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塩谷舞さんのイベントに行ってきました!

今日は塩谷舞(@ciotan)さんのイベントに行ってきました。塩谷さんが大阪に来るということを水曜に知り、予定も空いていたので参加を決意しました。あまりない機会だと思ったのでライター畑の友人を誘ったのですが予定があってダメだそうなのでソロで参加です。憧れの人だったので前日からめちゃくちゃ緊張していましたね。僕が塩谷さんのことを知ったきっかけは僕が「Ray-out」という団体でWebライターをしていた時に関西の芸大でメディアを出して活動しているという塩谷さんの話を聞いて考え方やmeilieuの話などをツイッターを通して見ていました。それからライター畑を少し離れてプランナーやディレクターとして活動するようになりましたが、自分の活動やそれに伴う経験と僕自身のマインドを言語化して整理するにあたって最近ではありますが「note」を始めました。まだ二週間しか活動していませんが記事を書くのが楽しくなってきた矢先に塩谷さんの話が聞ける機会が出来て緊張しながらもワクワクしていました。今回は塩谷さんの話の感想とそれを通して僕が思ったことを話していきます。

初めてのデジハリ、初めての塩谷さんの話

ということで話は日曜日まで進みます。僕はイベントのためにデジタルハリウッドの大阪校に来ました。なんだかんだ初めてのデジハリ訪問です。入り口から大きくナビゲーションがあり、「あっ、来たんだな」と感じて一気に緊張がこみ上げてきました。入ってみるとデジハリの学生がチラホラいて他の大学の授業を覗きにきている気分です。塩谷さんが入ってきてお話しが始まりました。今回は塩谷さんの大学入学から話が始まりました。この頃から「クリエイターの表現する場を作りたい」ということを考えていたようで、なんとなくでも目標が見えていたのはすごいなと感じました。僕はコトのデザインを知ってデザイン学科にきましたが、もっとフワフワしていた気がします。ここで確かにそうだなと感じたのが「センスはあるけどプロデュース力やマーケティング力がない人を支えたい」という話です。一見クリエイターはその凄さでいつの間にかファンがついていた…という逸話を残していると思われがちですが実際はそんなことなく、上手くてもコミュ力や発信力がないとそもそも気づかれないように感じます。昔はそこまで注目されませんでしたが今は制作のクオリティーも大事ですが、インターネットが普及して発信力も必要になってきています。ネット文化が一般化した今では発信しても埋もれることもあるのでなかなか難しいな…と最近は考えております。技術あるものをどう生かすかというのは普段から考えていますが、「技術」も「考え方」もバランスよくある状況が大事だと感じます。塩谷さんがメディアがないことに気づき、「SHAKE ART!」を始めてから営業を繰り返してメディアの発信を手伝うと色々な場面で仕事が繋がるようになるという話では発信を通じてクリエイターが活動できる場面が出来て、仕事やアート活動が循環するという仕組みが出来たことはアーティストの活動の幅を変えたすごいことだなと思いました。今までだと機会があるのに認知されないことで活動の幅が広げられなかった事を考えるとアートを発信することは当時のクリエイターにとって素晴らしいことのように感じました。

プロの定義とブログでの体験

その後上京してからの話が僕は前半の中でも強く印象に残っている話でもあります。成果物を制作し反応がないということは僕はクリエイターの悲劇だなと感じました。僕のクリエイティブ活動の軸は「制作したものが価値を持ち、その価値を通して人に感謝されること」だと考えています。僕は感謝される=その人が自分の制作に価値を感じた証と捉えています。僕は自分のやったことに反応がないと良いのか悪いのかわからないし、やった実感がない....という風に感じてモチベが減退しそうです。そこから個人ブログを立ち上げ、面白法人カヤックの記事でバズった話、プロとはクオリティよりリアリティの言葉を聞いて腑に落ちた感覚がありました。クオリティが高くても真に自分が面白いと思っていないと記事も作品も面白くならない、だから自分の熱量で記事を書く事が大事なのかと納得しました。今思えば高校の頃に美術学科の授業で先生があることを言っていました。それは「自分が良いと思わないものは良い作品にならない」という言葉でした。自分の気持ちが弱いとその迷いが筆先に出て作品に自信がないことが現れるという意味らしいのですが高校生の頃はその意味が理解は出来ても納得は出来ませんでした。熱量があるとないとでは確かに制作の質が段違いになる事を考えると、ライターに関わらずクリエイターにとって熱量を持つことは重要な事だと感じました。そしてこの後塩谷さんが言う感情が高ぶっているときの気持ちがあるのに「仕事が忙しいから」という理由で逃すのは自分の代表作をドブに捨てることと同じだ、という言葉には衝撃を受けました。この言葉が今回の講演会の中で自分の中に深く突き刺さった言葉です。何故なら僕はこれをしがちだからです。もちろん仕事などの作業も大事ですがその時に書かないと熱量が下がって書けなくなるというのは本当にそうだなと感じたのでよっぽどじゃない限りは今度からそうしようと痛感しました。その後はmeilieuとインフルエンサーの話を聞きました。meilieuが定量発信をしないというのは他のメディアと違って良いなと思いましたね。他のメディアは定量発信が普通ですが、それをあえてせずに好きな時に好きなものを書くということは塩谷さんのクリエイターとしての格好良さが滲み出ている気がします。定量発信は方法としてはあるけどそれをやる事に意味がないとやる必要がないという部分はmeilieuと塩谷さんのあり方がしっかりとした目的を持っているから出来ることかもしれません。以前から尊敬していた方でしたがリアルで話を聞いてみると塩谷さんってやっぱりかっこいいな!と思いました。途中で小話などを入れてくれるので最初は緊張気味でしたが次第に解きほぐされてリラックスした状態で楽しく聞けました。

