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読書日記 2024年4月7〜13日

2024.04.13 3回続いた。すばらしい。 測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか? 単行本2019/4/27 ジェリー・Z・ミュラー (著), 松本 裕 (翻訳) おすすめしてもらった本を読んでみた。本書の概要は下記2つの引用がわかりやすい。 統計学周りの内容が多いかと思っていたが、筆者は歴史学部教授なので歴史から測定執着のルーツやそれに至るケースを知ることができた。教育学、文化学に関するあたりはとても興味深かった。社会的信頼が欠如した文化では測定は重宝

    • 読書日記 2024年4月1〜5日

      2024.04.05 一行でも読んだ本について感想や学びを日記としてしたためる形式に変更。滅多に一気に読み切らないので。 批評の「風景」 ジョン・バージャー選集– 2024/1/23 ジョン・バージャー (著), トム・オヴァ―トン (編集) 英国を代表する美術批評家の批評がアーカイブされたもの。彼に関しては過去にこちらを拝読済み。 李禹煥氏の作品が表紙になっていることもあり、楽しみに待っていました。 「キュビスムの瞬間」の章は特に面白かった。美術批評というより小説アン

      • 読書日記 2024年3月

        2024.04.03 いつまで続くかわからないけど読書記録を軽くつけてみる。結構自由に脱線しながら書いちゃおうと思う。最初は3月に読んでいたこちら。 絵画を読むイコノロジー入門 (NHKブックス) – 1993/7/1 大学で学んでいたイコノロジー(図像解釈学)・イコノグラフィー(図像学)を、具体的な絵画をもとに学び直す試みで選んでみた。 伝統や集団による約束の上に成り立っている主題表現の形式や、人物表現の形式を研究する学問を「図像学(イコノグラフィー)」と呼びます。

        • 生成AIプロダクトを「深めている人」、実は少ない説

          筆者はソフトウェアデザイナーです。LLMに関するエンジニアリング的なバックグラウンドはありません。AIまわりのソフトウェアデザインをしながら、日々生成AIプロダクトを触りながら、観察や考えごとをしています。 深めた人だけが持っている力生成系プロダクトを触ってみる人はたくさんいる一方、実は深める人はなかなかいません。深める人としては、私はこのような定義を持っています。 深めている人が持つ能力 あと何手で希望の生成に辿り着くかがわかっている アタリがついていて「この調子

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          美をたどる皇室と岡山 (岡山県立美術館) 学び

          今回の展示を担当された学芸員の方からの講義を90分間聴講しました。贅沢! 講義ののちに展示を鑑賞することで、美学美術史的な観点が増えてとても満足度の高い体験でした。もちろん集められた作品、展示方法も素晴らしかったです。 一点だけ、橋本雅邦『龍虎図』と川端玉章『群猿之図』が並べられていたことで大きさにコントラストがつきすぎていてしまったのは確かに龍虎にとっては酷だったかもしれません。笑 皇室により集められた作品三の丸尚蔵館の作品が地方で80点ほどみられるのは初めてのこと

          美をたどる皇室と岡山 (岡山県立美術館) 学び

          【Config 2023】生成AIセッション振り返り いちデザイナーの危機感と実践

          こちらの記事は、2023 年 7 月 6 日に開催された Config 2023 Recap in Goodpatch で発表した内容です。 本題は「前置き」から始まりますので、私のことをご存知の方はそちらからお読みください。 自己紹介はじめましての方ははじめまして!株式会社グッドパッチの金谷と申します。UIデザイナーとしてデザインパートナー事業、いわゆるクライアントワークの事業を担当しております。 今回は、生成AIセッションの振り返りと、私の考察と実践について話せれば

          【Config 2023】生成AIセッション振り返り いちデザイナーの危機感と実践

          世界中からデザイン好きが集まる Config2023 私が気になるセッション

          今年も Config がやってきます!こんにちは。株式会社グッドパッチでUIデザイナーをしております、金谷です。 WWDC にて Vison Pro が発表されてお祭り騒ぎですが、月末には Figma のお祭りがやってきます。 デザインツール Figma の新機能発表会、世界中からデザイン好きが集まるお祭り、Config!どれもこれも気になるトピックばかり。特に気になるセッションについてざざっとまとめていきたいと思います。 今年は現地サンフランシスコへ同僚3名とおもむき

          世界中からデザイン好きが集まる Config2023 私が気になるセッション

          【個人的】2022年の趣味振り返り

          帰省でPCを持ってきていないけど、簡単に趣味に関して振り返ってみる。 展覧会やギャラリー青森県立美術館が建築のコンセプトや展示内容含めてダントツだった。ここでは覚えている限りで、心を揺さぶられ、日々に変化があった展覧会を記録してみる。 2023年は、エゴンシーレ展とポーラ美術館のピカソ青の時代を狙っている。 ヒップホップAwichの『洗脳』をきっかけにさまざまなラッパーをディグるようになった。書ききれないので割愛。ライブはAwichの武道館とZORNのたまアリワンマンに

          【個人的】2022年の趣味振り返り

          アプリケーションにおけるグレーを観察する

          この記事は Goodpatch Design Advent Calendar 2020 15日目の記事です。 はじめまして!Goodpatch UIデザイナーの金谷です。 UIデザインをしている時、グレーの色選びに迷うことはありませんか?ほとんどの場合、ティントカラーはあらかじめプロダクト・サービスごとに決められています。ですが、テキスト・アイコン・背景・セパレーターなどに使用するグレーに指定がない場合はデザイナーの判断に委ねられます。そこで、以下の疑問が湧きました。

          アプリケーションにおけるグレーを観察する