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【MISAOさんの】白銀の鎧と蒼い魔炎【フェンリルガモン】

はじめに


 今回の記事は最近のエボリューションカップや自主大会で使っていたフェンリルガモンのデッキの所感をまとめさせていただきます。記事のタイトル通り、このレシピはMISAOさんが「いんふにてぃCS」で使用していたレシピです。今回MISAOさんにnoteを書かせてもらってもいいかと相談したところ、承諾してくださり書かせていただく運びとなりました。ありがとうございます。なんという器の大きさでしょう。前提としてですが、今回の記事の内容はあくまで私が勝手にレシピを拝借して勝手に使用したうえでの感想です。ヘンテコなことを書いていてもそれはすべて私の責任です。また今回は人様のレシピで文章を書かせてもらっていることもあり、丁寧語で書いていきます。

MISAOさんのご紹介

 デッキの中身の前に、僭越ながらMISAOさんの紹介を。公式イベント「チャンピオンシップ2022国内決勝4位」と華々しい結果を残す強者です。今年の「チャンピオンシップ2023」の2次予選も見事突破しており、その実力は折り紙付き。愛用しているアルファモンのデッキにはプロモカードのドリモン・ドルモンなどが入っており後光が差していると言っても過言ではありません。また2次予選を突破したnoteもあります。こちらもおすすめさせていただきます。

 私がなんといってもお伝えしたいのが、「チャンピオンシップ2022国内決勝準々決勝」です。詳細は下記の公式動画(31:00~)の試合を見てください。私もライブ配信を手に汗握り見ていました。相手選手の「シャイングレイモン:ルインモード」で万事休すか…と私は勝手に唸っていました。そこからの「ドラクモン」とデジクロスすることでDP6000となり、マイナスDP5000を耐えた「シャウトモンキングVer」がクオーツモンに進化し、逆に盤面を蓋した様に大興奮したのを今でも覚えています。MISAOさんには返すための必要札やビジョンは見えていたでしょうが、私はあきらめず打開策を模索するように見えてその姿勢たるや。カードゲームの面白さを全身にこれでもかと叩きつけられたような気分でした。今回、承諾を得たらどうしてもこのベストバウトを伝えたいと思い紹介の一環として触れさせていただきました。

カードの所感

 デッキの紹介です。MISAOさんレシピはこちらです。

 BT14「BLAST ACE」からの新カテゴリー。現行作品の「デジモンシーカーズ」に登場する主人公とパートナーデジモンを中心とするデッキです。エボリューションカップやアルティメットカップでも結果を残し環境で頭角を現していきました。BT15「エクシード・アポカリプス」でもカテゴリーの追加カードがありました。ここからはカードの紹介です。

Lv2 バウモン

説明不要のカードかもしれません。ターン1がついていないという不思議。


Lv3 ルガモン(BT14)

 トラッシュからも拾えるのがやっぱりえらいです。「アナログの少年」で落ちてもテイマーを焼かれても「永住瑛士」を引っ張ってきます。進化元効果も無駄がなく、「ソルガルモン」に実質1コストで進化するのに一役買っています。「永住瑛士」のマインドリンク解除にも反応するので実質1コストで「ルガルモン」に進化してターンが継続することも。積極的に進化していきたいほうのルガモンという印象がありました。あるデッキが現れるまでは…。

Lv3 ルガモン(BT15)

 発表された当時はこれで「ガジモン」だったりこちらの動きを阻害してくるメタカードへの解決札になりえるか…!と思いましたが難しそうです。このデジモンのアタックから入って「フェンリルガモン」まで進化することはできますが、途中「ウィズダム・トレーニング」を挟まずに登りつめるのは現実的とは思えません。しかし、このルガモンの強さを噛みしめる対面が現れました。「ウッコモンアグロ」の登場です。突如現れたこのデッキ。今環境のシンギュラリティのようにも思えます。Lv3がほとんどを占め、各色のメタデジモンを採用し相手の動きを阻害しつつ、点を刻むデッキです。そのため相手の場には「ガジモン」や「テリアモン」、「キュートモン」などフェンリルガモン側が顔をしかめるようなデジモンばかりです。そこでこのルガモンが輝きます。盤面をとりつつ、「バウモン」の効果によってLv4に進化することができます。そして相手の盾のDPは基本的に低いため、DP 5000~7000は通りやすいです。後述しますがBT15「ルガルモン」に進化することができればさらに進化するルートも取れます。「ヘルガルモン」に進化して自身と引き換えにもう1面を取ることも。またこのヘルガルモンのルートを取る時、「永住瑛士」がいなくてもメモリー+の動きが取れるのも魅力的です。

