見出し画像

【コラム】 <種と類>という関係からみた体概念が分類体(統体)

具態体のなかの分類体は、<種と類>という関係からみた統体、すなわち対象の分類性を体概念化したものである。

たとえば、いくつかのrace (人)が集まって、mankind(人)をつくっているように、分類性とは、いくつかの同等の「種」が集まって、ひとつの「類」をつくっていることをいう。

分類体には、次のような特徴がある。

① 下位の概念に対しては類であっても、より上位の概念の下では種になる。たとえば、dog に対して animal は類であるが、creature(生物)に対してanimal は種である。つまり、分類体は種でもあり類でもある。

② 類の名前が種の名前として、そのまま使える。たとえば、color という類は、white, black, yellow, といった種をもつが、どの種も a color と呼ぶことができる。種の名前が浮かばない場合、a dark color のように、<a +状態+類> のかたちで種を表現することもできる。

③ 構造体や反復体も、分類体とみなせることがある。たとえば、orange は構造体だが、果物類 fruit の一種でもあるので、orange を a (kind of) fruit と呼ぶこともできる。pushup(腕立て伏せ)は反復体だが、運動 exercise の一種でもあるので、a hard exercise とも表現できる。

分類体は、人間が頭の中で関連づけた同種同等のものの無時間的な集まりであり、英語が対象を概念化するさいの基本的な認識方法である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?