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大テイマー交流会in名古屋に参加した話


 7/22(土)にポートメッセ名古屋で開催された「大テイマー交流会」に参加してきた。今回は旅行記も兼ねてつらつらと書き留めていく。全く競技的なところには触れないので、期待にそぐわない場合ここで踵を返してほしい。

 デジモンカード初の全国横断イベントで、今後も福岡・東京・兵庫・宮城で開催される。「ガンスリンガー」や「魔弾杯」、初心者向けの「デジカ体験」、公式動画に出演されているデジカファミリーと対戦できる「デジカファミリーチャレンジ」と同会場でもイベントも様々に行われている。そしてなんといっても「アルティメットカップ」が目玉イベントだろう。アルティメットカップのみ参加が「TCG+」での事前参加申請が必要だ。申請したら必ず参加できる訳ではないが、キャンセル待ちから繰り上がり当選で参加できる場合もある。参加したい人をできるだけ参加させてくれるシステムとアプリは非常にありがたい。別記事でも触れているのでお時間が許すのであればぜひ。多くのデジカプレイヤーと真剣勝負ができる機会はやはりわくわくする。上位賞も非常に魅力的なプロモカードである。実は今回のプロモカードは海外の大会で配られており、日本のデジカプレイヤーは羨望の眼差しをむけていた。それが来日したのだ。テキストは日本語である。特別仕様のイラストは非常にいい。勝利へのモチベーションもより高まる。

前日譚

 参加申請は名古屋と福岡の2つの会場から。住まいが大阪ということもあり、名古屋のみ申し込んだ。当選結果はイベントから一週間前に発表された。もう少し早めに当落の発表をしてもらえたら…という社会人テイマーの声がSNSで散見された。ぜひとも改善していただければ助かる。無事名古屋に当選する。あくまでも噂話だが、両方通った人はいないんじゃないか…?という話を耳にした。「とりあえず申し込んで当落出てからかんがえよ!」と福岡も申し込んでいたらどうなっていたのか。また前日のTCG+でのデッキ登録でもひと悶着あった。しかしその日のうちに解決したようだ。許すさ、当たり前だろ?

むかう道中


 私は日帰り参加である。正直なところ名古屋の友人を頼って前乗りか一泊したかった。久しぶりに会う友人とも遊びたかった。しかし、やや妻の目もありここは羽根をのばす加減に一考し日帰りという着地点に落ち着いた。移動手段は新幹線。当日6時に起床し、シャワーを浴び身支度を整える。7時10分に自宅を出れば会場最寄り駅に9時45分到着。受付開始は10時のため、それで間に合う。しかしさくさくと身支度が進み、家でぼーっとしていても仕方ないと思い、自宅を6時45分に出た。外に出ると、朝のさわやかさを感じるが同時に日中のうだる暑さを予感させるような憎いほどの快晴だ。改めて水分補給と熱中症対策をせねばと意思をより強固にする。移動中、イヤホンからは「デジモン超進化ベスト!2」と各作品の進化時挿入歌を流す。デジカの大会に参加する時のルーティーンと化してきた。握るデッキのこともあり「ヒラリ」を聴いてると握る拳も固くなる。ありがとう和田光司さん。やはりテンションがあがる。自宅最寄り駅から新大阪駅まですいすいと進む。新大阪駅で朝食と水分、そして会場では昼食をとれないだろうと袋入りラムネを購入する。これを時々ガリガリと嚙み砕き胃に放り込むだけで、なんとか血中糖度は維持できるような気がする。知らんけど。7時15分発東京行きのぞみに乗り込む。自由席だが座ることができた。後は気楽に座っているだけだ。新幹線内でペットボトルを落とし、目の前の席まで転がっていき、座っていたギャルに拾ってもらうプチイベントはあったものの何事もなく名古屋駅に到着。実は名古屋、といか愛知県に約6年間住んでいたためなんとなくわかる。金時計を目の前にしたとき、小さなノスタルジーに襲われる。新幹線乗り場出口からあおなみ線のルートもわかり、ずんずんと歩き進む。さらに実のところ、ポートメッセ名古屋はヴァンガードのイベントで何度か行ったことがある。「我ながら覚えているもんだなぁ」と感心しながらあおなみ線に乗る。車内は家族連れやどこかで他校との試合でもあるのだろうか女子中学生のバスケ部、そして「いかにも」な集団で賑わっている。「なにか別イベントでもあるのだろうか…?」と疑問を抱きながら揺られること約30分。ポートメッセ名古屋に到着する。改札を出てから驚いた。駅からポートメッセ名古屋までのルートが整備されているのだ。「まるで幕張メッセのようだ…!」と名古屋から離れた約7年間の時間の重みを感じながら進む。ルート誘導もあり迷うことはない。会場に到着し「さてポートメッセのどこかな…」と周囲を見渡す。どうやら「スプラトゥーン」や「バトルスピリッツ」のイベントも開催されているようだ。道理で親子連れもポートメッセに吸い込まれていくわけだ。視界に「アルティメットカップ受付待機列」と書かれた案内版が飛び込んできた。迷うことなく、並ぶことができた。目の前には7人ほどがすでに列を成していた。現在時刻8時50分。想定の1時間前に着いてしまった。屋内であるものの、じっとりとした嫌な暑さを感じる。こまめな水分補給をしながら待機する。スタッフからは「デッキリストを登録するように」とアナウンスがある。