Lv4 ルガルモン(BT14)

 DP6000という高めのパワーは「フェンリルガモン」と連携するとDP18000となり魅力的です。このルガルモンの特筆すべきは「フェンリルガモン」まで進化するターンの動きの派生でしょうか。横展開されたこのカードは連携に使われたのち、「ヘルガルモン」に進化するパターンがあります。横の「ルガルモン」が「ヘルガルモン」に進化⇒ターン終了時「永住瑛士」マインドリンク解除⇒ソルガルモンの進化元効果で「フェンリルガモン」がアクティブ⇒「ヘルガルモン」進化元の「ルガルモン」効果メモリー+1⇒ヘルガルモン効果、と相手の盤面に触りつつ「フェンリルガモン」を起こさなければいけないことがあります。この時にこの進化元のメモリー+1に救われます。また「キメラモン」にジョグレス進化、効果で「ソルガルモン」を進化元に入れることもあります。何かの登場をトリガーにキメラモンが2回殴りゲームエンドなんてことも。

Lv4 ルガルモン(BT15)

 紫赤のこのカードのおかげ?せい?で選択の幅が広がりました。このプラスDP2000~4000には助けられました。「フェンリルガモン」を単体DP14000にし、「ファングモン」と連携しても盾の「オメガモンX抗体」に怯えなくてすみます。「ソルガルモン」に進化するルートでは「ソルガルモン」で引っ張ってくるデジモンを落としつつ、「ルガルモン」のアタックから「ソルガルモン」に進化して横展開、連携して自身DP12000+連携・2点を序盤から打ちつつ、進化元で低メモリーで返すなんて芸当も。そして「ヘルガルモン」ではDP 13000となり、盾で落ちてターン終了時効果が使えくなってしまった…なんてことのリスク軽減をしてくれます。

Lv4 ファングモン

 回収からトラッシュ肥しまで優秀なカードです。「ソルガルモン」進化時にトラッシュから出して「フェンリルガモン」進化時に並べたいカードを落とすことができます。また、「フェンリルガモン」を破棄することで、「バウモン」効果で進化できるため「ルガルモン」のアタックから走り出すことができます。「メタリックドラモン」への解答ですが、「ウィズダム・トレーニング」を挟めず、さらにはこの「メタリックドラモン」効果を見る仮想敵の「アポカリモン」が道連れブロッカーだったら返り討ちになってしまうかもしれません。頭の片隅に置いておくといい動きだとは思いますが、実際私も積極的に使用したことはありません。また進化して「ファングモン」アタック、トラッシュの「ヘルガルモン」を回収してその「ヘルガルモン」を捨てることで「バウモン」効果で進化することもできます。回収も手札破棄も強制効果です。ご注意を。また「フェンリルガモン」と連携すると盾の「オメガモンX抗体」で吹っ飛ぶこともあります。

Lv4 ブラックテイルモン

 リーサルを組む上で助けてくれるカードです。相手の盤面にデジモンがおらず盾が5枚の場合は「ブラックテイルモン」「キメラモン」を合計2回挟まないといけません。また「キメラモン」のジョグレス素材にすると、最大で紫・赤・黄・白でマイナスDP4000をばら撒くこともできます。進化すると「永住瑛士」と合わせて道連れブロッカーと言い張れるなんてこともありますが…

Lv5 ソルガルモン

 上も進化元もやっぱり強いです。注意すべきは進化元です。「~できる」効果なので、立たないという選択もできます。逆に言えば解決順を間違えると「故意的にしなかった」と見なされます。巻き戻しの案件になってしまいます。私も何度もこのプレイミスをし頭が真っ白になりました。自戒も兼ねて特にお伝えしたいので、くどくなりますが細かく上げていきます。熟練の強者は飛ばしてください。

①    「ソルガルモン」アタック⇒アタック時効果で「フェンリルガモン」を捨ててメモリー+1⇒「バウモン」効果で「フェンリルガモン」に進化⇒進化時効果で3体展開⇒★⇒連携宣言

②    「フェンリルガモン」に進化⇒進化時効果で3体展開⇒「フェンリルガモン」でアタック⇒アタック時効果で相手の場のデジモンを消滅させてアクティブ⇒「フェンリルガモン」でアタック⇒横の「ルガルモン」を「ヘルガルモン」に進化して相手側メモリー3⇒ターン終了時「永住瑛士」マインドリンク解除⇒★⇒「ルガルモン」進化元効果メモリー+1⇒★その2⇒「ヘルガルモン」ターン終了時効果

