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まだ諦めちゃいない

大阪を拠点に活動するスカパンクロックバンド『HEY-SMITH(ヘイスミス 通称ヘイスミ)』のギタリスト猪狩秀平さん。この動画の前半で出演予定だった『京都大作戦』についての意気込みを、後半ではそれが「中止(延期)」が決まったすぐ後、追加収録された新鮮で率直な想いや怒りを表明している。

次々中止とヘイスミの意気込み

秋田や茨城でロックフェスが中止に追い込まれる中、折り返し地点だった『京都大作戦』だけは「完走してくれ!」というのが、参戦する人しない人、音楽ファンみんなの思いだったと感じられる。しかも、「ヘイスミ」は数年前に一度出演を決めていたものの、猪狩さんが肺の病気により入院、手術をしなければならず、泣く泣く断念。それから、去年の出演決定も中止。改めての今年の初出演に他のバンドより気合が入っているのが窺える。

またもや

しかし、ここでも地元宇治市民の反対に押し切られた雰囲気がある。それ故に猪狩さんも怒りを露わにしていたのは納得できる。「なんで、あれだけやってあんな目に」と思う。しかも、開催前日、半分終えた中での中止決定は青天の霹靂。困惑するでしょう。

命を守るのが最善

ただ最後の方には、相次ぐ自然災害も中止する理由だと述べられている。静岡県や中国地方、九州などで多発する豪雨災害や雨量規制、被害にあったことによる鉄道網の運転見合わせや高速道路の通行止めが頻発、各気象予報士や気象庁も警戒を呼び掛けている中で一番の最善策なのだと思うと半ば仕方がないと思う。自然には太刀打ちできないし、そういう意味では命を失いかねないことを無理してやることもない。

中止(?)

猪狩さんは中止というのを強調されていたが、お知らせをよく見てみると

「中止(延期)」

と表記。お知らせでも、主催者『10-FEET(テンフィート)』の3人とスタッフが一丸となって「なんとかできないか」と模索をしている。『京都大作戦』だけは自然にも、人にも平伏したわけではない。なんとか一縷の望みをかけてくれている。やはり、「ロッキン」こと「ROCK IN JAPAN FES」が開催を望まない人間により、中止された仇を取りたい思いが感じられるし、後に続くフェスの安心材料、そして、大切な場所を守り抜く決意が感じられる。

後半戦の開催を断念した『京都大作戦』。猪狩さんなど「またか」と怒り、悲しみを上げ、もぬけの殻みたいになっている知り合いのツイートも見た。
しかし、お知らせにもある通り「延期」を軽く表明していて、「いつかやってやる」という強い熱意がそこにある。中止続きの「夏フェス」に一石を投じてほしいし、今後続く、フェス達にそのお手本、成功例を示してあげて、後に続けるように。そして、やはり「フェスが安全だ」という強い証明を見せてほしい。

『京都大作戦』に参戦しない人間が言うことだから説得力に欠けるかもしれないが、開催地は家から自転車で約20分のご近所。こないだも奈良線の黄緑の電車の車内では喜びと余韻が充満してるように感じられた。それだけ、ここが京都宇治が世界に誇るロックフェスなのを実感できた。それだけ身近なフェスを絶対に絶やしてはならないと思う。是非ともその続報では素晴らしい報告が聞けることを期待したい。そんな「10-FEET」の3人と『京都大作戦』に携わる全ての人々に開催が叶うようエールを送って〆ることとしたい。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。