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車の買い方が下手すぎる④~即決する~

新車の値引きを勝ち取るポイントは、

然るべきときに、状況を整えて、お店で即決すること。

今回は最後のポイント、「お店で即決すること」です。
私は100万円位の車から、1000万円以上する車まで、様々な車種を取り扱ってきましたが、上手い買い物をするお客様ほど、即決できる状況を作って来店されます。
どのように即決できる状況を作るのか、早速解説していきます!

なぜ即決が必要なのか?即決の効果

即決すること、と書くと「売り手目線」の考えのように思われるかもしれません。
実際にお店に行くと、必ずと言っていいほど「決めてください」と言われるかと思います。

なぜセールスたちは即決を求めるのでしょうか。
私は一度持ち帰って、ゆっくりと考えたいのに・・・・・

考えたい

ショールームへ行って、クルマの説明を受ける。試乗もして、保証の話なども確認して、それだけで1時間は経過しているかと思います。そこまで時間を取って話を聞いたのなら、もう迷わず契約へ進められるはずです。

また、他の店に契約を取られたくない、という思いであったり、家に持ち帰ることで「やっぱりやめた」と心変わりをされるかもしれない恐怖があるからです。

契約を上げるセールスとそうでないセールスは、この「決めてください」を言うタイミングが違うのですが、それはまた別の機会に書くとして、私たち買い手は即決できる準備をしていけば、迷わず話を進められます。

そして「決めてほしい」セールス側の気持ちを利用すれば、最大限の値引きを引っ張り出せるのです。

即決をできる準備

ではショールームで即決をするためには、どうしたらいいのでしょうか?
即決をするために必要なのは、情報と気持ちの2点です。

情報はネット上で拾うことは出来ますが、ネット上には良いことも悪いことも多々書いてあり、中には「それはちょっと違うんだけどな」と思われる情報まで様々です。どれが本当のことか、今から検討している方には分からないかもしれません。

ねこPC

ネット上で情報を拾うポイントは、メーカーサイトで装備とグレードと価格を確認しておくことです。それだけで十分です。価格が分からないと予算がどのくらい必要か前もって分かりませんので、即決しにくくなります。

クルマの場合、車両価格からおおよそ50万円~60万円位諸経費の乗った見積もりが、最初にショールームで出てくると思っていただければ大丈夫かと思います。(車種によってはオプションがいっぱいついて、もっと乗っかることもあります)

価格面でもう一つ確認しておきたいことが、考えているグレードの「登録済み未使用車」がいくらくらいで売られているかです。
登録済み未使用車の価格は、値引きをどのくらい取れそうか、その目安になります。

装備とグレードは、なんとなーく見ておけば大丈夫です。完全に特徴を把握することは、メーカーサイトではむつかしく、ショールームでセールスに説明してもらうほうが、はるかに早くて楽です。

ショールームではクルマの最終確認だけにしておけば、即決はしやすくなります。

そしてもう一つのポイント、気持ちについてです。これは商品説明をしてくれるセールス次第ではあるのですが、前回記事にした書類等の準備をすると、不思議とその気になっていくものです。

即決でセールスを味方につけよう

然るべき時に、書類をそろえて、即決できる状況を作ってショールームに行けば、あとは買うだけです。

値引き額を決める決定権は、店長などの店の責任者にあるのですが、その店長に交渉して値引きを引っ張り出してくるのは、あなたを担当しているセールスです。
ですので、そのセールスを自分の味方に引き込まなければ、値引きをいっぱいに引き出すことは不可能なのです。

どのようにしたら、セールスはあなたの味方になるのでしょうか?

これはセールスの性格にもよりますので一概には言えないのですが、商品説明を一通り受けて、ご自身の疑問もある程度払拭出来たら、たたき台のお見積もりがでてきます。

見積もりが出てきたら、最初に準備した書類を見せて、「決めるつもりで全部用意してあるから、値引き頑張ってよ」と一言言えば、大体はオッケーです。

ここまで用意されたのなら、と粋に感じて、どうしたら最大の値引きをお店から引っ張ってこれるか、一緒になって考えてくれると思います。2度目に持ってくる見積もりは、車両価格の10%を超える値引きが入った見積もりになるはずです。

もしここで、足元を見るような値引き金額しか提示されないようでしたら、席をたっても構わないと思います。クルマの営業は、契約時のみではなくその後も長く付き合っていく相手です。足元を見てくる相手と、長く付き合おうとは思えませんよね?

ご自身が長く付き合っていく相手かどうかを見極めるためにも、即決を買い手から示すことは有効だと思います。

車を安く買ってもらうことは、世の中の役に立つことではないだろうか

4回にわたってクルマの買い方をまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回、業界の裏の一部分を暴露して、お得にクルマを買う方法を書いていきました。
安く買うことがすべてじゃないよ、とお考えの方もいらっしゃるかと思います。ですが、同じ品物なら、安く提供できたほうがいい、と私は考えています。

より良いモノを、より良い価格で世の中に出していくことが、社会への貢献ではないかと思うのです。浮いたお金で旅行に行ったり、外食にいったり、クルマとは別の業界での経済活動をしていただくことは、広く社会のためなのではないかと思うのです。

この記事が少しでも、皆様の車購入のヒントになれば幸いです。

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