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生きづらさを抱えた子どもたちと絵本を作りたい

3月から4月半ばまでにクラウドファンディングを行っていた絵本製作プロジェクトに引き続き挑戦していきます

プロジェクトの内容をまとめました


子供の頃の辛い体験は心に残る

私が幼いころ(恐らく4、5歳くらい)鮮明に覚えていることがあります

親戚の結婚式で司会者の方に「将来の夢は?」と聞かれました
私は「宇宙飛行士」と張り切って答えました

すると、披露宴会場は大きな笑い声が起こりました

結婚式が開催されたのは1980年頃です。日本人が宇宙に行くなど、当時は想像も出来ないことだったのかもしれません。

ですが当時の私には、なぜ笑われるのか全く分かりませんでした。子供心に傷つき、それ以降「夢」を語らなくなったのです

大人にとって些細なことでも、子供の心には大きく残ることがあります

いい思い出よりも、傷ついた事の方が心に残り、ふとした弾みで思い出し苦しめるものです

できれば辛い思い出より、楽しかったり嬉しかった思い出を残してほしい

絵本プロジェクトにはそんな思いを込めています

子供たちが抱える生きづらさ

不登校の子供がいる家庭の保護者会や、子育て世代の居場所づくりをしていると、様々な子供たちに出会います。

小学校に入ってすぐに不登校になり、10年も家から出ていない子。感情の表現方法が分からず、他の子にからかわれると手が出てしまう子。学校に行く途中でアリの巣を見つけて観察していて学校に遅刻しちゃう子。表紙が取れてボロボロになった電車の時刻表をずっと眺めている子。

上手く学校生活に馴染めていない子も、たびたび見受けられます。

子供たちとゲームをしていると、お子さんにより差はありますが、上記に上げた子供たちの中には、とんでもない早さでルールの把握やコツを掴む子がいます。

コツのつかみ方がどれだけ早いかと言うと、ゲームに慣れているはずの私が、初めて遊ぶはずの子供に普通に負けてしまったりするくらいです。

ゲームを通して、学校の勉強では図れない子供たちの創造力や理解力に触れることが出来ます。

ボドツナにやってくる子は本当に個性豊かです。

ですが、個性を持った子供たちみんなに同じ考え方を強要しようとすると、必ず拒絶します。

自分の思いと異なる考えを押し付ければ、誰だって息苦しさを感じます。まだ自我の抑えが効かない子どもであれば尚更です。

家庭、学校、塾、習い事、地域生活、様々な場面で経験豊富な大人の考えを押しつけると、経験値の少ない子供たちは苦しくなっていくのです

勘違いをしてほしくないのは、無制限に子供たちのワガママを聞けと言うことではありません。

対話の中で「何をやりたいのか」「やってはいけないことは何か」をゆっくりと育まなければ、子供たちの感情が追い付いていかないのですが、学校も地域社会も、子供たちの生活を見守る余裕がありません。

余裕のない大人たちに囲まれて、生きづらさを感じていない子供たちはいないのではないでしょうか。

不登校の現状

文科省が2022年10月に発表した2022年度の不登校の子供の数は、2021年度から4万8813人(24.9%)増の24万4940人となり、過去最多を記録しました。

令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(通知)

コロナ禍による生活環境の変化を原因としていますが、日本で最初のコロナ感染が確認されたのは2020年のことです。

2年経過し、不自由ながらも生活が元に戻りつつある2022年で不登校の原因を全て、コロナによる生活環境の変化とすることは出来ないと考えています。          

不登校生徒数が増えている背景は、学校教育のミスマッチです。

変化しない学校教育は、社会の変化に追い付いていません。

軍人の育成のように、決められた教科を決められた教え方で教育することは、子供たちの創造性を育むどころか阻害していると考えています。

教育はもう死んでいるのです

新しい教育への挑戦

ボドツナでは、地域の居場所作りに取り組みながら、あそびやコミュニケーションを通した学びを育む機会を作る活動を行っています。

今回のプロジェクトで絵本にする物語「バイキングハイキング」は、ボドツナがイベント提供を行っている御所見スマイルカフェで子供たちの似顔絵を描いているリリーさんにキャラクターデザインをお願いし、子供たちにキャラクターを選んでもらい作成したカードゲームがベースとなっています。

カードゲーム制作のプロジェクトでは、学校では体験できないクリエイティブ活動を通して自分自身のアイデアや意見を発言して挑戦することを体験してほしいと思って始めました。

その他にもPR動画作成したり、販売を一緒に行い社会と軽い繋がりのきっかけを作れたらと考えています。

子供ができる絵本作りとは

今回の絵本プロジェクトでは、挿絵の線画をリリーさんに描いていただき色塗りを子供たちに担当してもらいます。

一から絵を描くことは難しいですが、色塗りであれば未就学の小さな子でも参加することが出来ます。

全部で12枚の絵(全24ページ予定)を子供たちに色塗りしてもらい、絵本になる体験をしてほしいと考えています。

絵本のストーリー
ヨアヒム、マリーの成長物語です。二人が困難に立ち向かい、王国の冬を終わらせます。困難に立ち向かい成長するシンプルなストーリーを加筆し、私の想いを埋め込んでいます。

ストーリー全文はこちら!

