淺間大基という沼に落ちた話


※他界隈のことを書いているはてなブログに以前書いた内容を再構成してお送りします。





スポーツ選手に沼落ちすることなんて絶対ないと思っていた私がまんまと沼に落ちてしまった。自分でも想定外なこの現状を文字に残しておきたい。




遡ること1ヶ月弱。5月27日。
私は無気力でその日中継されていた巨人戦を見ていた。本当は翌日に元々応援しているジャニーズ(以下、他界隈と記載)のコンサートに行く予定だった。しかし演者がコロナに感染してしまいコンサート日程の4分の3の中止が決まっていた。明日うきうきで東京へ遠征するつもりだったのになあ。本当なら今頃荷造りしていたんだろうな、と。久しぶりのコンサートだったので心に空いた穴は結構自分の中で大きかった。

巨人戦を見たのもたまたまだった。解説があの清原氏で、まあどんな状況か見てみるか、みたいな気持ちだった。

少し横道に逸れるが、私は至って普通の道民でファイターズはまあ普通に好き、くらいの人間だった。現地観戦も片手で収まるくらいはしたことがあるし、選手もまあそれなりにはわかる、試合がやってればチャンネル変えて状況は確認する、みたいな。ただ、到底ファンとは言い難いレベルで最後に現地に行ったのは10年近く前?みたいな感じだった。

チャンネルを変えて見始めた時は確か6回か7回だったと思う。リーグ最下位なのはもちろん知っていたのでどんな酷い状況なのかと思っていたが、別リーグの上位の巨人相手に同点だったので「いい試合してるじゃん」と思った。
ただ、がっつり試合を集中して見ていたわけではなくてスマホをいじりながらという感じで。

そんな時。
淺間がホームランを打った。テレビ越しで見ているのでは到底ホームランには見えなかったのに入ったので普通にびっくりしたっけ。
その1点勝ち越しのまま試合は終わって、そのままヒロインも見た。

上沢淺間の顔面偏差値高いな、と思った。軽率すぎる感想だがごくごく普通の道民ならこんなもんだと思う。上沢は今エースと言われてることを知っていた。淺間はなんか久しぶりに存在を認識したな、みたいな感想だった。昔登場曲に関ジャニ∞のNOROSHIを使っていたことは関ジャニ∞のオタクなので知っていたけれども、それ以外の知識がまるでなかった。
何を思ったか私はスマホの検索窓に「淺間大基」と入力した。



同い年なのか。
生年月日を見て驚いた。割と前からいるイメージなのでてっきり2〜3歳年上なんだと思っていた。なんで清水が同い年なのは知ってたのに淺間は知らんかったんだろう。
この時はただ、今や同い年が試合で活躍する時代になったんだなあと思っただけだった。

この日試合を見たのを機に、私は久しぶりになんJ(今はなんG?)まとめサイトを読んだ。私は野球ファンではなかったもののなんJまとめサイトは気が向くと読んだことが過去にもあった。なんJネタってなんだかんだ面白い。




翌28日。なんJ面白いの流れからこの日もまとめサイトを読んでいた。そしてこの記事に出くわす。

淺間ってあの感じでドルオタなのw、と思った。更にこの記事のコメ欄がきっかけでSnow Manのブラザービートを登場曲に使っていることを知った。

関ジャニ∞とSnow Manの楽曲を登場曲に使用した事実は私に刺さらないわけがなかった。
先述した通り、私は関ジャニ∞のオタクをしているのだが実はSnow Manもかつてコンサートに行くくらい応援していたグループで登場曲の「ブラザービート」も普通に楽曲として好きだった。

同い年で、メインは坂道のオタクなんだろうけどジャニーズも嫌いじゃないっぽいこの人のことが気にならないわけがなかった。

Twitter検索で「淺間」と入力してしまった。私はオタクだからわかる。Twitterで気になる人物のワードを検索することは沼への大きな一歩となることを。

検索した中でこれに行き着いた。

……キレが異次元なのよ。ジャニーズですか???きつねダンス出の淺間担26万人は誕生しちゃうよ??(ジャニオタ構文)
同い年、ドルオタ、顔、踊れる、気になるポイントしかなかった。


