シーズンあと2回となったある日。そのうちの1回を使って、加古川線で春を満喫。粟生あお駅まで乗ったら今度は北条鉄道に乗り換える。

秋田からやってきた年代物

加古川線の隣で待ち構えていたのは「キハ40」という年代物。

キハ40

かつては「五能線」「津軽線」など北東北を地盤に走っていたが、新型車両の投入でこの地方からは引退。そのうちの1両が兵庫の地へやってきて、列車増発と予備車補充のために仲間入りとなった。

堂々と「JR東日本」
秋田周辺の路線図が剥がされないまま。
北条鉄道の路線図、の下のワンマン乗車方法の案内をよく見ると「男鹿線ver」のキハ40のイラスト。
脱出方法にある電車のデザインは奥羽線など同じく秋田地区を走る紫の「701系」
「秋アキ」もまんま。むしろ会社オリジナルに変えられると絶対スベる説。
青森県の啓発ポスター
銘板

車内のステッカー類は「JR東日本」と書かれたものや秋田エリアの路線図などが貼りっぱなし。また、青いカラーリングや所属表記「秋アキ(秋田総合車両センター)」がそのまま。秋田県民、青森県民にとってみれば懐かしいことだろう。裏を返せば、いろいろ変えるとファンからしたらダダスベるということだろう。

菜の花、桜が咲き乱れる加西市内。

途中の法華口駅で下車して腹ごしらえと綺麗な桜を愛でてきた。

電子スタンプが吊るされてる。

この先も桜を愛でつつ

桜ソングもお供した。

北条町駅
左の車両は「フラワ2000」。3色いるうちの緑色は廃線になった「三木鉄道」から移籍。
ピンクの「フラワ2000」。数字と同じ年にデビューした生え抜き。「フラワ」は加西市内にある「県立フラワーセンター」に由来。
キハ40関連のヘッドマークたち。

北条町駅にやってきた。

駅前の複合施設。塾、コープこうべ、図書館などが入る。
イオンモールの桜。

加西市の中心街で駅前に複合施設があったり、徒歩10分以内にはイオンモールもある。

折り返しは雨

イオンモールのゲーセンでひと通り暇つぶし折り返していく。

帰りもキハ40。この日の午前から終列車までずっとこの車両が往復していた。ちなみにこの時だけはツアー客でやけに混んでいた。

イオンモールから出た途端に雨が降り出した。ギリギリの「雨の桜」だ。

雨と加古川線

雨と音楽とともに粟生へ戻る。

神戸電鉄ホームは自動改札付き。

粟生駅までやってきた。JR、神戸電鉄、北条鉄道の3社が乗り入れる。滋賀にもそんな駅あるから親近感。そして、ここから乗る加古川行きの電車もそんな感じ。

125系。
新快速チック。

125系。1両で運転できるのが特徴で加古川線や小浜線で見られる。新快速チックな車内も去ることながら、実は僕の故郷である北陸線でもかつて走っていた過去もあった。どういうわけかガタガタ鳴る独特の走行音は線路沿いにあった中学の校舎から耳にしてすぐに聴き分けられるほどだった。

雨の加古川。

雨の中ではあるが、音楽さえあればやはりアガるもの。

加古川駅へ。

終点加古川へ。この雨をきっかけに葉桜が進んで、「ソメイヨシノ」は終わりを迎えた。しかし、「八重桜」などの遅咲き品種もあるし、菜の花もまだ咲いている。春は終わっちゃいない。

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