"The man is made of money. " なぜ of なのか?

be made の後ろなどで、from か of か迷うことがある。

Gas is made from coal.

The man is made of money.    (大金持ちだ)

いずれも辞書からとった例文だが、どこが違うのだろうか。

一つめの文にあるfrom は、gas  と物理的に連続性をもつ出どころ(原料)が coal  だという関係を表す。それに対して、二つめの文の of は、物理的な関係というより、もっと観念的に、the man  の元になっているもの(起源)が money  だという関係を表す。money を起源としてもっている男=大金持ちというわけである。

もうひとつ、面白い例をあげよう。

Miss Universe のような大会で出場者を紹介するとき、

"She is from Japan."

のように、from をよく使う。from だと、Japan という国土から物理的に移動して、いま会場に本人がいるという、生っぽい現実感がある。

似た意味だが、次の場合は of になる。

"She is the representative of Japan."

これは、「日本」とその「代表」という関係は、物理的というよりも観念的なものだからだ。



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