傷つけないで

女性という性を受けて
なんとなく生きていたら
突然12歳の頃
一般的に生理と呼ばれるものがやってきてそれから、今日まで
そして多分この先30年くらい一緒に過ごす月に一度の地獄がはじまった

学生時代は、体調の不調に悩まされていたし、本当に人それぞれだから
理解してもらえないこともあった

それが嫌で薬をのむようになったら
今度は情緒に影響が出るようになった

たったわずかなかすり傷でも
深い傷のような気がするし
「それは違う」という“意見交換”ですら
“拒絶された”に変換されてしまう

そういう時、人によっては
わかってもらえないことに対して
怒りが湧くそうだが、私はいつも精神的な自傷がはじまる
自らをとても追い込んでしまう

拒絶されるのは自分の伝え方が良くなかったからだ
体調を気遣って約束を延ばしてもらったやさしさは
本当は私に会いたくなかったからだ
辛い気持ちを見せちゃだめ
女性なら毎月くるものなのに私だけがつらいわけじゃないのに

心の奥がざわざわざわざわして
気持ちの奥の方から涙が出そうな波が押し寄せる
家の中だったらうわんと泣いてしまう

部屋から出られないまま夜を迎えて
そうするとまた自分自身の無力さに死んでしまおうかと思うようになる

そうなってからはかなり長引く
人生を振り返って、自身の過ち(生理ではない時に思い返すと大体が大したことではない)をナイフみたいにして
見えない自分の心の奥まで刺してしまう

本当は誰かそばにいてほしい
でもそれは裏返しの言葉になって
裏返しの言葉をそのままの意味で受け取る友達に、また拒絶を感じる

なんて厄介だろう

ここまで酷いのは、3ヶ月にいっぺんくらい
それでも、3ヶ月にいっぺんは必ず来るのだ。年に4回
我ながらよく耐えていると思う

どうやったら解決されるかは付き合い始めて10年くらい経つ今でも策はなく
落ち着いた頃、思い出して音楽にすることしかみつからない

自分の性に対して特に不満はないけれど、この繰り返しだけはうんざりだ

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