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題... 日本政府はCOVID19型肺炎の対応に失敗した

◆ ついに、日本は、COVID19型肺炎の感染者数で世界第2位になってしまいました。

 今回のCOVID19型肺炎は、発祥地の中国で感染者が多いのは当然として、日本は、他の外国に比べてもかなり多い。中国を除くと、ダントツの1位。[ #COVID19型肺炎 ]
 このCOVID19型肺炎騒動は、中国では、去年の12月に発生していました。でも、日本政府(当局)が中国からの入国制限の対応をしたのは2月になってから。
 その間、武漢からの観光客も含めて、中国人観光客は、飛行機はもちろん大型クルーズ船などで毎日のように数千名の規模で日本に押しかけていました。
 1月の半ばには中国人による“マスク買いあさり”が話題になり、うちの近郊の観光農園でも武漢からの家族連れ観光客が楽しんでいる様子を地元テレビのローカルニュースがやっていました。
 当然、領事館や外務省などは中国の様子を詳細に知っていたはずなのに、なぜもっと早く対応できなかったのか残念です。


◆ “結果論”ではありますが、今回の日本でのCOVID19型肺炎の流行は、政府の失敗の結果です。

 安倍政権は当初から、経済は“成長戦略”が大切だと力説していました。その割に、どんな成長戦略をめざすかは何も言いませんし、やりません。
 最近は、何となく、“働き方改革”や“インバウンドによる観光業振興”が成長戦略かのような方向でマスコミを誘導していました。“IR推進”もその一環
 ここ数年は、三流学者や三流エコノミストを使って、さかんに“インバウンド”云々と吹聴させていました。私から見れば、インバウンドなどでは成長戦略としては役不足。[ #インバウンド ]
 これは私の憶測ですが、安倍政権は、“観光産業の振興”に固執しすぎていたのだと思います。日韓関係の悪化で韓国からの観光客が激減し、頼みの綱は中国からの観光客。[ #観光産業の振興 ]
 というようなことも背景にあって、中国からの観光客などが減るのを恐れて、中国からの観光客に対してきちんとした対応をするのが遅れたのだと思います。


◆ ついでの余談ですが、インバウンド振興には“円安”の方が都合が良い。

 円安は、輸出促進にも都合がいいのですが、外国人から見れば、円安は日本を安あがりに楽しめることになるのでうれしい。日本に遊びに行こうという気になる。[ #円安 ]
 そんなこともあって、わが国の金融政策は、円安から円高に舵取りをしようというドライブがかからない
 その結果、円安の異常な長期化で、日本人の平均賃金はドルベースで先進国の最低になった。世界第三位の経済の日本人の賃金が最低というのは、どう考えてもおかしい[ #平均賃金 ]
 私は、“技術貿易立国”をめざしている日本は、“円高”の方がいいと考えている。その方が、“アウトバウンド”にも海外投資にも都合がいい。[ #技術貿易立国 ] (→ 注1)

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●(注1)  “技術貿易立国”や“円高”の大切さについては、2019.8.11のブログ 『技術貿易立国というキーワード』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2OYWaaH

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