 よくしてしまう効果処理を2つあげました。★が本来「ソルガルモン」の進化元効果を使うはずのタイミングです。つまり誘発して解決待ちの状態です。②だけ2回効果を処理できるタイミングがあるので2つ★を挟みました。そこのタイミングで「ソルガルモン」の進化元効果を使わず次の効果処理に入ってしまえばおしまいです。滂沱の悔し涙を流しましょう。

 上記の①②のルートの判断基準は、ブラスト進化のケアや道連れブロッカーなど「フェンリルガモン」のアタック時効果を先に使わなければいけないケースです。メタルガルルモンACEやワーガルルモンACE、ホーリーエンジェモンACE、アポカリモン、メルヴァモンなど②のルートを取らざるを得ない仮想敵はうじゃうじゃいます。①のルートだと「ソルガルモン」のアタック時効果のメモリー+1がありますが、それを捨てなければいけません。メモリー計算と登場させるギミックがあるか確認してください。3コスト手出しでもアクティブにはなりますが…。また、地味にこの進化元効果は上のデジモンは問いません。つまり「キメラモン」でもアクティブになります。この点を留意して手札破棄・トラッシュ肥しを計画的に。

Lv5 ヘルガルモン

 やはりパワーカードだと思います。LvとDPを持つ7コストオプションとは言い得て妙です。デジモンの効果を受けないテキストにはお手上げです。真骨頂は「アナログの少年」を絡めたインチキムーブ。しかし逆を言えば「アナログの少年」がないと体感のテンポロスと環境へ食らいつくことができないような気がしました。ただヘルガルモンの成功体験にすがりすぎでは?と突っ込まれるとぐうの音も出ません。私が時々してしまうプレイミスは「アナログの少年」を念頭にいれた上でのLv4の進化ミスです。BT15「ルガモン」・BT15「ルガルモン」のメモリー+はアタック終了時。つまりこの2枚が進化元にある「ヘルガルモン」にこちら側のメモリー1の時に「ルガルモン」アタックから進化しアタックが通るとメモリーが0になりターン終了時効果は使えません。2枚目の「アナログの少年」を登場させるという打開策もありますが…。ちゃんと合わせてターン終了時になり「ヘルガルモン」「アナログの少年」の効果が使えるように事前の算数を念入りにしましょう。前のターンに育成でLv4に進化する時は緊張が走ります。「相手がメモリー1で返すか2で返すか…?」相手の行動の山をはるしかありません。時折、進化元にBT14「ルガモン」BT14「ルガルモン」で進化元に「永住瑛士」がいて「ヘルガルモン」に進化して相手側の2の状況で、ターン終了時の処理をしていると疑問を抱かれることがあります。「永住瑛士」がマインドリンク解除するとメモリー+2、そうするとメモリーは0でターン終了時ではなくなり、ヘルガルモンの効果は使えないのでは?という内容です。そう思ってしまうのも無理はないかもしれません。今回のケースはターン終了時に「永住瑛士」と「ヘルガルモン」の2つの効果が誘発・発揮待ちの状態です。ターンプレイヤーは同タイミングの複数誘発したテキストを好きな順番で処理できます。「永住瑛士」の登場によって新たに発揮した効果を処理してメモリーが0になっても公式のルール解説Q31にのっとり誘発した「ヘルガルモン」の効果を発揮します。という具合です。説明や表現に不備があったらごめんなさい。

Lv5 キメラモン

 リーサルを組み立てるカード。紫赤のルガモン・ルガルモンがきて最大マイナスDP4000をばらまくことができるようになりました。進化時効果はジョグレスしなくても使えるため「ガジモン」や「ポームモン」を取るために4コストで進化することもあります。その時に備えて「ソルガルモン」を意識的に1枚落としておきたいです。「キメラモン」に進化する時には「ウィズダム・トレーニング」を使えないので注意。

Lv6 フェンリルガモン

 気が付いたことを要所で書いてきたので特に触れることがないかもしれません。強いて言うのであれば、消滅のレベル範囲を広げる時には自身もカウントするぐらいでしょうか。つまり単体でもLv4は焼けます。つまりLv7を焼きたければ自身を含めて4体のデジモンが必要です。滞りなく進化と展開ができれば5体いるはずなので大丈夫かとは思います。下の効果はデジカのルールをひっくり返す効果です。従来TCGでルールに干渉する効果は強力です。フェンリルガモンもその中に括られるかもしれません。しかし逆に言えば相手にメモリー3でターンを返すことが確定しており、もしゲームエンドまでたどり着かなければ逆に相手のリーサルを許すことになるかもしれません。ちゃんとリーサルが組めるパーツは揃っているのか?相手のブラスト進化や道連れブロッカーをケアすることはできるのか?自身に問いながら確認する必要があります。

