徒然’ @子どもの頃の父親の影響は大きい

… 私が子どもの頃、日曜の朝に“時事放談”というテレビ番組がありました。

 私の親父殿は、日曜の朝に必ずこれを見ており、私も見ていました。わが家の日曜日は、みんな起きるのも朝食も遅かったので、日曜日の朝にテレビを見るのは親父殿と私だけでした。

 良くわからないことがあると親父殿に聞いたりしていましたが、ちゃんと解説もしてくれました。私が政治経済談義が好きなのも、子どもの頃の父の影響だと思います。[#父親の影響]

… この番組は、時事ネタ(→ 主に政治関連のこと)をぶった切る番組でした。

 はじめの頃は“細川隆元”氏と“小汀利得”氏が司会を担当されており、小汀利得氏が亡くなられてからは、“藤原弘達”氏が小汀利得氏の代わりをつとめておられました。

 普段は、二人の司会者の対談形式で番組は進められていました。時々、大物政治家などがゲストで招かれていました。そして、お二人に遠慮会釈もない質問攻めにあっていました。

 今になって思えば、よくまぁ大物政治家がゲスト出演してくれたものだと思います。今は、それほどの気構えのある政治家も見あたりません。司会者もゲストも“小者”ばかり。[#大物]

… 私は、子どもながらに、この番組が大好きでした。

 細川隆元氏と小汀利得氏のお二人は、“掛け合い漫才”顔負けのテンポの良さ。テンポか良いと、見ていても気分が良くなるのですね。[#掛け合い漫才]

 それに、このお二人は、大物政治家をみんな“君付け”で呼ぶのです。これまた、すごいこと。普通の人にはそんなマネはできません。[#君付け]

 私が子どもの頃は、仲の良い男友だちを下の名前で君付けで呼んでいました。私の田舎は同じ名字の人も多く、名字で呼んでも誰のことかわからず、みんな下の名前で呼ぶのです。

 呼び捨ては、ありません。みんな君付け。でも、君付けで呼ぶのは仲が良くて自分と同格か目下の人だけ。目上の人を君付けでは呼べません。

 大物政治家や大物経済人を君付けで呼べるとは、“この人たちは何てすごい人なのだろう”と思ったものでした。

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