桜、雨、キハ、電車。
「青春18きっぷ」今シーズンあと2回となったある日。そのうちの1回を使って、加古川線で春を満喫。粟生駅まで乗ったら今度は北条鉄道に乗り換える。
秋田からやってきた年代物
加古川線の隣で待ち構えていたのは「キハ40」という年代物。
かつては「五能線」「津軽線」など北東北を地盤に走っていたが、新型車両の投入でこの地方からは引退。そのうちの1両が兵庫の地へやってきて、列車増発と予備車補充のために仲間入りとなった。
車内のステッカー類は「JR東日本」と書かれたものや秋田エリアの路線図などが貼りっぱなし。また、青いカラーリングや所属表記「秋アキ(秋田総合車両センター)」がそのまま。秋田県民、青森県民にとってみれば懐かしいことだろう。裏を返せば、いろいろ変えるとファンからしたらダダスベるということだろう。
菜の花、桜が咲き乱れる加西市内。
途中の法華口駅で下車して腹ごしらえと綺麗な桜を愛でてきた。
この先も桜を愛でつつ
桜ソングもお供した。
北条町駅にやってきた。
加西市の中心街で駅前に複合施設があったり、徒歩10分以内にはイオンモールもある。
折り返しは雨
イオンモールのゲーセンでひと通り暇つぶし折り返していく。
帰りもキハ40。この日の午前から終列車までずっとこの車両が往復していた。ちなみにこの時だけはツアー客でやけに混んでいた。
イオンモールから出た途端に雨が降り出した。ギリギリの「雨の桜」だ。
雨と加古川線
雨と音楽とともに粟生へ戻る。
粟生駅までやってきた。JR、神戸電鉄、北条鉄道の3社が乗り入れる。滋賀にもそんな駅あるから親近感。そして、ここから乗る加古川行きの電車もそんな感じ。
125系。1両で運転できるのが特徴で加古川線や小浜線で見られる。新快速チックな車内も去ることながら、実は僕の故郷である北陸線でもかつて走っていた過去もあった。どういうわけかガタガタ鳴る独特の走行音は線路沿いにあった中学の校舎から耳にしてすぐに聴き分けられるほどだった。
雨の中ではあるが、音楽さえあればやはりアガるもの。
終点加古川へ。この雨をきっかけに葉桜が進んで、「ソメイヨシノ」は終わりを迎えた。しかし、「八重桜」などの遅咲き品種もあるし、菜の花もまだ咲いている。春は終わっちゃいない。
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。