<セントラル・ドット>って、知ってるかい
セントラル・ドット central dot というものが、たいていの英語の辞書につかわれていることをご存知だろうか。
なかなか気づかない、小さな中黒点。
たとえば、
area
という単語がある。いわゆる「エリア」で、日本語にもなっているが、私はこの単語がどうもいいにくいと感じていた。
あらためて辞書を引いて、ようやく目に入ったのが、 central dot。
見出しのつづりが、記号「・」で
ar・e・a
と区切ってある。この記号「・」が、セントラル・ドット。
私は後半のeaを、なんとなくひとつの母音のようにイメージしていたから発音しにくかったのだ。
カタカナでイメージを書くと、「イァ」ではなく「イ・ア」なのだ。(考えてみれば、「イァ」という二重母音は英語にはない)
私の場合だと、ほかに言いにくかった単語として、athlete、English, comfortable といったものがあるが、辞書のセントラル・ドットに注目すると、
ath・lete
Eng・lish
com・fort・a・ble
と区切ってある。
日本語的に、なんとなく想像する区切りとはちがっているとき、その語は発音しにくいことが多い。
セントラル・ドットは、もともと英文タイプで、単語を途中で区切って行替えするときの基準として、辞書に記載されたものだという。
つまり英語ネイティブが、「この単語はここで区切れている」と感じる箇所を表している。
みなさんも、言いにくい単語があったら辞書で central dot をよく見て、そこで区切って練習してみてください。
<ほんとうの英語>の音の世界が体験できるかもしれません。
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