永住瑛士

 デジモンシーカーズの主人公です。キービジュだけ見た時、うちはサスケみたいなやつなんかな?って思いました。このカードがなくて負けるなんてことが稀にありますが自分の中では割り切り案件だと思っています。「永住瑛士」を引くために「ヘルガルモン」で掘り進めます。マインドリンク解除は任意です。うっかりし忘れるとまた滂沱の涙を流します。私も流しました。ただ、ブロッカーを付与もあるのでいれっぱなしにすることもあります。「キメラモン」にはマインドリンクできません。事前にマインドリンクしてからジョグレスをしましょう。またマインドリンクはターン1回という表記はありません。「ソルガルモン」の項目でふれた②のルートを取る時に解除した後、また差し込みます。

アナログの少年

 正直、制限いっちゃうのかな…?って思ってました。「ヘルガルモン」で使っている時に一番輝いていると思っています。先述の「ソルガルモン」項目の②のルートでヘルガルモンの効果を使う時にも大活躍します。そうそう「フェンリルガモン」が立ってメモリー0の状況はないかと思います。かつてのデジモン作品の主人公と現代のデジモン作品の主人公が協力しているようにも見えて、感慨深いものがあります。


ウィズダム・トレーニング

 テイマーにも触れる、2コスト払って2コスト返ってくるのはやっぱり強い。最大値ですが、育成BT14「ルガモン」・トレーニング(2コストを浮かせるもの)があれば1コストから「フェンリルガモン」に進化できるのは有名な話かもしれません。しかし環境を鑑みると「ソルガルモン」のアタックから入るのは厳しいことが多いです。そうするとメモリーが1足りません。ご注意を。

ヴァイオレット・メモリーブースト‼

 元祖しゃがみ札。「ミスト・メモリーブースト‼」もありますが、やはり「ヘルガルモン」につながるパーツを拾いに行くのが優先かも…?「永住瑛士」が流れていくのがノイズに感じてしまうかもしれませんが、私としては「ヘルガルモン」まで走れないほうがつらく感じてしまいました。

緻密な戦術

 赤が含まれたことで採用圏内になったカード。しかし、仮想敵を「アポカリモン」「アヌビモン」「ガルルモン」と捉えるとそこに採用されて踏むと徹底的にまずいオプションとは…?と考えることもありましたが、成功体験がその疑問とつばぜり合いをしています。安心してリーサルって言えるのはやはり精神衛生上よかったです。

対面の体験談

 試行回数の少なさを拭いきれず、有利不利が自分の中ではっきりしない対面もあります。相手の下ぶれ、こちらの上振れがたまたま噛み合った成功体験で認知が歪んでいる可能性もあります。ここではあくまでもこんな試合があったよ、という紹介をしながら取ることができたゲーム内容を書いていこうと思います。

vsアポカリモン
 山削りがこちらにとってメリットになりうる場合があります。ただ、こちらもアナログの少年やヘルガルモンで山を掘っていきパーツを引き込む必要がこちらもあり、揃い具合が悪く走り出しが遅れると、1回のアポカリモン登場だけで、「このアポカリモンを処理しないと山札切れ確定だけどどうする?」なんて言われちゃう盤面になることもありました。こちらのアポカリモンを処理する術はフェンリルガモンのアタック時効果のみです。逆に言えばこのタイミングでリーサルまで走りきることができればこちらにも分があると思います。しかしそこをずらしてくるのが「ホーリードラモン」のSAマイナス1。いくら連携があるとは言っても盾5枚からのリーサルの要求値は高すぎます。ならばヘルガルモンで掘っていく過程でアタックをしていき盾3からのリーサルなら…?と思いましたが、ヘルガルモンでアタックするリスクが高いことがしばしば。やはりDP11000以上のカードが約20枚近く採用されるデッキには臆してしまいます。しかし、ここでリスクを通さなければ勝ちに繋がらないと思うと腹をくくり、勝つためのプレイングを選択する必要があるかもしれません。ちなみに相手のアナログの少年のことを失念して、アポカリモンを消滅させてしまうやらかしもありました。

