ずいぶん前のことだが、2014年の民主党大会で、クリントン元大統領がオバマ大統領の応援演説に立った。
クリントンは声が枯れていながらエネルギッシュ、目つきや両手の動きがどこかセクシーで、人好きのする人物である。
この演説でクリントンが飛ばしたジョークを、三つメモしておく。
ジョーク ①
赤ん坊の政治家がトンカチでも持って丸太小屋を作っているような様子が浮かぶ。
ジョーク ②
なるほど、時計の二本の針はめいめい勝手に動けばでたらめな時刻を指すが、互いを尊重してじっとしていいれば、一日二回は正しい時刻を指す。このジョークには、その前の文に" all the time "と、「時間」という縁語までついている。
ジョーク ③
前政権の負の遺産が大きいほど政権維持は難しくなるという、民主政治の矛盾を表現した一節。
日本にもジョークのうまい政治家がいたら、演説を聞きたいと思う人が増えるだろう。