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4-2-2 前置詞(立解)は、体(名詞)から自由になって話し手の細かい判断を表せる(立判)

立解(りっかい。前置詞)は、体(名詞)と、構解(文型)との具体的な関係(解ーほどきー)を表現する。

だが立解は、give up とか come on のように、次に体(たい。名詞)がないかたちでもよく使われる。

こうした up や on は、解が体から独立してしまい、話し手の断を表すようになったものである。これを立判(りっぱん)と呼ぶことにしよう。

立判は、立解の概念を元にしつつ、ふつうなら次にくる体から自由になって、話し手のイメージを動態(動詞)に加える。

立判には、Come on in !  (お入りなさい)のように、立相(複合前置詞)が使われることもある。

立判は口語でよく使われる表現法で、とてもたくさんあり、専用の辞典や解説書が出ているくらいである。

ただし、次のような立解は、立判にはならない。

at, to, from, of, for, with

これらは、つづく体(名詞)とのつながりが強く、体を言わないと意味をなさないからだ。

立判は、生き生きした英語表現の源のひとつ。

もとの立解の概念を参考にしながら、ひとつひとつイメージ豊かに覚えていくと楽しい。

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