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心を整えたいお坊さん。元会社員。三児の母。日々の子育てや仏教・浄土真宗の学びノートを発…

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心を整えたいお坊さん。元会社員。三児の母。日々の子育てや仏教・浄土真宗の学びノートを発信します。

最近の記事

#43 子どもの幸せのために親ができること

公立中の教育方針にモヤッとした話と、 親として子どもの幸せにどう関わるのか考えさせられた、 という話を書きます。 この春から長男が中学生になりました。 地元の公立中に入学したのですが、 学校に対して違和感を覚えることがあります。 「みんなと同じ」が最高という価値観 長男は発達に凸凹があり、 集団生活でみんなと同じようには出来ないことがあります。 担任の先生は表面上、理解して下さるように見える。 でも、結局は「みんなと同じ」を強制され、 同じ行動ができないと「浮いちゃいま

    • #42 お寺で子ども向けイベントをやってみた

      先日、お寺で未就学児・小学生を対象にしたイベントを開催しました。 企画から運営まで、たくさんの学びがあったのでnoteにまとめます。 今回参加してくださった親子7組のお客さまのうち、 ほとんどがお寺とは無縁。 それでも、「お寺のことを子どもたちに知ってほしい」 という私の想いに共感して参加して下さいました。 企画から集客・運営まで、ほぼ私一人で担当し、 お寺にあるリソースで出来るので経費は数百円。 他のお寺でも再現できるように できるだけ具体的にまとめました。 イベント

      有料
      500
      • #41 浄土真宗の学びノート 龍樹菩薩② 称名報恩

        今日はコテコテの浄土真宗のお話です。 浄土真宗に興味あるよ!という方、お付き合いください。 七高僧の第一祖 龍樹菩薩の教えのうち、 「称名報恩」についてです。 浄土真宗の根幹となる教えですね。 今日のテーマを一言で言うと、 「南無阿弥陀仏」を称えるのはどんな意味があるか。 念仏の位置づけについてです。 以前に龍樹菩薩①を書きました。 よろしければ、こちらからどうぞ。 念佛「南無阿弥陀仏」=ありがとう 「南無阿弥陀仏」の意味とは何でしょうか? シンプルに「ありがとう」

        • #40 これからのお坊さんに必要なもの

          「ポッドキャストにゲスト出演してもらえませんか?」 と知り合いから依頼をいただきました。 「いや、私何も喋れないです・・・」とモゴモゴ言っていたのですが、 せっかくのチャンスをお受けすることにしました。 現役子育て世代のお父さん・お母さん向けに発信されていて、 教育のスペシャリスト石田勝紀先生と 毎回のゲストが対談する番組です。 お寺業界でしかお坊さん活動をしていない私にとって、 一般の方と仏教の話をするのは新しい挑戦でした。 想定していた以上に学びが多く、 これからの時

        #43 子どもの幸せのために親ができること

        • #42 お寺で子ども向けイベントをやってみた

        • #41 浄土真宗の学びノート 龍樹菩薩② 称名報恩

        • #40 これからのお坊さんに必要なもの

          #39 跡継ぎの苦悩とキャリアを切り開くこと

          私はお寺に生まれ、三女ながら跡継ぎとなりました。 跡を継ぐということは、いろんな葛藤もあります。 自分の気持ちを抑えざるを得ないときもあるし、 周囲からのプレッシャーがしんどいときある。 それでも、自分の幸せを諦めずに追い求めてきたし、 これからもそうありたいです。 「跡継ぎ」という生き方について考えました。 家を継ぐことはネガティブなのか? いわゆる家父長制は少なくなった現代。 それでも「家を継ぐ」選択をする人は沢山います。 浄土真宗のほとんどの寺院は世襲制です。 私の

          #39 跡継ぎの苦悩とキャリアを切り開くこと

          #38 子どもの心をケアする

          「子どもの心はちゃんとケアが必要」と気付いた、 子育て最大のターニングポイントと 私自身が母親として大きく変化したことについて書きます。 専門家ではありませんが、 私が実際に感じたこと・やってみたことが いま悩まれているお父さんやお母さんの参考になれば嬉しいです。 苦しい日々の始まり 小3の終わり頃から、長男の心がとても荒れ始めました。 最初は「反抗期が始まったのかな」と捉えていましたが、 日ごとに悪化。 妹や弟に暴力的になったり、 感情を理性で抑えられなくなったり、 家

          #38 子どもの心をケアする

          #37 浄土真宗の学びノート 龍樹菩薩①難行と易行

          お坊さんとして勉強中の私が学んだことを書きます。 浄土真宗に興味あるよ!とか、 只今勉強中!という方、 隣に座ってる友達のノートを覗き込む感覚でお付き合いください。 前回は七高僧について書きました。 今回はその第一祖 龍樹菩薩についてです。 龍樹菩薩 西暦150年頃、南インドにお生まれになりました。 真宗ではお馴染み、正信偈のこの部分に龍樹菩薩が登場されます。 龍樹菩薩は広く教義を説かれたため、「八宗の祖師」と言われます。 つまり、浄土真宗だけでなく、 真言宗や天台

          #37 浄土真宗の学びノート 龍樹菩薩①難行と易行

          #36息子と語る煩悩(ぼんのう)の話

          息子(小6)に煩悩の話をしてみたら、 意外と真剣に聞いてくれました。 彼は発達に凸凹があり、特性の1つとして、 ネガティブな出来事や感情を切り替えることが苦手です。 私は嫌なことがあっても一晩寝ると忘れられるタイプですが、 息子はいつまでもそのことを引っ張ってしまいます。 少しでも軽い気持ちになってくれたらと思い、 煩悩の話をしてみました。 人間誰もが持っている煩悩のご紹介をしつつ、 どなたかの気持ちが軽くなるヒントになれば幸いです。 煩悩とは 煩悩は、108種類あると

