TV朝ドラ「らんまん」寿恵子さんのスピリチュアルな役割がやっぱりすごい

 寿恵子さんのポジティブ・マインドぷりには惚れてしまいます。引き寄せの法則を、習得したい人のイメージングのお手本に良いと思ってます。といった話を何度か書いてきました。

 いや、残念ながら明日で「らんまん」も終了。終了に向けて、ヒロイン・寿恵子さんが難病に罹患されたことにスポットが当たるってどういうこと? と思われるかもしれませんね。

 病、それも治療ができない病とは、とても悲しいこと、ネガティブなことに思われます。でも寿恵子さんは、そのご自分の命を「価値ある」ものとして、最後の最後まで万太郎さんのために、ご自分の人生の目標のために、あざやかに「活用」しました。寿恵子さんの生涯が短いことがわかったことで、万太郎さんの植物図鑑の編纂が大がかりで勧められることになったからです。

 これは万太郎さんの希望というよりも、寿恵子さんの「人生の目標/夢/願い」ですね。それをこの世で「絶対に見る」という夢を、これまた引き寄せたということになります。

 人間の寿命は生まれてくる前にだいたい決まっているという前提のもとで想定すると、寿恵子さんの寿命はすでに決まっていて(ネット上では婦人科系の病とのこと)、どういう終い方をするか。自分の人生の目的を達成することで終わらせる、とは、ご本人が強く思った結果でしょうね。これは命と引き換え、といった悲痛な願いではないようです。文末の脚本家・長田さんのコメントでそれがわかります。

 もちろん、モデルもあり実際のエピソードも取り入れているといってもそこはフィクションです。ドラマチックが必要ですよね。

 自分の夢をかなえるためといっても、こんなに苦労するのは嫌です/もっと安定した生活がしたいも自然なこと。
 それぞれに「人生のお役目/今世でのカルマ解消/目標」などの達成・クリア率がおおよそ設定されているそうなので、それで良いのです。人と比べる必要はまったくない、と思いつつも、この世をすっきり、やりきった感を持って終わらせることのできる寿恵子さん、うらやましいです!

  今まで何回か「らんまん」を題材に書いていますが、あえて脚本家さんについては知らないままにしていました。でも、今日はなぜすえちゃんをこういうキャラクターに描いたのか? が気になって調べてみました。

 「らんまん」脚本家:長田育恵(おさだ いくえ)さんインタビュー

「らんまん」は、すべての植物がそれぞれありのまま咲き誇るように、自分が選んだ人生に胸を張って生きていく人たちの物語。ですので、寿恵子に少しでも「自分は誰かに損なわれているのではないか」という空気感があると、物語としてまったくみられなくなってしまいますが、浜辺さんが勇敢な寿恵子を見事に演じられているので、悲壮感はまったく感じません。寿恵子を演じるうえでこれ以上ない俳優さんです。

ステラnet

    パニック症を今もお持ちで、幼少の頃から体が弱く外で遊ぶことがなかなかできず、お母さまによく絵本を読んでもらっていたとか。そのお母さまを「らんまん」脚本家就任が発表された5日後に亡くされたとのこと。

 長田さんもなかなかドラマチックな人生を歩んでらっしゃる。健康がすぐれなかった事で、制限がかかってしまうという思いを経験されているので、人によりそう気持ちがよくわかってらっしゃる方かと思われます。そして、太陽のような寿恵子さんを、悲壮感なく魅力的なヒロインに描かれたのも長田さんならでしょうね。


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