日本のラストベルト

どうしよう?!日本のラストベルト

10年ぶりに訪れたとある九州の地方都市。かつては、財閥系企業の主力工場、事業所が集積し、資源産業も栄えてそれはそれは賑やか。1960年代、この街の中心街は、文字通り「殷賑を極めた」ものでした。名高い料亭も何軒もありました。

高度成長とエネルギー転換のなかで、次第に衰退していったものの、20世紀までは、まだ何とかなるかなあ、という感じがありました。地元の商工会議所なども熱心に再成長策を模索していたものです。

ところが。先週、散策?したこの街の「新銀座」はまだ夕方7時前、それも金曜日だというのにほぼ全店シャッターが降りています。とういか、長らくシャッターを開けていないのか、錆が浮き出ています。

8時ともなると人も通らない。否、犬、猫すら見かけません。鉄柱や照明設備も錆だらけ、まさにrust townなのです。

人口はピーク時から半減したそうです。自治体の財政も苦しい。

日本は挙げて地方再生に取り組んでいますし、まち、ひと、しごとの大切さはみんな認識している。様々なアイデアが出され、予算措置も講じられています。官民挙げて一所懸命やっている。

でも。このラスト・タウンの現実を見せつけられると。正直、どうしたら良いのだろう?何ができるのだろう?どこから手を付けていけば良いのだろう?の???ばかり浮かびます。

ただ、改めて考え込みました。とにかく、みんなで真剣に向き合い、知恵を出し、汗をかいていかなければダメだ。

知恵が浮かばない自分にもどかしさを覚えた先週末でした。

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