2020.9月8日 長編・8『オリエント急行殺人事件』 & シーホリー
名探偵ポアロシリーズ読書記録 長編・8作品目は、ご存知『オリエント急行殺人事件』でございます。
ポアロシリーズ作品の中で、最も有名な作品なのではないでしょうか。何度も映像化されていますし。日本語訳も、ジュニア向けも含め数多く存在しますね。 (ハヤカワ文庫では『オリエント急行の殺人』というタイトルで、出版されています)
この作品の中にも、私が凄く好きな台詞が出てくるのでご紹介しますね!
イギリス人の聡明な女性、メリー・デベナム嬢の台詞なのですが
「私の感受性を証明するために、ヒステリーを起こすわけにもまいりませんわ。」
と、いうもの。
何だか、良いですよねぇ(*´꒳`*) 一生に一度でいいから。この言葉、発してみたい。
自身の感受性の豊かさを表現し証明するためのパフォーマンスとして【理不尽なヒステリーや癇癪を、他者にぶつけてもいいという事】にはならない。 私も、デベナム嬢と同じく、そう考えるタイプなのです。
非常事態だからこそ、冷静に穏やかに。感情を昂らせない。そこにこそ、人間らしい知性と美しさがあると信じています。
ただ、すべての面でデベナム嬢に共感しているわけでもなくて。
デベナム嬢 = 正義ではなく,
デベナム嬢 = 悪 でもない。
それは、他の登場人物にも言えることであり。探偵役のポアロ氏にも当て嵌まることでもあります。この作品の奥深さは、そこにあるのでしょうね。
私は、この作品の意義や真意が、ポアロシリーズ最後の作品『カーテン』に繋がっていくものであるように感じていて。そういった意味でも、重要な作品だと改めて感じました。
☆
そして、本日の手編みモチーフは
シーホリーにしました。シーホリーとは、別名・エリンジウムとも呼ばれる植物なのですが。
パッと見た感じ、列車や船のマークにも見えないこともないな…と、思いまして。
何となく、雰囲気。本日はコレにしてみました♪
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