見出し画像

【コラム】 ”I” がいる場所は here、いない場所は there(臨体)

英語の臨体(代名詞)は、<”I” がいるかどうか>で言い分けている。

*”I”とは、<話者からみて、「この文の話し手」という関係にある人>という概念である。 ”I” はたいてい現実の話者と一致するが、He said, " I'm sleepy."  の ”I” のように、文中の話者 "he" と一致する場合もある。

we は、”I” も入っている「人々」である。

We don't carry this type of tire. (当店ではこのタイプのタイヤは扱っておりません)

これが they なら、”I” が入っていない。

They don't carry this type of tire. (あの店では、このタイプのタイヤは扱ってない)

これはお客さんが言っている文になる。

次に、”I”がいる場所は hereであり, here にあるものは this, these である。

My car is here. (there なら”I”がいない場所)

Look at this picture. (that picture なら、”I”がいない場所の picture)

She doesn't smoke much these days. (”I” がいるdays →「このごろ」。those days なら、”I”がもういない「そのころ」)

最後に、now とthen。

△ He was busy now.

は、「今や彼は多忙であった」のような特殊な語感があり、

○ He is busy now. 

のほうが普通である。

now は ”I” がいる時つまり「現在」を表すので、動詞の現在形と同居するのが自然だからである。

これが、

○ He was busy then.

ならおかしくない。”I” がいない時つまり「過去」は、 then という臨体(代名詞)で表すからである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?