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あっぱれ!トンビのクソ野郎

最近、暖かい日が続いている。
2月って一番寒い時期じゃなかったっけ?どうなってんの?あったかいのは有難いけど。
あたしゃ地球が心配だよ。
暖かいのを理由に、また鳥羽に趣味の貝殻拾いに行った。

鳥羽から船で離島に渡り、浜辺に到着。
浜辺に到着後、直産市場で買ったタコ飯弁当を食べる。

ふと上を見ると、空にはトンビがいる。
小さい頃、公園で弁当を食べているときのこと
母親がトンビを警戒していたのを思い出した。
今日は、2羽ほどトンビがいるので、ササッとご飯を庇いながら、タコ飯を食べた。

昼食を済ませたあと、浜辺でどんどん小さくて綺麗な貝殻を拾って、ビニール袋に貯めていく。

あっという間に1時間経過…
これでは、まだ満足できないぞ…。
まだまだ拾いたいぞ…。
ビニール袋にも、貝殻はあんまり貯まっていない。
そろそろ帰りの船が来るけど、まだまだ拾いたいので、もう一本あとの船で帰ろう。
ちょっと疲れてきたけど、休憩して
あと、もう1時間貝殻を拾おう。

ちょっと休憩して、貝殻拾い再開!
綺麗なオレンジ色の巻き貝が次々に見つかって
楽しくなってきたぞ!
あと30分、集中して貝を拾うのだ!

次々に、機嫌よく貝殻を拾っていっていると
突如、背後から衝撃に襲われた。
何が起こったのか分からなかった。
「オワッ!」と声がでる。

とっさに周りを見渡す。
空には、私が1時間半かけて、そこそこの量の貝殻を貯めた袋を持っているトンビが飛んでいた。
食べ物と思ったのか。残念、それはただの貝殻だ。

「うわ!最悪!」と思わず声が出る。
知らぬ存ぜぬ、飛び去るトンビ。

トンビに袋を取られた図

その2、3秒後…
無情にも袋が逆さになったのか、
袋から浜辺にばら撒かれる、貝殻たち。
「あーーっ!」と叫ぶ私。
今年で一番、絶望的な瞬間だった。

降り注ぐ貝殻たち。
この光景は忘れない。


袋が空になって、用済みだと判断したのか、
トンビは無責任にも、ビニール袋を捨てていった。

あんなに頑張って、かわいい貝殻を選別したのに…。
1時間半も、かけて拾ったのに…。
文字通り「畜生め…」としか言えない状況だ。

トンビが「食べ物じゃなさそうやから、いらんわ」
と言って捨てていったビニール袋を回収する。
袋には穴が空き、4〜5個貝殻が残っていた。
ちょっと残ってたのはありがたいけど。
これじゃ満足できないよ。

時計を見ると、帰りの船が来るまで貝を拾えるのはあと20分程度。
1時間半かけて拾い集めた貝殻は、
無情にもトンビにばら撒かれた。
その貝殻たちの回収は不可能に思えた。

なのであと20分、全力で貝殻を拾い集めることにした。

出来る限り、綺麗な貝殻を拾い集めていった。
だけど20分では、限界がある。
今回の貝殻拾いの収穫は、期待していたものとは
かなり違った。

トンビには、本当に綺麗に袋をひったくられた。
しゃがみこんで、地面すれすれに袋を持っていたのに、背後からサッととられて、体に物が当たった感じもしなかった。
本当に、袋だけ綺麗にひったくられた。
トンビめ、やってくれたな。
でも、その狩りの技術にはあっぱれ。

鳥羽湾にはスナメリがいるらしく
帰りの船で、野生のスナメリをいっぱい見た。
ほんとにこんなにいるの?と疑うくらい沢山いた。
それでプラスになったと思う事にした。

自然って、すごいなぁ。
とつくづく思った1日だった。



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