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書評『学びを結果に変えるアウトプット大全』

本書によると、「アウトプットしなければ学習した記憶は定着しない」そうです。また、「学習した内容を記憶に残すためのインプットとアウトプットの黄金比は3:7であり、アウトプットした内容にフィードバックすること(インプットに修正を加える行動)が重要で、やりっぱなしでは成長につながらない」そうです。

本書について

本書は「日本一アウトプットをしている精神科医」である著者が数万時間を越える「アウトプット経験」をもとに確立した、圧倒的に結果が出る「アウトプット術」をまとめたものです。

本書は5章構成になっています。
CHAPTER1 アウトプットの基本法則【RULES】
CHAPTER2 科学に裏付けられた、伝わる話し方【TALK】
CHAPTER3 能力を最大限に引き出す書き方【WRITE】
CHAPTER4 圧倒的に結果を出す人の行動力【DO】
CHAPTER5 アウトプット力を高める7つのトレーニング法【TRAINING】

アウトプットの重要性とアウトプット全般のテクニックをまとめた内容となっています。

アウトプットの効果や重要性を認識し、自分に必要なアウトプットテクニックを掻い摘んで読むことをおすすめします。(本書の中でも必要な事を自問し「選択的注意」を発動させたほうが内容が記憶に残りやすいと述べられています。)

インプットとアウトプットの定義

(引用)
「読む」「聞く」がインプットで、「読む」「書く」「行動する」がアウトプットです。
−省略−
インプットは「脳内世界が」変化するだけ。アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます。

アウトプットのメリット

アウトプットによる6つのメリット → 圧倒的な結果が出る
・記憶に残る
・現実が変わる
・楽しい
・行動が変わる
・自己成長する

面白かった内容

ネガティブな発言はネガティブ思考のトレーニングになっている。すごくうまく行っているチームは「ポジティブ」と「ネガティブ」の会話の比率は6:1である。

そのような経験はありましたが、確かにネガティブな発言が多いチームはうまく行っていないですし、疲れていました。うまく行っていないからネガティブ発言が増えるのかもしれませんが、注意したいです。
逆に、うまく行っていたチームは雑談が多かった気がします。

タイピングより手書きのほうがより記憶に残りやすく、勉強効果が高い。
落書きは決して悪いものではない。記憶・想像力を高めるもの。

学生時代の方が正しい勉強方法だったんですね。昔は漢字を書いて覚えていた気がします。途中でゲシュタルト崩壊したりしながら、たくさん書いていました。授業中にノートの端に書いていた謎の図形は、記憶力を高めるためのものだった・・・かもしれない。

人間の脳はマルチタスクができない。パソコンでいうとハードディスクの量は多いが、メモリの量が非常に乏しい。

マルチタスクするなと言っても、複数作業が重なることありますよね。優先度もわからず、考える暇もなく、とりあえず着手なんてことも・・・。でも作業を細かく切り替えると、その分、集中が途切れるので逆に非効率になります。まとまった集中できる時間を確保するために優先度、作業順序を考えて1つずつ実施したいところです。

学んだこと

今まで必要な知識を吸収する際にインプットばかり注目していましたが、アウトプットが重要だと再認識できました。

今後はインプットする前に目標や目的を明確にしてからインプットに取り掛かり、インプット後には必ず何かアウトプットの行動をとるよう心がけたいと思います。また、本書を参考にしてアウトプットの量を増やし、日々のアウトプットの質を向上させたいと思います。


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