翌29日。この日ばかりは他界隈の推しより脳内は淺間大基に占められていた。検索の手を止められなかった。Twitter、YouTube、パテレで動画を漁った。全部全部沼だったしかっこよかった。この人の守備は天才ですか?ずるいくらいにかっこいい。

確かに私は5月27日〜29日の3日間で淺間大基の沼に落っこちた。
一方で、それを認めつつも私は野球界隈に立ち入ることにまだ躊躇いがあった。


他界隈の現場が予定通り開催されていれば27日の巨人戦を見ることはなくて。そんな偶然をきっかけに立ち入ってしまっていいのかと。
こんなに近場の界隈に立ち入る怖さもあった。私はよく他界隈のアカウントで「大阪に関西ジャニーズJr.があるみたいに、札幌に札幌ジャニーズJr.がなくてよかった」と呟いていた。近場で興行があることで現場に通い詰めてしまい破滅の道に進んでしまう怖さがあったのだ。
完全に淺間にはハマっているのにどこか1歩踏み出せないような時間を数日過ごした。

6月に入って、先述した自分が5月末に行こうとしてたコンサートの中止が決まっていなかった日程の開催が発表された。全日程のうち約1/4は開催されることになった。推したちが少しでもライブができることはもちろん嬉しかったけど、なによりも自分が行けないことが辛かった。たまたまその開催される日程のチケットを持ってたオタクは推しを拝めて、そうじゃない人は拝めない。当たり前だし仕方ないことだけどとにかく辛かった。

この出来事が私を決心させた。もうなるようになれ!と勢いで翌週の定時退社日のナイターのチケットを買った。淺間のレプリカユニフォームとタオルも買った。ここに飛び込むのは今しかない、そう思った。


迎えた観戦の日。6月8日。
まさに定時ダッシュをして福住まで向かった。札幌ドームに行くこと自体も久しぶりで最後に行ったのは2019年の関ジャニ∞のドーム公演のときだっけ。札幌ドームに向かうという行為そのものにわくわくした。

会社の立地上、定時で向かっても試合開始には間に合わなくて18時半頃ドームに着いた。普段あまり酒は飲まないけど調子に乗って桜れもんと食べ物を片手にスタンドへ向かった。

スタンドから見る景色に圧倒された。球場ならではの雰囲気。私が着いたときは確かファイターズは守備側で、すぐさまレフトに目をやった。推しがそこにいる。沼落ちしてからこんなにすぐに拝めたことがただひたすらに嬉しかった。双眼鏡を取り出し、ピントを合わせる。確かにあれは私が沼落ちした推しだった。

その日ファイターズは淺間の犠牲フライ他、首位打者松本剛様の活躍もあり勝利した。

野球観戦はやっぱり面白い。今後も通いたいとすぐに思った。ファンクラブの入会も決意した。

その後も平日の定時退社できそうな日や土日に札幌ドームに通った。なんだかんだ6試合行った。自分でもびっくり。負けた日は当然辛いけれども、それでも私は今後も現地に通うことをやめられないと思う。球場の生の空気感は最高だ。


最初は正直色々辛いことがあった他界隈から逃げるためにここに来た節もあった。浮気みたいな気持ちだった、ごめんなさい。
今はすっかりこっちに本腰を入れてしまっている。7月の三連休の3連戦、先に決まっていた他界隈の遠征があり1試合もいけないことに残念な思いを抱くくらいにはこちらの沼にもかなり沈んでしまっている。


…あとこの沼落ちブログの本題から逸れるけどこんなチーム状況でも私みたいに新たにファンになるという人は必ずいると思う。そんな事実を残したかったのもこの記事を書いた理由のひとつだったりする。


最後に。推し・淺間大基選手へ。
ちょっと変わった視点からハマってしまいごめんなさい。落ち込んでいた5月のあの日、私の視界に現れてくれてありがとう。精神的にしんどかったあの時を救ってくれてありがとう。野球が上手くてかっこよくて面白いドルオタなところが大好きです。同い年の星!どうか怪我には気をつけて、今後のご活躍を期待しております。




五月雨式に好きになってく
雨よ止むな



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