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アイスと雨音

『アイスと雨音』という映画を知っているだろうか。私はこの映画の事を考えるだけで酔ってしまいそうだ。

一番最初に『アイスと雨音』を観た後の感想は、正直な感想を言ってしまうと『もう熱量が凄すぎて観たくないな』と思った。映画の中に居る子達が、舞台に対する執念とこの子達の日々の葛藤とカメラワークの熱量。とんでもない傑作映画を観てしまったなと思ったし、疲れた。それと同時に、製作陣に興味を持った。
キャストは、森田想さん(大好き)・青木柚君・田中偉登君・田中怜子さん・紅甘さん・戸塚丈太郎さんである。監督は、俳優の活動もしている松居大悟監督である。知っているとは思うけど代表作は『アフロ田中』『私たちのハァハァ』『バイブレイヤーズ』『君が君で君だ』等がある。舞台演出や作もしている。キリないから監督紹介はこの辺にしとくけどね。監督の作風は、何処か情緒不安定だけど、誰しもが持っている心の底の闇というか、モヤモヤを具現化している。だから、少し作品は痛々しいのだけど心に刺さるのだ。少なくとも私は刺さりまくっている。実に狂気的な作風だ。

結局『観たくない』と思っていたこの映画だけど。公開当時、4回くらいは観に行っている。まさに松居ワールドに嵌まってしまっていた。まぁ、『アイスと雨音』と言ったら、なおぽんちょさんだけど。彼は全部で何回観たのでしたっけ?全国を飛び回って『アイスと雨音』観ているらしい。凄いよね。もはや『アイスと雨音』上映ツアーやないか!!この当時、『アイスと雨音』界隈じゃ知らない人は居なかったんじゃないかな。私の中では、未だに『アイスと雨音』の人だもんね。あ、嫌、青木柚君の人、、、、か。でも元を辿れば『アイスと雨音』だからね。てか、私めちゃくちゃさっきから作品名言ってるな。でも、作品名も好きで凄く言いたくなっちゃう。『アイスと雨音』。(笑)

最後に劇場で観たのが、2019年の2月12日。本多劇場特別上映&トークイベントである。この企画が発表された時思わず『嘘でしょ?』って声が出たのを覚えている。本多劇場で出来なかった舞台を映画化したものを、本多劇場で上映する。最早理解できない。その事実が凄すぎて格好良すぎて。気づいたらチケットを取っていた。そして、なおぽんちょさんは、青木柚くんの席を取っていた。彼は号泣していたよ。ちょっと終始目が真っ赤だった。
トークショーの時、プロデューサーの阿部広太郎さんが、『この映画を本多劇場で上映出来るという事が嬉しい』『グッと来るものがある』と涙ぐみながら話していた。私は、阿部さんの話を聞きながら、泣いている阿部さんを観ながら私も同じ気持ちだったから、号泣した。私以外にも所所で泣いている方が見えたから、みんな同じ気持ちだったと思う。ただ、私が座っている席の周りの人達は号泣している人は居なかったので、申し訳なかった。ご迷惑をお掛け致しまして。観てないけど。その人達。このnote。

トークショーで号泣してしまっているので、映画を観ながら、当然号泣した。個人的に私は『アイスと雨音』のエンドロールが大好きで仕方ない。『カットー!』って流れた後に、森田想さんが両手で顔を覆いながら泣いてしまう所があって偉登君とかが想さんに近寄って行くの。そこが何より大好き。映画の内容、結末を知っている人なら分かってくれるはずやで。あ、ごめん。関西弁みたいになっちゃった。ごめん。思い出してテンション上がっちゃった。話戻しますけど。もう最後のシーンで号泣した。周り号泣してなかったから、これまたごめんだけど。抑えられなかった。

本当良い映画。私は『アイスと雨音』の事を、衝動的で狂気的で火傷してしまうほど冷たい情緒を表している映画だと思っている。でも、それは決して悲しい物語じゃなくてその場所にあの子達が居た事があの子達の生きる意味だったんじゃないかなって。大人達とか関係なくただ、その場所に居たかったんだよなって。

出来る事ならまた、スクリーンで『アイスと雨音』を観たいな。
願わくは、本多劇場で『アイスと雨音』を、、、、、。

ありがとうございました!!

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