ニューヨーカーと大阪人の共通点

休憩が入ると有名なクリエイターに話が聞ける貴重な機会なので何かしようと質問を考えていました。途中であれ?ツイッターでの質問ってメンションでいいのかな…となってとりえあず聞こうと思い、質問の質問をするということがありました。その後に質問した内容は大学生のうちにやっておくと良いことを聞きました。すると「大学では何をやってるの?」と聞かれたのでUXデザインを勉強していますと答えました。するとUXは新しい分野だからまだ教えれる人も少ないので、それをやっている人じゃないとわからない事があるということで自分でサービスを作るかもしくはサービスを作っている人の側で作業を見てみるというアドバイスを貰いました。また人の側で見るのなら風通しが良く常に新しく知識がアップデートされているような会社で若い人が多い場所が好ましいというアドバイスをもらいました。僕の大学は意外と近しい他大学の芸大生でなおかつUXがわかるような方の話を聞けることは全然ないので貴重な意見としてとても参考になりました。

質問も終わったのでここからはニューヨークの話が入ってきます。実際に思っていたニューヨークのイメージと現実のギャップが大きかった話からニューヨークでの生活がどのようなものかの話、Black Girls Powerの話やインスタのタグから友人やインテリアを探すなど日本と違うことや苦労の話などを聞きました。ニューヨークの話で特に面白かったのはアンディーの話でした。その理由は最初に話していた「SHAKE ART!」の時と少し似ていると感じたからです。仕事のパートナーとして接するようになり、そこからニューヨークの様々な人と繋がりさらにそこからまたプロジェクトなど新たな活動に繋がったという話、メディアを発信することでクリエイターの仕事や新たな活動に繋がるようになったという話は近いように感じました。コミュニティを制作と発信を通してマインドが共通する人が集まる、という自分の経済圏の広げ方はどこでも通じるのかなと感じました。そこはまた僕自身の目で確かめていきたいです。ニューヨークでも塩谷さんは天才を作るという目的のための活動を模索中と言っていましたが、それをするのはメディアじゃなくてもいいのかもしれないという話が興味深いと感じました。塩谷さんの話ではニューヨークは挑戦するような人達には優しいことからその人自身が成長する機会が作りやすいというような話をしていただきました。アーティストをサポートしながら一緒に暮らすという話が出てきましたが、それはインターネットが普及してどこでも勉強などができる今だからこそ刺さりそうな気がしました。ニューヨークでしか出来ない体験を通してアーティストの成長を助けることが出来ることは面白そうだし素敵だなと思いました。

塩谷さんはクリエイターとしてかっこいい!

では今回の塩谷さんのイベントのまとめをします。話を聞いていると感じたのが塩谷さんは話のわかりやすさを観客目線で考えているきがしました。僕らにわかりやすいように考えて話せるのは考える→話すということが早い証拠だなと感じました。センスはあるけどプロデュースやマーケティング力がない人の話や下書きで残すと熱量が下がって作品や記事に影響する話など共感することが多かったり、塩谷さんのマインドに沿ったワークスタイルなど参考になる事ばかりでした。冒頭でも言ったように僕が塩谷さんを知ったのは大学1年生の頃で、それからネットでの側面しかみていなかったのでどんな人かわかりませんでしたが話をしてみるととても優しいし話しやすい印象がありました。特に最近の日本のインフルエンサー事情のような話などは僕が考えている東京でのクリエイティブの考え方を地方に循環させたいという目標に近いような気がしています。自分の周りになかなかライター畑の友人がおらず、塩谷さんのマインド、考え方、格好良さ、全部が新鮮で最高に濃密な時間でした。今回のイベントで個人的に素敵だなと思ったのは一方的ではなく相互的に観客の皆さんと塩谷さんが絡んでくれたことです。塩谷さんが関西の人だからというのもありますが、聞くだけじゃなく反応したり質問することができたし終わってからもみんなで円になって話をできて楽しかったです。僕は最近就活が始まったこともあって、これから改めていろんな人と話をしたいと考えています。そんな時に塩谷さんと話すことが出来てとても良かった気がします。この思い出を始めの第一歩としてこれからも活動を続けていきます。

サムネイル写真をお借りした方
Yusuke Endo/Unicellさん
Twitter:@uni_e3n
Instagram:@uni_e3n





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