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【コラム】 英語の文型はアラビア数字に似た大発明(構解)

「3」「101」 のようなアラビア数字による表記法は、人類の思考を飛躍させたといわれる。

「数学は、アラビア数字の導入によって突然変異ともいうべき変化をとげた。とくにゼロの発見は、人類最大の発見ともいわれている。」(志賀浩二『数と量の出会い』紀伊国屋書店、2007年)

「二千十八」のような書き方だと、いちいち「千」とか「十」とか、桁の名前を書かねばならない。ところがアラビア数字は、右端から何番めという位置だけで桁を表現するので、計算が飛躍的にしやすくなった。それには、<空位の桁>を表すゼロの概念が必要であった。

英語の文型(構解)は、アラビア数字に似ている。

われわれが「2018」のようにアラビア数字を書くとき、何桁にするか決めてから、左から書いている。英語でも同じように、どういう構解にするか決めたら、桁の表記(格変化)を気にせず、そのまま左から並べればよい。

「は」とか「が」のような語を省略してしまう英語の構解は、英語のスピード感を支える大きな要素である。

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