さあ入場

 いよいよ時間となりスタッフ誘導のもと、入場する。すでに会場半分では「バトルスピリッツ」のイベントが進行しており、多くのプレイヤーが着席していた。列はざっざっと進み、再びスタッフの指示のもと5列に形成される。5つの窓口で受付を済ませていく。TCG+でQRコードを表示し、参加証を首から掛ける。指示のもと着席を促されるがここで違和感を覚える。「あれ…?アルティメットカップ参加者は10時から物販で買い物ができるはずでは…」と思い係員に尋ねる。「どうぞ、あちらが物販ですよ」と指を示した方向を見る。「いや行ってもいいんかーい!」と心の中で突っ込む。まるで「とりあえず座って待て!」みたいなアナウンスに聞こえてしまったから…。そそくさと物販に向かう。目的はまず「リミテッドカードセット2023」。この中にはデッキを組む上で必須級といっても過言ではない各色の「トレーニング」が収録されている。以前のプレミアムバンダイでの販売の時、ひよって最大数の購入をしなかったのを後悔していた。今回の物販で購入できることは天恵である。デジカはじめたての人の壁になりがちではあるため、もっと身近なものになってほしいな…という願望はある。物販の窓口は3。「え…大丈夫か」と一抹の不安を覚える。また聞きではあるが10時45分ぐらいに物販は一時停止したらしい。今から並んだら大会開始の11時に間に合わないからだ。結論から述べるとその後また再開した。一般参加の友人でさえもリミテッドカードセット2023を購入できたので、なかなかの物量を用意してきたようだ。たまたまかもしれないが「買えなかった…」という声はSNSで流れてこない。バンダイさんありがとう。ぐちぐち言ってごめんなさい。

まさに交流会

 物販を済ませてひと段落すませて回りを見渡す。ちらほらと知り合いを見かけたので挨拶をしていく。すると少し離れたところから声がかかる。ぱっと顔をあげるとディスコードでデジカを遊べる空間を主催している人が手を振っている。実はこの人前回のエボカ決勝であたった人でさらには前日ディスコードでも対戦している。そして爽やかイケメンである。挨拶をかわし席に着く。そうするとその人目当てに挨拶にくる人が行き来する。その中には私とも接点がある人もおり、さながらオフ会である。「すげぇ…!本物だ!」と不思議な感動をしてしまう。談笑をしながら大会開始を待つ。初めて会う気がしない、声と手だけ知っているが初対面の人である。この交流もこういったイベントの醍醐味だろう。

いざ真剣勝負!

 マッチング開始のアナウンスが場内に響き、参加者が一同にスマホに目を落とす。TCG+のアプリに通知がくるのだ。お互いの健闘を祈り、指定された卓に向かう。緊張と不安が胸中に溢れる。それはお互い同じである、せめて事故・悔いがないように願うのみ。512人参加で、今回はAブロックとBブロックとわかれており、予選は6回戦。2敗した時点で大会終了である。その後決勝リーグで各ブロックの優勝者を決める。512人もデジカプレイヤーがいるだけでうれしくなってしまう。詳しくはまた別記事で書こうと思うので、ここでは簡略的に述べていく。予選は5勝1敗でいわゆるオポネント次第では決勝リーグに上がれるかどうかのラインである。上位16名までがあがる。結果14位でぎりぎりあがることができた。そこからデッキチェックの時間である。運営から渡されたデッキケースにデッキを入れて提出する。デッキリストやスリーブの不備があれば運営からの呼び出しがある。震えて待つ。これが長かった。小一時間程度かかっただろう。確かに2ブロック合計32人で確かに仕方ない。その途中で何人かの首がとんでいった。こればかりは仕方がない。しかし自責と無念の心持を考えると胃が痛くなる。そうして繰り上がりのプレイヤーのデッキチェックも終わり、デッキが返された。いよいよ決勝リーグである。そして気が付いたら決勝卓に座っていたのだ。見上げると撮影用のビデオと機材に関して指示を飛ばし合う男性が2人。少し離れたところではオーディエンスが柵越しにこちらを見ている。その中には知り合いの顔も。すべてが初めての体験である。これがいわゆる配信卓なのか…と息をのむ。緊張にのまれそうになる。背筋を伸ばし深呼吸をする。ここまできたんだ、もうやるしかないとへその下にぐっと力をいれて奮起する。いざ!勝負!…残念ながら敗北して2位。悔しい思いとやりきった爽快感、そもそもあの時負けていたのかもしれないし…と過去の対戦を振り返ったりと頭の中はマーブル状だ。ここまできたら勝ちたいという欲もあった。詳細は書きたいと思ってはいるので、またの機会に。

おうちに帰る

 対戦後は名古屋の友人と一緒にあおなみ線で名古屋駅にむかう。一般参加の彼も物販で欲しいものを買えて、ガンスリンガーで「粛清のロイヤルナイツ」をもらいデジカを楽しめたようだ。実は彼は大阪から名古屋に引っ越し、なかなか忙しくデジカを触れていなかったように見えた。それでも自分や知り合いがくるということもあり、ポートメッセまで来てイベントに参加した。イベントはもちろんのこと、デジカ自体も楽しんでいたようだ。自分がデジカをしているからと、付き合いで始めてくれた友人だったためか謎の安堵感があった。そんな彼もさらっとエボリューションカップで優勝しているので杞憂かもしれないが。
 正直いえばこんな景色を見ることができるなんて思ってもいなかった。下手の横好きで楽しんでいるという自覚もあるし、なんなら大阪にはもっと強いプレイヤーがうじゃうじゃいる。ただただ運がよかったな…というだけである。プレイヤースキルやゲーム観にはふさわしくないところまできてしまった…とぽつねんと思うところもある。しかしSNSに寄せられた応援や祝福メッセージや送られたふぁぼを見ると心の底がじんわりと温かくなり、照れくさくなるのを感じる。みなさんありがとうございました。また公式アカウントで自分の名前を見ると、ふわふわした気分になる。そんなことを帰りの新幹線でスマホと車窓を交互に眺めながら物思いにふけて帰路につく。

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