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車の買い方が下手すぎる③~状況を整える~

新車の値引きを勝ち取るポイントは、

然るべきときに、状況を整えて、お店で即決すること。

今回は状況を整えることを見ていきましょう。

状況を整える

状況を整えるとは、準備をしてディーラーに行こう!ということです。

ですが、実は私たち購入者に出来る準備は、あまり多くありません。逆に言えば、ポイントを絞って対応できるということになります。

おさらいで、前回あげた6つのポイントです。
 1、メーカーからの支援
 2、登録(協定)と納車のタイミング
 3、店の売上状況
 4、モデルチェンジ
 5、クルマの利益
 6、セールスと店長の気分

この中で「状況を整える」に関係するのは
 2、登録(協定)と納車のタイミング です。

前回を読んでいただいている方は「またそれかい!」とツッコミを入れたくなるかもしれませんが、実際のところ、私たち買い手がコントロールできる項目は、2番目と6番目しかありません。

ですが、状況を整えることは、その先の「即決する」準備にもなり、販売店やセールスを味方につけて値引きを引き出すことが出来るのです。
早速解説していきましょう!

登録の流れを知れば、準備するものが分かる

陸運局

状況を整える=準備をすることなのですが、準備をするものを知るために、新車登録(車検証が出来るまで)を簡単に説明しておきます。

新車登録の流れ
1、車庫証明申請
   お住まいの管轄警察署に車庫証明の申請をします。
2、車庫証明受理
   申請した車庫証明を受け取ります。申請から受理までは、
   警察によりますが概ね中2~3日(土日祝日のぞく)
3、陸運局で新車登録
   印鑑証明、実印を押した委任状、車庫証明などを持って
   陸運局に車両登録申請。即日車検証は発行されます。

新車登録の流れはこのようになります。車庫証明の取得に申請から中2~3日。地方によっては4日かかるところもあります。しかも土日祝日は動いてくれませんので、祝日がある週は余計に日数がかかることを、念頭に入れていただければと思います。

これを踏まえて・・・・・

必要書類を持っていく。車庫証明が曲者だ!

車をの登録のために用意する書類は
  ・印鑑証明
  ・実印
  ・車庫証明申請に必要な書類
この3点です。

何度も車を買われたことのある方には「何を今さら」感があるかと思いますが、そう思った方にこそ、この続きを読んでほしいと思います。

私が車を売ってきた中で、今から説明する準備をしてきた方は、たったの一人だけでした。その商談はほとんどお客様が主導権を握り、私はその方のために、ほぼ原価までお値引きを会社から引っ張り出してご注文をいただいたのです。

印鑑証明と実印は説明不要かと思いますが、車庫証明申請に必要な書類はお住まいと駐車場の状況によって変わってきます。

まず、駐車場がご自身の所有の自宅についていたり、ご自宅から離れていてもご自身の名義となっている場合は、特に書類は必要ありません。大抵のディーラーでフォームを用意しているはずですので、印鑑があればその場で書類は作れます。問題になるのは、駐車場が賃貸の場合です。

駐車場が賃貸の場合は、「車庫証明使用承諾証明書」「保管場所略図、配置図」が必要になります。管理会社もしくは大家さんや地主、管理組合にこの書類をもらわなければいけないのですが、「車庫証明使用承諾証明書」が曲者なのです。

↑こちらが車庫証明使用承諾証明書

大手不動産会社が管理会社の場合は、その場で書類を発行してくれます。管理会社さんによっては略図まで用意してくれますが、略図はグーグルマップなどでどうにでもできます。
問題となってくるのは、大家さんや地主、管理組合の時です。

大家さんの場合、いつも家にいてくれたらいいのですが、留守にされていると、いつまでたっても書類を発行してもらえません。私の経験では、契約したものの大家さんが海外旅行に行っいて書類を発行してもらえず、商談時の予定から1か月以上も登録をずらしたことがありました。

月末だったため他の契約でも月内登録に間に合わず、店は協定台数に到達できなかったため、100万円単位の損失を計上することとなりました。私が店長から鬼のごとく詰められたのは、言うまでもありません・・・・・

禿リーマン

マンションの管理組合でも、組合長が不在だったり、一旦預かって、2~3日しないと「車庫証明使用承諾証明書」を発行していただけないところがあります。

ですので、前回書いた「然るべき時」にディーラーに行っても、賃貸駐車場に車を止められている場合は、「もしかしたら登録できないかもしれない」リスクをディーラーは考えて、若干値引きに消極的になります。

賃貸駐車場の場合は「車庫証明使用承諾証明書」を予め用意して、印鑑証明、実印を持ってディーラーに行ってください。
先に例に出した原価くらいまでお値引きをしたお客様は、そこまでの準備をして来店されたのです。

まとめ

状況を整える=準備をしてディーラーに行こう!はご理解いただけましたでしょうか?

一言でいえば、必要書類が揃っていることで、当月内の登録が可能だとディーラーに安心させることになります。そして書類を持ってショールームに行くタイミングは、車庫証明の受理までにかかる時間を考えると、毎月20日~23日位がベストです。

さあここまで段取りが出来れば、最大値引きはGETしたも同然です。最後のポイント、「即決する」を次回解説していきましょう!!

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