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「楽しくするための強さ」2年 栗田寛大

平素よりお世話になっております。
2024シーズンの主将を務めさせていただく、横浜国立大学理工学部2年栗田寛大です。

昨年とは違い2年生は順番が最後なのでここまでのいろいろな人のブログを読みながらこれを書いています。みんな文章が上手だなとつくづく思います。そんな中トリを務めるのは大変恐縮ではありますが、自分なりに思いを綴ったので、ぜひ最後までお付き合いください。

今シーズン最後の試合、試合終了の笛を応援席で聞いていました。

不完全燃焼。
そんな気持ちがどんどん湧いてきました。
今シーズンは多くの試合に出られて、個人目標の1ゴールは獲りたいというのも達成。サイドバックで試合に出ることもありました(普段は中盤です)。昨年公式戦に一切かかわらなかったことを考えると経験値は大幅に上がったと思います。しかし、不甲斐ないプレーも多く、前半の内に交代になってしまった試合もありました。毎試合自分の力不足を感じながらも、さらなる成長に向けて日々プレーしていました。

しかし、7試合を残して離脱。今年も膝の怪我に負けてしまいました。そして、シーズン中に復帰することはできず、最終節を迎えました。

不完全燃焼感が強く出てきたのはシーズンが終わってからです。それまでは自分が出なくてもチームが勝てればもう何でもいいと思っていました。でも終わってみると、チームが一番苦しい時に自分が何もできなかったことの悔しさがふつふつと湧いてきました。別に私がいたら結果が変わっていたかと言われれば、そんな力は持っていないでしょう。それでも、ぶつかることすらできなかったことに対するやりきれなさがぬぐえなかったのです。

来シーズンの個人的な目標の一つはシーズンを戦いきるということです。これは私にとって非常に高い壁だと思います。それでも、もしそれを達成できたなら来シーズンは人生で一番充実したシーズンになるでしょう。1年後この答え合わせをしたいと思います。

さて、少し話題を変えたいと思います。
今年、ピッチの中も応援側も両方味わったうえで改めて感じたことがあります。

“勝利”
これを迎える瞬間が何よりも自分を熱くさせるということです。今年、なかなか結果が出ずに全員が苦しんでいたと思います。その中で掴んだいくつかの勝ち点3。ピッチの中も応援もみんなが喜びを分かち合うあの瞬間が大好きです。その瞬間を迎えるたびに、自分はこの一瞬のためにサッカーをやっているのだなと感じます。
サッカーには勝利の瞬間に限らず、ゴール、セーブ、スーパープレーなどなど私たちを熱くさせる瞬間がたくさんあります。私は国大のグラウンドをもっと熱い場所にできたらなと思います。サッカーの熱を感じられる場所。エゴイストだらけの某サッカー漫画的に言うと「フットボールの熱い場所」です。

国大サッカー部には “世界を楽しくする挑戦” という理念があります。大学サッカーに対する世間の関心というのはほとんどないでしょう。ましてや都道府県リーグのレベルではなおさらだと思います。それでも、そこには熱くなれるものがあって、その熱は世界を楽しくする力を持っていると思います。部員以外の方向けに説明すると、ここでいう世界とはグローバルという意味ではなく、自分の中やその近辺(チームや地域など)の話です。非常に苦しんだ今シーズンも多くの方々がグラウンドに足を運んでくれました。私は、せっかく見に来てくれたのなら自分たちのサッカーでその人たちの世界も楽しくしたい。

こんなことを思うようになったのは本当に最近のことです。シーズンが終わり、いよいよ自分たちの代が始まるとなったときに自分のテーマは何だろうと考え、この答えになりました。まあ、正直なところブログに書くネタがなかったのでそのために考えたともいえるのですが、結果的に自分と向き合う良い機会になりました。

自分たちのサッカーで他人も楽しませる。これには個人のレベルアップ、そしてチームとしてのレベルアップが必然的に必要となってきます。
「楽しむ為には強さが要る」
こちらは某バレーボール漫画からの抜粋です。自分たちが楽しむ為にも、そして他人を楽しませる為にも私たちはもっともっと強くならなければなりません。先程書いたようにサッカーの魅力は勝利に限らず、ゴールやビッグセーブなど多岐に渡ります。今年、結果こそ振るわなかったものの、選手たちの気持ちのこもったプレーの数々は応援を熱くさせるものでした。だからこそ結果というものがついてくれば私たちのサッカーはさらに熱く、楽しませるものになる。そう確信しています。

熱い、楽しいという抽象的な表現が続いていますが今の私にはこれを明確に定義するのは難しいです。それでも、これをブログ用のネタではなく実現できるように、自分の中でこのテーマを持ち続け、試合を見に来てくれた方々に少しでも私の言わんとすることを感じてもらえるようになればいいなと思います。

新チーム立ち上げから数週間、話も下手だし、そもそも怪我でプレーしていないし、チームを引っ張るにはまだまだ力不足の主将です。こんな私が掲げたテーマなんて部員のみんなには関係ないかもしれません。でも、これを読んで少しでも心に留めておいてくれる人がいたら嬉しいです。

首脳3人をはじめ同期のみんなへ、いつもはふざけてばかりだけど、なんだかんだみんなのことをとても信頼しています。個性まみれで俺にないものをたくさん持っているみんなの力を頼りにしています。これから1年間、今までよりちょっとだけ真面目になってチームのために力を貸してください。
そして世界を楽しくしてみましょう。

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