          #36息子と語る煩悩(ぼんのう)の話

          #35 浄土真宗の学びノート 七高僧

          お坊さんとして勉強中の私が学んだことを書きます。 浄土真宗に興味あるよ!とか、 私もいま勉強してます!という方、 隣に座ってる友達のノートを覗き込む感覚でお付き合いください。 七高僧とは? 宗祖 親鸞聖人が選ばれたインド・中国・日本の7人の高僧。 浄土真宗の教義は、七高僧が説かれた教えが中心となっています。 ・龍樹菩薩 ・天親菩薩 ・曇鸞大師 ・道綽禅師 ・善導大師 ・源信僧都 ・法然上人 真宗寺院の御堂には七高僧の御影が掛けられていたり、 浄土真宗でお馴染み、『正信

          #35 浄土真宗の学びノート 七高僧

          #34 「迷惑をかけてはいけない」という呪縛

          「他人に迷惑をかけちゃいけない。」 確かにそうかもしれない。 でも、強く意識しすぎると、 生きにくいよねって話を書きます。 高齢になった義母 先日、夫の実家へ行ったときの話。 義母が「年取ったけど、迷惑だけはかけちゃいけないと思って」と言う。 年を重ねて、できないことが増え、 そのことが不安な様子でした。 義母は、「迷惑かけちゃいけない」という価値観が強く、 子どもたちにも、そうやって躾をしていました。 けれど、この考え方が自分にも向けられると、 とても自分自身を苦し

          #34 「迷惑をかけてはいけない」という呪縛

          #33 お経には何が書いてある?

          お経と言えば、お坊さん。 お坊さんと言えば、お経。 お寺でお経を聞いているとき、 「長っ!」と思ったことのある方、 ぜひこの記事をお読みください。 お経は、音程もリズムも一定なので、 聞いているのはとても退屈ですね。 「よく寝られる!」との噂もあります。 お経に書いてあることは? お経にはちゃんと意味があります。 お経とは、一言で言うと、お釈迦さまのご説法です。 今から約2500年前、 お釈迦さまのご説法は、口伝えでした。 お釈迦さまが亡くなられた後、 弟子たちが「文

          #33 お経には何が書いてある?

          #32 お寺と断捨離

          お寺は、とてもモノが多い。 でも、この1年で断捨離を進めました。 モノが減ると、とにかく快適。 年末の大掃除には間に合いませんでしたが、 断捨離オススメですよ~という記事を書きます。 お寺にモノが溜まりやすい理由お寺ってモノが多いんです。 なんでだろう?と考えて思いついたのは、この3つ。 ①引っ越ししない お寺は基本、数百年レベルで引っ越しをしません。 私自身は引っ越しの経験が何度もあるのでよく分かるのですが、 引っ越しは、不要なものを手放せる絶好の機会です。 ②広い

          #32 お寺と断捨離

          #31 突然の訃報から思うこと

          知人が急に亡くなられたことを知りました。 まだ50代。未だに受け止めきれません。 Facebookで訃報を知る その方のFacebookアカウントに 「●●が永眠致しました・・・葬儀は●月●日・・・」と 奥様が投稿されていました。 何かのイタズラかと思うほど混乱しましたが、 Facebookをこんな風にも使えるのかと、 複雑な気持ちになりました。 たしかにFacebookを使うと、 親交のあった人に広く早く知らせることができます。 友人や知人を大切にしていた彼らしさが感

          #31 突然の訃報から思うこと

          #30 徳川家康の心意気と、教如上人の信念

          天下人 徳川家康公と 東本願寺を創建された教如上人。 二人の偉人のやり取りに感動した話を書きます。 本願寺が東と西に分かれた歴史 浄土真宗の本山 東本願寺と西本願寺は、 元々1つの本願寺でした。 1592年第11代法主 顕如上人が亡くなられた後、 その長男 教如上人が法主となられました。 しかし、その後、豊臣秀吉の命によって 三男であった准如上人が本願寺の後継者となり、 教如上人は隠居。 (このあたりの歴史も面白いのですが、 とてもとても長くなるため今回は省略します)

          #30 徳川家康の心意気と、教如上人の信念

          まっすぐに自分と向き合う 親鸞聖人のご生涯

          11/28は浄土真宗 開祖 親鸞聖人の御命日です。 その御命日をきっかけに 浄土真宗寺院では「報恩講(ほうおんこう)」という 大きな法要が行われます。 先日、私のお寺でもこの法要が無事に終わりました。 聖人の遺徳を忍んで、そのご生涯について触れてみたいと思います。 親鸞聖人のご生涯の中で、 私が最も尊敬するポイントは、 自分の心に正直にまっすぐに向き合う生き方です。 親鸞聖人は9歳で得度を受け、 比叡山延暦寺に入られます。 20年も修行を積み重ねられた後、 29歳のとき

          まっすぐに自分と向き合う 親鸞聖人のご生涯

          カマキリの卵が家の中でふ化しちゃった話

          息子(小2)の飼っていたカマキリが、 虫かごに卵を産み付けました。 「カマキリの卵って、1つから200ぴきぐらい産まれるんよ~」 と昔幼稚園の先生が教えて下さいました。 「もし卵産まれたら大変やなぁ」と息子と話しつつ、 「まあ春頃やから、まだまだやと思うで」と言うので 呑気に暮らしていました。 そしたら、先日! 虫かごの周りに、ウヨウヨというかピヨピヨというか。 小さいのがいる! えーーーっ!!! もしかして生まれた? しかも、息子は学校。 とりあえず、外出さな!と虫かご

          カマキリの卵が家の中でふ化しちゃった話