見出し画像

台北女子図鑑にみる街のステイタス(その1)

日本ではDisney+で配信されているグイ・ルンメイ(桂綸鎂)主演の「台北女子図鑑」。11月末で全11話が配信完了。元ネタは「東京女子図鑑」で地方出身の女性が上京し、東京でステップアップする物語らしい(※見ていません)。ちなみに「東京女子図鑑」では、秋田から上京、三軒茶屋、恵比寿、銀座、豊洲、代々木上原が舞台になっているとのこと。「台北女子図鑑」でも同様に、住む場所を変え、ステップアップする物語となっている。仕事も変わって、恋人も変わって、住む場所も変わっていくのだが、ああだこうだと言う話はある様だが、その辺の評価はここでは割愛。場所の変遷は、台南新化→(上京)→永康街→永和(新北市)→西門→東区→仁愛円環→信義区→大直→赤嶺街→マリーナ・ベイ(シンガポール)→民生社区。台北からシンガポールに行ってしまうのも中華系の世界観の現れなのかもしれない。
1.永康街
上京した林怡姍(グイ・ルンメイ)が最初に住むのは、永康街の叔母の家で居候。日本人に限らず観光客に人気の永康街。鼎泰豊の本店もあり、小洒落た店も数多く、東京で言えば、代官山〜恵比寿あたりのような街。

永康公園直ぐ側にあった不動産屋の店頭のチラシたち。台北の不動産価格は、東京よりもかなり高い。物件よりけりかもしれないが、ここのチラシの価格も永康や青田〇〇は、この付近の物件で、坪単価もかなり高い。百貨店販売員の叔母がなぜこんなところに住めるかというもドラマにも描かれている。

2.永和(新北市)
林怡姍(グイ・ルンメイ)が次に住んだのが、台北から橋を渡った新北市の永和区の家賃4000元のシェアハウス。駅から徒歩20分との話だが、通勤はスクーターで台北に通っているとの設定。

台北の不動産価格は高く、もちろん家賃も高い。台北に住んで生活をしているひとを「天龍人」と呼ぶらしいが、日本語で例えると「上級国民」的な意味合いでしょうか?

台北橋 朝はバイクの滝になる

台北は家賃が高いので、川を渡った新北市に住む人も多く、バイクの滝で有名な台北橋に見られるように、台北にバイクで通う人が多いというのが、実情のようです。主人公の林怡姍(グイ・ルンメイ)もその一人との設定。

第二話の中国語のタイトルは「新北市的新貧階級,看見小確幸的盡頭」。林怡姍のような人たちを「新貧階級」と言っています。意味は、「新貧民が迎える小さな幸せの結末」。なかなか厳しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?