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まっしーのChorus note 4 フリューゲルの定演のこと(早稲田大学コール・フリューゲル第68回定期演奏会)

皆様には本年も大変お世話になりました。ありがとうございました。年内滑り込みですがひとつ記事をアップします。来年もどうぞ宜しくお願いいたします。年末恒例の定期演奏会は、今年も例年と変わらずてんこ盛りでした。いくつか書いておきたいことがあったので、まとめることにしました。

●メンバー構成
今年は1年生が10人入団してくれて、近年のフリューゲル的にはとても嬉しいことでした。
9月のコンクールあたりまでは、音取りや声の方向性が安定せず、学生指揮者の海老澤さん始め皆さんで試行錯誤をしていましたが、定演期に入り、声が整ってくるとともに和音のはまり方が格段に良くなり、とても驚きました。
今回の定演のオンステは21名。うち1年生が10人なので、半分近くが1年生ということになりましたが、美しいハーモニーが会場に広がり、豊かな表現を思う存分していました。

●ステージ構成
例年通り学生指揮者を含めた指揮者4人がそれぞれやりたい演目をもってきて演奏するのですが、今年は各ステージのバランスも良く、聴き応えのあるものになりました。

学生指揮者の海老澤さんは木下牧子さんの近作「蒼穹の星」を。一筋縄ではいかない和声(しかも無伴奏)なので、きちんとハーモニーを鳴らすことは容易ではないのですが、練習の成果が良く表われた素晴らしい演奏でした。

私は松本望さんの「回風歌」全曲を。テーマの一貫性や有機的なつながりをみんなで改めて感じながら演奏することができ、コンクールよりさらに深い表現を追究できた、と手応えを感じました。この曲から放たれるエネルギーがかなり強いのでそれを受け止めるだけでもかなり大変でしたが、今こそ問いかけたいと思い、懸命に演奏しました。その結果やや力が入ってしまいましたが、それだけこの曲に対して思い入れが強くありました。

定期演奏会パンフレットと回風歌の楽譜

清水昭先生は信長貴富さんの「赤い鳥小鳥」を。北原白秋の詩に付曲された童謡をアレンジした作品なので歌い回しが重要なのですが、メンバー一人一人の歌唱力が存分に発揮された演奏で、ホールに伸びやかな歌声が広がりました。ソロもそれぞれ立派でした!

清水敬一先生は新実徳英さんの「魂舞ひ」の男声合唱版初演を。先に初演されたバリトンソロのバージョンを聴いて相当感激したので、男声合唱版への期待も猛烈に高まりましたが、3声のまつわり付きから生じる音のうねりが融合・交錯しながら作り上げられる音響にすっかり圧倒され、期待をはるかに上回る感動が押し寄せました。曲名のごとく私の魂は舞い散ってしまったのでしょうか…。これはいつか再演したいと思っています!

●アンコールも盛りだくさん
アンコールだけで1ステージ分になるのも毎度おなじみ(笑)。清水敬一先生がつぶてソングより「あなたはどこに」。新実さんも一緒に歌うというサプライズ?もありました。カウンターテノールでオブリガードを歌ったIくん、お見事でした。清水昭先生は今年のNコン課題曲「鳥よ空へ」。男声版かっこいい!!今年何度も聴きましたが、男声版を聴く機会がほとんど無かったことがちょっと残念でしたので、改めて生で聴けて嬉しかったです。私はかつてフリューゲルの愛唱曲として歌う機会のおおかったアーンの「Si mes vers avaient des ailes」を。これからまた歌う機会を増やして、この歌を体に入れていこうと決意を新たにしました。最後は学生指揮者海老澤さん指揮による「早稲田の栄光」でめでたくお開きとなりました。

アンコールで一緒に歌う新実徳英さん!(全日本合唱連盟Xより拝借)

●ありがとう、そして仲間大募集!
オンステ人数は決して多くないのですが、どれも表現豊かな演奏に仕上げ、お客様にしっかりと届けようと全力で演奏してくれたフリューゲルの皆さんの頑張りに、改めて感謝します。
そして、フリューゲルはいつでも一緒に歌う仲間を大募集!!です。(自分が所属していた、という贔屓目はあるにしても)音楽集団としても、サークルとしても、フリューゲルは本当に魅力的なところです。4月の新歓もありますが、思い立ったら気軽に練習に来てみてください。一緒に楽しみましょう!!

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