vsアヌビモン
 相手が先出し、アヌビモンからのメルヴァモン、さらに2枚展開をされることが多々ありました。ここではヘルガルモンとアナログの少年を絡めることができアヌビモンを処理しつつ次の育成を開くことができました。相手も返しでリーサルまではいけません。打点も3点しかありません。しかしここで「シャイングレイモン:ルインモード」を握られると2ターン蓋をされる恐れもあるようです。また後ろのメモブ・トレーニングの枚数が必要ですがLv4からまたアヌビモンを展開してくる可能性もあるようですが、それもあちら側の難易度もあるようです。ソルガルモンのアタックから入れず、フェンリルガモンのアタック時効果でメルヴァモンを消滅させてブロッカーを外す必要があります。ここでほっとしてはいけません。「ドーベルモンX抗体」登場から自身に道連れを付与し「ヴァンデモンACE」に進化して突然の道連れブロッカーが刺し違えてくるかもしれません。オーバーフローもあり、ターンは継続しそうですがプランは崩れてしまいます。ヘルガルモンで相手の盤面に触りつつ育成を開き仕切りなおすか、キメラモンにジョグレス進化してもう一度フェンリルガモンと言うのか。選択できるように準備できるのが理想的かなと思います。

vsガルルモン
 対面しているとワンショットのプランもあるかとは思いますが、1体前に出して「ガルルモンX抗体」あたりまで進化してデッキを掘りつつ1点~2点、2体目のラインでリーサルを狙う動きのほうが多いかなという印象です。1体目を急ぎすぎてワーガルルモンまで走る相手に対してはヘルガルモンとアナログの少年で対応すると2体目が走るためのメモリーが足りず、1ターン育成エリアにしゃがまざるをえないこともあるようです。こちらがいやだな…となったのは成長期でジャミング1点と言いつつトレーニングなど2体目の育成準備に取り掛かられることでした。その成長期をバトルで取ったとて、返しに何ができるかといえば…。そんな序盤でこちらのリーサルを組むことはできずこちらも育成を開いて準備をせざるをえません。そこから返しにLv3が前に出てからリーサルなんてことも…こちらに盾の裏目はありません。逆に相手もリーサルまで走らないものの、BT15「メタルガルルモン」を立てて返してくることもありました。回避とレスト時アクティブの効果によって実質Lv6を3回消滅させなければなりません。さらに言えば消滅できないためフェンリルガモンのアタック回数が1回減ります。こちらもリーサルまで届かないことがあり、盤面を取ることに専念しました。フェンリルガモンとヘルガルモン進化とヘルガルモン登場で高メモリー返しにはなりましたが、なんとか取れることもありました。しかし、ガブモン登場からBT15「メタルガルルモン」進化で盤面ロックや「ワーガルルモンACE」など裏目はありました。

vsリヴァイアモン
 こんなにもこちらがしんどいのか…と愕然としました。トラッシュを肥やすと「ワルシードラモン」からの「リヴァイアモンX」の餌食。そいつをヘルガルモンで取ろうとしても「ワルシードラモン」の全体に及ぼした効果でターンが戻ってこないなんてことも。極めつけは空打ち「ロストロム」。メモリーが6~8渡されても横展開をしたとたん盤面を取られて止まってしまいます。もらったメモリーでなんとかしようとするもリーサルまでは届かず。なんとか返したとしても「ダゴモン」登場から「ロストロム」が反応して…。頭を抱えます。「紅焔」をうち相手の「ロストロム」を封じることもできるようですが、いったい何メモリーで「紅焔」を打つのか…とやはり頭を抱えてしまいます。

まとめ・最後に

 正直に申しますと、ポカをしないように回すのがせいいっぱいで採用圏内のトライアンドエラーは全くと言っていいほどできていません。「X抗体PF」や「紅焔」、BT15「ティラノモン」「ドーベルモンX抗体」などが候補にあがるのでしょうか。採用した上で、それがたまたま強かったのか、環境的に必須のカードなのかを複数の環境デッキと相応の試行回数を経て吟味するのが理想でしょう。カードゲームの醍醐味かもしれません。なかなかそこまで突き詰めていくことへの難しさを感じながら強者プレイヤーのMISAOさんの知恵を勝手に拝借しました。
 ただ、他人のレシピで遊んでいる時には言葉を交わさない交流が介在するような気がします。「あっちじゃなくてこっちを採用するのはあのデッキへの解答なのかな…?」「この採用枚数の違いはゲーム中に絡んでほしい頻度の違いなのかな?こっちを4枚なのはゲームの序盤中盤終盤どこで絡んでも強いからなのかな…?」と疑問と自分なりの答えが頭の中で浮かんでは消えます。その時には正解不正解は置いといて、MISAOさんのデッキに対する思考を後追いしているような気持ちになり、そこにはプレイヤーへの敬意を払い、カードゲームを楽しむ自分がいるような気がします。これもまたカードゲームの楽しみ方のひとつなり!と開き直ります。
 このような拙筆になってしまいましたが、書くことを承諾してくださったMISAOさんの謝辞を結びの言葉とさせていただきます。

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