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ガジャマダ大学・ジョグジャカルタ留学記#8 -授業の難しさをそれっぽく分析したつぶやき-

こんにちは。もう少しで出発から1ヶ月だと思うと謎のエモさを感じています。
本日はちょっと趣向を変えて、留学先での授業から感じたことを書いてみようと思います。

1. 現状について

留学という名前がついている以上、大学で授業を受けることになるので、自分の興味を深めたり、海外の大学で英語で勉強する(プレゼン・ディスカッション・内容理解)ことに慣れよう!という目的はたしかにもっていましたし、なんなら今もしっかりもっています。とはいいつつも、現在予想以上に壁にぶち当たっているのでその原因についてしっかり分析しようと思い筆を進めています。

具体的にどんな問題が起こっているかというと、以下のように大まかに分解されます。

①課題の量が多く、じっくり取り組みきれない
②先生の言っていることが正確に聞き取れない
③ディスカッションのときに自分の意見を話せない

①については、日本との違いによるカルチャーショックの部分が大きいです。だいたい予想はしていましたが、こちらの大学は毎回論文が20-40ページぐらい課題文献として課せられ(事前に内容をまとめて提出させられる授業も)、授業ではそれを前提に進められることが多いです。論文ということでなかなかレベルが高く、しっかり読みきれずに終わってしまうことが多いです。まあこちらの大学での国際関係論(インドネシアでは1番権威が高いらしい)の3年生授業をとっているという原因でもあるのですが。
そんな状況が、次の②の問題にも一部影響しています。もともとリスニングは1番苦手だったのですが、授業のように難しい内容になると余計にわからなくなります。予習段階での理解度が高くない+単純な聞き取り能力が低い (気持ち 3:7ぐらいに比率)ことが、授業中の理解度をさらに引き下げてしまっています。
さらにさらに、それが③の事態にも大きく影響しています。授業で言っていることがわからないので、授業中のディスカッションにもまともについていけるはずがなく、いまいち要領を得ないコメントしかできずに終わってしまいます。

というような形で、多少傲慢な表現ですが、人生で初めて「授業についていけない」という状況にまじめに直面しております。ピンチ。

2.対策について

対策を考えたところ、上の状況からの課題の要素分解をもとに、以下の成功のカギ、KSFが考えられます。

A. 学習する事項を事前にある程度自分でインプットしておく(普通の学生よりも多めに予習をする)こと
B. 英語のリスニング・スピーキング力を、授業中にまともについていけるように高めること

原因分析から考えて、それぞれの注力配分も3:7といったところでしょうか。
こんな当たり前のことを何それっぽく書いてんだよ、って思ってる方すみません、僕も思っています。
整理して書こうと思ったら思った以上に冗長となっていますね。

何はともあれ、授業についていくことをただ一つのゴールとするならこの2つを、それぞれがんばればいいということになりますが、もう少し考えてみようと思います。
まずは、授業についていくという手段ではなく、留学というそれ自体の目的から下ろして考えるとこの対策は妥当なのかということです。正直なところ、授業で扱われている内容に関するトピックの見識を高めるだけなら、インドネシアに持ってきた日本語の本をしっかり読むことで相当程度達成されると思います。そうなると、「授業についていくこと」により達成したいのは、トピックの理解を深めていくことというよりは、英語でのディスカッションや内容の聴解力を高めること、だと言えるのかも知れません。授業のトピックの理解は、あくまで英語の議論や理解の手助けとなるもの、といった位置づけです。むしろ、「内容の理解が完全にできていなくても、何かしらを発信したり、質問や聴解ができるようになること」が自分にとって目指したい地点だと言えます。
ぐちゃぐちゃですが、結論としては、授業についていけない原因分析から下ろした比率よりもさらに、AよりもBに注力した方がよさそうということですね。

もう一つ明らかにしたいのは、Bに力を入れると言ってもその指標がないとがんばる方向性がつかめず「なんとなくやってみる」で終わってしまうのではないか、ということです。もちろん全ての状況で指標を測ればうまくいくとは思いませんが(個人ではなくチームで何かを取り組む時はなおさら)、今回に関しては、やっぱりできるだけ目に見える定量的な指標があったほうがゴールの達成へのインセンティブも、道のりも明らかになるな、と思います。
それでは、どのように取り組む指標を決めればいいのでしょうか。おそらく、英語が聴けない・話せないことのもう少し細かな要因(ボトルネック)を明らかにして、要素分解しないと曖昧な指標しか出てこないと言えます。具体的な状況を想定しながら、ある状況における「現状」をきちんと認識して、「どこまで変えるか」、そこをクリアにできれば、取り組むによい指標が出てきそうです。

とはいいつつも、理想的な指標は最初から出てくるものでもないような気もしています。まだ、今の現状を完全に分析するのには十分な事実がそろっていないからです。例えば、ディスカッションでしっかり話せない原因は「自分が話したいなんとなくのテーマが英語で考えられていないこと」なのか、「表現するだけの十分な語彙がないこと」なのか、それは今の時点では明らかではないです。そこを明らかにするには、あらかじめ明らかにしたい部分の「仮説」をもっておいて、それが十分に検証されるように傾斜した行動を行うこと、が必要だと思います。

長々となりましたが、まとめると、常に「仮説」をもとに行動することで課題認識をできるだけ明らかにし、それをもとに自分が変えるべき部分、変えなければいけない到達点の解像度をできる限り上げていくこと、それを実践に移していこうと思います。

そうはいっても、ちょっとそれらしいことを利口ぶって書いてしまいましたが結局は実践に移せないと意味がありません。ただ考えただけの頭の体操で終わってしまいます。
ちょっと工夫して戦略的に考えてみる工夫も大事な一方で、仮説検証や指標達成のためにやるときめたことを確実にやりきることが何より重要ですね。
これは授業どうこうに限らず、ほかのどの分野でも共通して言えます。インドネシア語の勉強もそうだし、インドネシアの見識を広めるということに対しても同じです。
時間があると思っていたらあっという間に過ぎてしまいそうな感覚に襲われている今ですが、当初に決めたことと変わらず、どんどん思考や行動のサイクルを繰り返していこうと思います。

授業のことから始まって、思うままにひたすら書いたらここまで長引いてしまいました。もはや投稿する意味はあるのか、と思ってしまいますね。笑

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