絵本は「花を咲かせて春を呼ぶ」ストーリーになっています
でもこれ、違和感を感じないでしょうか?

常識的にみると、季節の移り変わりは
「春が来て暖かくなり、花が咲く」
と思いますが、絵本のストーリーは常識とは逆になっているのです
世の中には「常識」
と呼ばれることがたくさんあります

学校に通うことは常識だ
女が子供を育てるのは常識だ
会社の決まりだから守るのは常識だ

常識と言われるものに、私達は強く支配されています
常識と言われて、疑いもなく従い思考を止めてしまいます
なんでもかんでも「常識だ、常識だ」と従っていて、上手くいくものでしょうか?
考えるのを止めて、常識に従っていないでしょうか?

従う生き方はとても楽で、常識を疑い自分で決めていく生き方はとても苦しいです
でもそれが「主体性」ではないかと思います

春が来て暖かくなる
当たり前と思える季節の移り変わりも疑ってみてほしい

私なりの読み手への問いかけが
「花を咲かせて春を呼ぶ」
ストーリーなのです

物語はヨアヒム達が「ハイキングをしたい」と思うところから始まります

ですが最後は「みんなが喜んでいるところを見たかった」と気づきます

自分の利益から、みんなの喜びに願いが変わるのです。

春の到来は、ヨアヒムの心の成長を表現しています


「他人の幸せを願い、他人の不幸を悲しめる心を持ってほしい」

そんな想いをこのエピソードに込めています

絵本作り体験で養えること

絵本作りプロジェクトもゲーム作りと同じクリエイティブ体験です。絵本作りから、子供たちが養える能力について、バイキングハイキングに登場する妖精たちに語っていただきます。

必要資金内訳                

総額:25万円

~内訳~

印刷100部 印刷代:20万円 → 15万円

イラスト代:3万円

販売経費、備品、運送費等:4万円

クラウドファンディング利用料:3万円 

クラウドファンディングによるご支援
153,000円

残り 約10万円

絵本製作の状況

1ページ目の色塗り開始!

丁寧にちょっとずつ色塗りを進めているそうです。

完成した絵はこちら!

城壁のレンガ部分など、細かい所を色鉛筆で塗っています。ところどころ色ペンも使っているみたいです。

色塗りについて、私から子供たちには、何を使って描いてもいいし、ハミ出したって構わないと伝えてあります。

ひょっとしたら「ちょっと失敗しちゃったな〜」って、描いた子は思っているかもしれません。でもそれでいいんです! キレイである必要は無いと思っています。”キレイに塗れているかどうか”は大人側の価値観です。大人側の価値観を子供に押し付けることが、想像性を破壊すると思うのです。

ちょっと不格好でも、その子らしく描いて、いつか大きくなったときに、この時のことを思い出してもらえたら、絵本プロジェクトは意味があるものになると思います。

ボドツナが目指す居場所

安心して悩みを打ち明けられる場所とは

子育て、教育、家庭生活 etc. 誰もが悩み事を抱えていると思います。

ですが悩んでることや困っていることは、なかなか他人に打ち明けられることではありません。

ボドツナのフリースペースは、大人も子供も一緒にボードゲーム等でコミュニケーションを取りながら、安心して悩みを打ち明けられる場所を目指しています。

安心して子供から目を離せる場所とは

 未就学の小さな子は行動が予測できずパパママは一瞬たりとも目を離すことが出来ません。

全く気を緩められない育児中に、ひと時でも安心してお子さんから目を離し、気を休める時間を作れる場所を目指しています。

安心して挑戦し失敗できる場所とは

 現在の学校教育は、決まりに従い能力を突出させない、子供たちの平準化を促進する教育方法です。

 平準化させる教育は、決まったレールから外れないように、失敗をしないように教育を施します。

 そのためアートや音楽など、レールに乗っていない新しいことへの挑戦を許容できません。

ボドツナでは、学校で学べないこと、体験できないことに一緒に挑戦し、一緒に学び、失敗も一緒に出来る場所を目指しています。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

プロジェクトにご共感をいただけましたら、ご支援いただければ幸いです!

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