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Alexa LIVE 2020 私的まとめ Part 2 (Web/Mobile との連携関連)

Part 1 では主に APL 関連についてまとめたので、今回は他プラットフォームとの連携についてまとめていこうかなと思います。 Part 1 ご覧になっていない方は是非以下からご覧になってみてください。


前回の最後の部分に Skill Resumption が〜と書いていますが、今回は Web や Mobile との連携関連についてまとめていきたいと思います。


Quick Links for Alexa (Beta)


Web/Mobile からスキルを起動できるようになる。というものです。

技術的にはただスキルを起動するための URL を提供できるようになる。というだけなのであまり制約無く自身の LP やオンライン広告からユーザーの家にある Alexa にスキルを起動させる導線を提供できるようになります。


ドキュメント に詳しくあるので興味ある人は読んでみて欲しいのですが、要するに

https://alexa-skills.amazon.com/apis/custom/skills/<skill-id>/launch

という任意の公開済みスキルを起動するための URL が提供されるので、ここにユーザーを遷移させればそこからユーザーはそのスキルを自分の Echo Device で起動させることができますよ。というものです。


アクセスした瞬間にスキルが起動するわけではなく、そこでユーザーがどのデバイスで起動するか、やそもそも今起動させるか Echo Device に通知だけ送っておいて後で起動させるか選んだ後に初めて起動させられるようです。


Quick Link には上記のスキルの起動だけでなく Custom Task の実行もできます。

こちらは public beta なのですが、ドキュメントを眺める限り定型アクションみたいにいくつかのアクションセットを設定しておける機能みたいです。


また、Skill Connections を利用して他のスキルを呼び出すことも他のスキルから呼び出せるようにもできるみたいです。まだ developer preview らしいので実際に使えるようになるのは結構先な感じですが。


あと、 Quick Link には、 a2z_ref という Referer に近いものを設定できるみたいで、何を見てスキルを起動してくれたのか、みたいなのを分析目的で取得することができるみたいです。 (参考)


とにかくスキルの存在に気付いてもらえなくてつらい。というスキル開発者にあるあるな課題を解決してくれそうで期待感高い Quick Link ですが、悲しいことに現時点では en_US と es_US でしか使えないです。

技術的なローカライズが必要なものではないと思うので、想定してない悪い使われ方しないかを試すために小さく始めているのかなと想像しています。


Alexa for Apps (Preview)


スマートフォンにビルトインの Alexa から他のモバイルアプリを操作できる。というものみたいです。

セッション内では TikTok を例にスマホ内に入っている Alexa に声をかけて TikTok アプリを起動したり、ワンショットで動画撮影を開始したりしていました。


まだ Preview ということでドキュメントは一般公開されていないみたいで詳しい仕様は不明でした。利用したい場合はここから応募みたいです。


スマホに入ってる音声アシスタントに指示を出してアプリを操作するの、  iOS は Siri Kit がそもそも用意されてる Intent しか使えない。みたいなレベルのだいぶ強い制限かけてた気がするので置いとくとして Google Assitant とか今どうなんでしょうね。


Android 6.0 のときの Assit API はそもそもドキュメントもろくにないし苦労して実装したものの音声操作は結局できなかった苦い記憶しかないんですが、確か Google I/O 2018 で発表した App Actions はもう日本でも使えるようになってるんでしょうか。

発表してからしばらく存在すらしてなかったドキュメントが見つかったのでもしかしたらもう普通に使えるのかもしれません。使えないのかもしれません。


スキル開発者向けというよりモバイルアプリ開発者向けな機能ですが、 VUI がもっと一般的になるという意味では普及してくれると嬉しいなと思いました。


そういえばスマホビルトインの音声アシスタントあるあるとして例えば AirPods 経由で Siri 使うと二言目にロックの解除求められて結局スマホ普通に操作した方が早いやんけってなるのがあるんですが、ここらへんいい感じにしてくれたら面白そうだなと思いました。スキルとアプリの使い分けみたいな。


というわけで今回はここまで。

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