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光の中に

まずは、心配をかけてすみません。
決まっていたイベントの
出演キャンセルがあったあたりから
「あれ?どうしたんだろう」
と思われる方も沢山居たでしょうし

その数日後に休止をする発表をして
そんな素振りなかったのに
急だなと、きっと思われたでしょう。

多分皆さんが想像する私の姿と
本当の私というのは違っていて
私は皆さんが思うより強くありません。

休止のコメントにも書いたように 
「私自身が誰かにとっての光であるために」
と、半分は言い聞かせながら
弱い自分と何度も何度も向き合い続けてきました。

舞台に上がることも
深夜に部屋で唸りながら曲を書くことも
どれもが生き甲斐だったことには変わりなく
ずっと楽しんでやっていたというのもまた事実です。

ただ、自分と向き合い続けることや
「ひかりのなかに」という姿であり続けることには、とても体力が要りました。

私は自分にとことん厳しく、理想が高いし
真面目に頑張り続けることを美徳と考える人間です。

弱音を吐くことはギリギリまでできないし
苦しくても自分の体に鞭を打ち続けて
本当はボロボロになっていても傷を隠して
皆さんの前では笑顔で居続けることを
なにより大事にしてきました。

そんな私なので
突然、曲が書けなくなってしまった時も

「きっと、私の勉強不足のせいだからもっともっとがんばらなくちゃ」

「世の中にはもっと頑張ってる人がいるのに私はまだ何もできてない」

「どうしてもっと頑張れないんだろう」

と来る日も来る日も考え続けて
自分の首を自分で絞めつづけている事にも気づかず、自分自身を追い詰めてしまいました。

しかし、すこし前に書いた通り
私は努力も、苦しみも、辛さも
私以外の人に知られたくなかったし
ずっとこんな生き方をしてきたので
自分から生まれる黒いどろどろした気持ちを
隠して平然を装うことだって得意だったので
1番近くにいる家族や、マネージャーの方にも
見せることなく何ヶ月か過ごしてきました。

ただ、あたりまえに毎日大きくなる
不安や苦しみは
次第に自分の心の中で留めていることができなくなり、最終的には収拾がつかなくなって、鬱状態になっていきました。

鬱状態になってからは
音楽を聴くことすらままならず
音楽を聴けば聴くほど
世の中には才能が溢れていることを知って
その度に自分という存在が小さく小さく見えて
自分がこれ以上、世の中に曲を出し続けることに対しての不安やいつまで続くかわからない
この場所での暮らしに、絶望すら感じました。 

この頃から、なんとなく私はこれから先
ひかりのなかにという存在自体から離れることを察して、せめても過去の曲達くらいは
世に出た状態で、休みたい 

そう思って始めたのが
「.demo project」でした。 

この一つ前の記事で「供養」という言葉を選んでいるのも、こう言った経緯がありました。

まだ始めたばかりのころは
希望が僅かに残っていたこともあって
レコーディングの話もしていましたが
精神が保てず、約束できなくなってしまったことも、申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
期待させてすみません。

そして、この時期は
一度だけライブがありました。
何食わぬ顔で終わらせたい
願わくば私の気持ちを立て直したい
そう思い臨んだ舞台でもありました。

しかし、何も自信がない状態で立つ舞台は
あまりにも残酷で 

この日の夜、私は壊れてしまいました。

そして、この心情のまま
なおも走り続けることは、もう厳しいと 
周りにも、自分自身とも理解して
休止という選択を取る事になり
今回このような発表をさせて頂きました。

あれほど大好きだ、と胸を張って言えていた
音楽がどんどん私の側から離れていって
最終的に首を絞められた事実は
私にとっても物凄く大きな苦しみで

今までのように皆様の前に立ってライブをしたり
アーティストとしてリリースを行うなど
音楽を生業とすることは
当分難しいと思っています。

何より大事なことは
「良い音楽を健やかなまま作り続けること」
です。心の健康と、音楽を両立できない今に
私は音楽を作ることはできません。

どうかご理解ください。


休止以降に関しては
一度、私はひかりのなかにでは無くなるので
何をするとか、どう過ごしてるだとかは
お教えすることはできませんし
聞かないでください。
とにかく放っておいてもらえるのが
1番助かります。

ただ、音楽を作る人では無くなった後も
きちんと毎日を過ごしていく為の
準備をはじめている、ということだけ
お伝えしようと思います。

目に見えなくなりますが
東京のどこかで頑張ってるんだなと
心の中で応援してくださると嬉しいです。

私も今まで出会えたみなさんのことを
今までの曲達と共にそばに居続けます。

もし本当に私が音楽と運命共同体ならば
これから沢山寄り道をしたり
回り道をしても
赤い糸をたぐり寄せたとき
きっと、必ずここへ戻ってきます。

その頃には皆さんは
もう私のそばにはいないかもしれませんし
その時がいつになるのか
私だってわかりません

もし、願いが叶うなら
私がこの場所に戻ってきたとき
「おかえり」と言ってくれる方が
どなたか居れば、嬉しいなと思います

過去の曲のサブスクや
今まで私が必死で作ったYouTube
全部全部半永久的に残ります
(各SNSは本日をもって更新が止まります。)

これは、私が帰ってきたくなった時に
帰る場所残ってるため、じゃなくて
これを読む誰かが
ひかりのなかにを思い出した時
帰ってくる場所がちゃんとあるように

いつでもそばにいられるように
残ってるという意味を示します

皆さんとお会いしたり
新曲も当分は更新されませんが

ひかりのなかにを好きでいてくれる
あなたのことを
「ひかりのなかに」として
見守り続けていることには変わりないので


どうか、これからの毎日も
健やかにお過ごしください。


ヤマシタカホ と ひかりのなかにを
今日まで見届けてくださり
ありがとうございました。

この恩は今度どこかでお返しさせてください

それでは、またね



2021.06.30
ヤマシタカホ(ひかりのなかに)

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