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「社会課題」って何だろう?

News Picks × J-WAVEがコラボレーションして、未来を読み解くヒントになるような話題をチョイスして紹介するラジオ「PICK ONE」で、社会課題の解決を事業として行う「安倍俊樹」さんがゲストとして登壇した。

そこで話していた「そもそも社会課題とは何か」が、とても分かりやすかったのでシェアしようと思う。

 

社会課題とは何か

例えば、僕が「彼女ができなくて困っています」と言ったら、皆さんはどう思うだろうか。

「それは、社会課題だね」とは思わないだろう。

このような「個人の問題だから自分で頑張って」という話題は、社会課題とは言わない。当然のことだ。

じゃあ、「日本の未婚率が上がっている」というのは、どうだろうか。

これも「結婚できないやつが悪い」と思うだろうか。

確かに、個人の問題もあるかもしれないが、よくよく内容を紐解いていくと、全てを個人の問題に委ねるにはどうも無理がある、という課題に直面する。

例えば、平均給与所得の減少。

一人当たりの平均年収は、リーマンショック以前と以後で50万円ほど違いがある。一方で、消費税は10%にまで上がり、日常でかかるお金は増えていると言える。

人が結婚に踏み出せない理由に「家族を養うだけのお金が稼げていない」というのがあるのだとすれば、それは社会の課題かもしれない。

このように、「自己責任の問題だけでなく、今の社会の構造的に発生しうる問題」であり、そういう問題に対して社会全体でサポートしていきましょう、というのが「社会問題」なのだという。

 

終身雇用の崩壊

最近の若者は、昔の人よりも社会課題に関心がある人が多いらしい。

なぜか?
と考えたときに、ひとつ理由として「終身雇用の崩壊」があげられる。

「会社にいれば、年々給料が上がって、退職金がたんまり貰える」というような時代じゃないし、「ひとつの会社でずっと働き続ける方が逆にリスクだ」とさえ言われるようになっている。

つまり、自分の人生を会社に委ねることをしなくなった以上、どれだけ会社の業績が上がったって、それが自分の人生の向上につながるわけではない。

じゃあどうする必要があるかというと、会社のさらに上、つまり「社会」が良くなっていかないと、僕たちの生活って良くなっていかないよね、という思考に、無意識か意識してなのかは置いといてたどり着いたということ。

この話を聞いて「確かに!」と僕は思った。

どれだけ自分の会社の業績が伸びたとしても、社会全体が良くならなければ、どこかしらで自分の人生に悪影響を及ぼす。

子どもが通う保育園がないだとか、犯罪率が上がっているだとか、SNSで攻撃されるだとか。

僕たちの人生が社会の上に成り立っている以上、社会が良くなることが、自分の人生が良くなることに繋がる。

自分の利益を究極的に突き詰めていくと、結局は社会が良くなっていかないといけない、ってこと。

 

世の中には、色んな社会課題が溢れている。

一人一人が、一日の中でほんのちょっとの時間でもいいから、そのことに向き合う時間を作って、自分にできることから始めてみる。

 

今の自分に何ができるだろう。

 


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