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#33 お経には何が書いてある?

お経と言えば、お坊さん。
お坊さんと言えば、お経。
お寺でお経を聞いているとき、
「長っ!」と思ったことのある方、
ぜひこの記事をお読みください。

お経は、音程もリズムも一定なので、
聞いているのはとても退屈ですね。
「よく寝られる!」との噂もあります。


お経に書いてあることは?

お経にはちゃんと意味があります。
お経とは、一言で言うと、お釈迦さまのご説法です。

今から約2500年前、
お釈迦さまのご説法は、口伝えでした。
お釈迦さまが亡くなられた後、
弟子たちが「文字にして残そう」と考え、
数々のお経が伝えられています。

お経には、
・いつ
・どこで
・お釈迦さまがこんな説法をされました
などが書かれています。


お経は宗派によってちがう

お釈迦さまは「応病与薬」といって、
相手に合わせた説法をされていました。
医師が患者に合わせた薬を処方するようなものです。

各宗の祖師方は、たくさんあるお経の中で、
「コレだ!」と思うものを選び取って
教えの根幹をつくられています。
お経はその宗旨の根本と言えます。

例えば、
天台宗では『無量義経』『法華経』『観普賢経』。
浄土真宗では『大無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』。

浄土真宗で大事にするお経には、
・極楽浄土という国をつくられた阿弥陀如来のお話
・極楽浄土の紹介
・どうすれば極楽浄土へ行けるのか
などが書かれています。

宗派の違い

少し話は逸れますが、
宗派の違いについて触れておきます。
仏教の最終目標は「覚り」です。
最終目標が「覚り」であることは共通していますが、
そこに至るまでの方法が違います。

それぞれの宗派によって違う方法で覚りに至る。
その方法がお経に書かれています。

お経とお念仏(ナムアミダブツ)は別もの

ところで、
お経と念仏を同じものとして捉える方がおられますが、
それは別ものです。
お坊さんが何やらブツブツと唱えているのは
お経のこともあれば
念仏のこともあれば
それ以外のこともあります。

お経は、お釈迦さまのご説法。
念仏は、「阿弥陀如来」が「私」を救って下さることへの感謝です。


いかがだったでしょうか。
お経は長くて眠いだけじゃなくて
大事な意味があることが伝えられたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。


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