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芸人だらけのサッカー部が、楽しい。

大体週一回のペースで、芸人でサッカーを楽しむ時間があります。
いわゆる「草サッカー」です。

毎回参加出来ている訳ではないですが、行けるときは行っています。
この「よしもとサッカー部」の魅力は、

「楽しくサッカー出来る」

という点です。
下手くそであっても、僕みたいな未経験者であっても、みんな優しく受け入れてくれます。
ガチ過ぎず、ゆる過ぎず。
真剣なところは真剣で、笑いに走るところは走る。
ほどよい空気感なので、メンバーの参加率が非常に高いです。

また吉田たちさんや、見取り図盛山さんを筆頭に、先輩もたくさん参加されているので、後輩としても接点が持てるいい機会です。


時間は大体早朝。会場はいつも、大阪市内から少し外れた郊外のグラウンドまで行きます。
この日も朝早くから、後輩のソウタヤマモトがカーシェアで車を出してくれました。

車が必要な、ほんまに絶妙に遠い距離にグラウンドはあります。
前日までのグループラインで、車を出せる人がいなければ、
「車ないんか~、今回はやめとくか。。」
みたいな人間がいることも事実。
それでも「サッカーがしたいんだ!」という熱量だけで、自転車で1時間以上かけて行く猛者もいます。
僕も何回か行きましたが、お尻が死にました。

日によっては僕がカーシェアで車を出す日もあります。

カーシェアはほんまに便利。
近くのコインパーキングなどに常駐されている専用の車を、スマホで申し込んで、借りたいときに借りれます。ガソリンも必ずしも入れる必要はないです。
長時間借りるとなると、レンタカーより高くつくので、半日だけとか、少し遠い所とかの時は最適です。IKEAとかスーパー銭湯とかがばっちし。

乗車メンバーは、僕、ソウタヤマモト、生ファラオ石川、フースーヤ田中ショータイム、そして元同期芸人で、現ハンバーガー屋のおっくん。
仲良しの彼の口癖は、「ちょっと口挟ませてもらうわ。ハンバーガーだけに」。

大阪・大国町で「ハンバーガーのオクノ」を営業しているので、気になる方はぜひ。


ほどよい空気感の草サッカーとは言っても、すごい経歴の持ち主も結構います。

1年後輩の生ファラオ石川は、京都・久御山高校時代に選手権準優勝。
他にも、作陽高や福岡大卒、大分トリニータのジュニアユース出身など、数々の名門出身者が参加するので、彼らのプレーを見ているだけでも楽しいです。

サッカーは早朝に集合という事もあって、誰かしら寝坊します。
この日もショータイムがやりました。10分ほど待って血眼で現れました。絶対朝まで飲んでたやんの顔。
「すみません、今起きました。今日はやめときます。。」
の日もある事を考えたら、全然マシ。むしろ「よく来たな。」になっています。彼の可愛げも相まってですが。


左から、ソウタヤマモト、生ファラオ石川、ぼく、フースーヤ田中ショータイム、おっくん。



現地に着くと、各々思い思いのウォーミングアップをします。もちろん自由。だらだらボール回しやシュート練習をします。
この時に先輩や後輩と、世間話や近況などを気軽に話せるのもまた良しです。

よく参加しているメンバー、キングブルブリン田中はいつもズボンが大きいです。
というか、なんかサッカーのユニフォームのそれではない。
生地感、サイズ感どれをとっても「実家にあるジャージの半ズボン」です。

いつもそれをみんなにイジられているので、
「今日は変えてきました!」と、新しいズボンを見たら、ほぼ前のやつの色違いでした。
可愛い。田中君ええやつ。

キングブルブリン田中。



ウォーミングアップもそこそこに終えると、みんなでゴールを運んで移動させ(さすがにフルコートは無理。みんなオッサン)、円になって「1、2、3」と3チームに分かれます。

この時大事なのが、戦力を均等にするために未経験者、通称「うんこ」の人たちは、固まって順番に番号を言っていきます。
いつも誰かしらが言う「うんこ固まって!」。
下痢の人のお願いみたいになります。

そこから総当たりの試合を時間までループしていきます。1ゲーム5~7分くらい。
短っ。と思うかもしれませんが、平均年齢30歳を超えている集団。
足元がうまい人でもやっぱりスタミナが無い。
大体最後の方は守備が崩壊します。みんな戻らないから。

この日僕は、大学時代に入手したアーセナルのユニフォームを着て、陸上部だったという理由だけで、2トップの一角を担っていました。

だけど全然活躍できませんでした。
最後の方にこぼれ球と、石川からの折り返しに反応して決めることが出来ましたが、数多くのチャンスをものに出来ませんでした。

いつも痛感する、経験者と初心者の違いのダントツ1位は「トラップ」。
やっぱり、味方から来たパスがどんなに良くても、足元に収められなければ話にならない。
サッカー観戦だけはしているので、こういう場面はこう動くとかはなんとなくわかるのですが、トラップが出来ない。ほんまに違いが浮き彫りになります。

野球のグラブさばきであり、ギターのFコードみたいなものなのか。
これが上手くなったらもっと楽しくなるはず、、みたいな事だと思います。

時間が来るとゴールを元に戻し、汗拭きシートで体を拭き、服に着替えます。この時もそれぞれがわちゃわちゃ談笑します。

一部分だけ、風がよく吹く隙間みたいな場所があって、みんなで涼んでいると、先輩芸人のガオ~ちゃんさんが、風上に立って、「俺のくさい息を嗅げ~!ハァ~!」とやっていました。

この人は天才です。

何年か前のライブで喫煙所を覗くと、タバコを吸わないはずのガオ~ちゃんさんが、何人かに混じって灰皿の前に居ました。
よく見ると、ただただ親指を吸っていただけでした。
マジで腹がちぎれて死ぬかと思いました。

ガオ〜ちゃん。


他にもたくさんいいメンバーやエピソードがありますが、それはまた参加した時にでも。
お笑い的な面白さと、サッカーの楽しさに触れられる、よしもとサッカー部。
「もっと上手くなりたい」と「もっと面白くなりたい」という感情を同時に味わえるのは、世界でここだけかもしれません。



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